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養生中は読書とテレビの日々でした [日常]

 おかげさまでお腹の風邪はようやくのところ治まるに至ったのですが、結局のところ回復まで1週間かかってしまいました。

 前回のブログで「山は逃げない」と書きましたが、これくらいの歳になると、積み残した山の多いことよ…残る人生を考えると一つでも多く山に行きたいのですが、無理をすると人生自体が短くなりかねないので(^ ^)、やはり焦らず一つ一つ課題をクリアしていかねばと自戒を込めて考えています。

 さてこの間、久しぶりに読書とテレビに明け暮れました。

 本はカズオ・イシグロの「日の名残り」が心に残る作品でした。執事が自分の「輝かしき」一生を語りながら旅をするロードムービーのようなストーリーです。「伝統的な」執事がユーモアたっぷりなのですが、この生真面目さ、日本人と通じるところがあるのか、なぜか親近感を覚えてしまうのです。
 人生を振り返ると、悲しくて切ないです。

 テレビはNHKスペシャルの「激闘ガダルカナル 悲劇の指揮官」「かくて”自由”は死せり〜ある新聞と戦争への道」「全貌二・二六事件〜最高機密文書で迫る〜」を見ました。

 ガダルカナルは一木大佐の名誉回復を図るような内容で、確かに気の毒なところもあるけれど「悲劇の指揮官」とするのはちょっと一面すぎるような気がしました。それでも娘さんが初めて人前でインタビューに答えるなど貴重な証言でした。

 「日本新聞」というのは初めて知りました。1925〜35年にかけて発行された右派系新聞メディアです。ここで主張された「反天皇機関説」などが、憲法学者や政府関係者襲撃に繋がり、やがては自由が失われていくと同時に戦争に突き進んで行ったということでした。長野県伊那の音楽教員がデモクラシー=自由主義から民族派に転向して行く事実が重いです。リアルだなあと思いました。

 最後の2.26事件は力作です。海軍の資料を掘り起こした研究者の功績が大きいと思います。この資料を見た学者の誰もが「第1級の資料」と話し、興奮ぶりが伝わってきました。海軍はクーデター1週間前から察知していたとのこと。模様眺めをつらぬいたのは状況によってベストのポジショニングを取ろうとしていたのでしょうか。何れにしても「組織」が優先されれば、戦争を止めることはできないだろうとあらためて思いました。

 ドラマは「凪のお暇」いいですね。「潤一」も世界観があってよかったです。「ノーサイド・ゲーム」は、結局わかりやすいストーリーがいいんでしょうね。

 コミックは「忘却のサチコ」を読んでいます。もうちょっと元結婚相手の男性が出てきてほしいなと思います。でも先を楽しみにしています。

 NHKドキュメント72時間の「クライミングジム 上を向いて登ろう」も面白かったです。鈴木昇巳さん夫妻が出てきたり、精神障害を抱える人が出てきたり、様々な人間模様が描かれていました。「クライマーあるある」が随所に出てきて苦笑することがしばしばです。
 ジムしばらく行っていないな、久しぶりに行ってみようかな。

 テレビを買い換えてYouTubeが見られるようになったのも大きかったです。洋楽ではエド・シーランとTHE 1975が気に入りました。それにトーキング・ヘッズのストップ・メイキング・センスがでフルで見ることができてしまって、興奮してしまいました。デヴィッド・バーンかっこいいなあ。

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