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連合赤軍の「山越え」 厳冬期に裏妙義を縦走 [日常]

 元連合赤軍の永田洋子死刑囚が、2月5日に拘置所で死亡したという。過去の人だけど、かつての同志の談話を紹介したりして新聞ではわりとスペースを割いて扱っていたように思います。

 3年前に封切られた「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」という映画を見る機会がありました。そこで初めて知ったのが、1972年の2月16日~18日にかけて「妙義ベース」(群馬県)から「あさま山荘」(長野県の軽井沢方面)に「山を越えて」逃走していたことです(永田洋子は「山越え」直前に逮捕されています)。

 「山越え」をしたのは男女合わせて9人。妙義湖畔にあった篭沢の洞窟から、赤岩、烏帽子岳、大遠見峠までのいわゆる「裏妙義」の難所を銃を肩にかけながら踏破。さらに稜線を谷急山の近くを通り恩賀、和美峠を経て「あさま山荘」のあるレークニュータウンまで行ったようです。

 この「山越え」は映画では昼間に描かれていますが、本当は警察の捜索を逃れるために、夜間に行われたそうです(!)。

 妙義山は関西の人間にはあまり馴染みがありませんが、妙義荒船佐久高原国定公園は断がい絶壁が特徴のようですね。クレヨンしんちゃんの作者が近くの荒船山で遭難したときにテレビで流れた映像の印象もそうでした。

 9人のうちの一人に山の経験があったそうですが、よく事故もなく踏破できたと思います。それも厳冬期ですから、相当危険だったと想像します。実際、凍傷になったメンバーがいました。

 追い詰められた人間の「火事場の底力」の凄さがうかがえる話だと思います。もうすぐ40年になるのですね。

 


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コメント 2

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クレヨンしんちゃんの作者が遭難は荒船山
by お名前(必須) (2017-03-14 13:19) 

かばたん

ご指摘の通り、クレヨンしんちゃんの作者が亡くなったのは、荒船山でした。本文書き換えました。ありがとうございます。
by かばたん (2017-03-15 07:53) 

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