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劒岳 点の記 を見た… [山の本、TVなどメディア関係]

剣岳は一度行った方ならわかりますが、急峻な雪渓や岩場を擁し、一般登山者を拒絶している山です。中高年登山者のパワーに圧され気味な山々が多い中、剣はヘルメットをかぶりロープを持った登山者、アルピニストが大手を振ることのできる山なのです。私も大学時代は毎年夏に通っていたので、思い入れはたっぷりあります。その剣岳が名カメラマンとして名高い木村大作さんの手によって映画化されたので、当然見に行かねばならないと家族4人で出かけました。

映像はすごいと思いました。よくぞ本物の剣を撮ってくれたと。立山川を見下ろす構図もたぶん本物でしょうし、それこそ長次郎谷(映画では「三の沢」と言っていた。のちに長次郎の名前が付けられた大きな雪渓)の出合から、熊の岩、八ツ峰、長次郎左俣の登山シーンは、役者さんも大変だったのではないでしょうか?滑ったら下まで行ってしまいますよ。

大々的なプロモーションで撮影の大変さが語られていますが、急変する山の天気相手に、順撮りしていくのですから大変です。せっかく山頂に登ったのに天気が悪いからと4時間待機したあげくカメラを回さず下山したり…。スタッフや役者をまとめるのは木村さんだからということもあるでしょう。いろんな意味で「カメラマンが撮った映画だなあ」と。想いは伝わってきます。

原作もこの機会に読んだのですが、登頂のシーンとかもう少し盛り上げてほしかったし、日本山岳会や葉津よなどは尻すぼみのような気がしました。ちょっと微妙かな。

ちなみに家族にはやや不評でした(-_-)

劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))

劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))

  • 作者: 新田 次郎
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫


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