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大学山岳部のブログから 2018〜2019無積雪期 [大学山岳部のブログから]

 勝手に大学山岳部を応援している「大学山岳部のブログから」です。久しぶりの更新となります。なんとなく単調な記録が多かった時がありまして、「もうやめようかな」と思っていたのですが、久しぶりにチェックして見ると色々と発見があったのです。

▼同志社大学の活動報告書がすごい!
 2017年7月から2018年6月までの記録をpdfにして発表しているのですが、この内容の濃さと言ったらありません。
 冒頭の主将の言葉で「5月の知床半島先端部一周と2月の西表島の縦断(敗退)と、「山岳部=山に登る」という狭義の概念に囚われずに活動できた」としているように、バラエティに富んだ活動内容となりました。今時「白馬岳突坂尾根」行ったりしますか?(昔は割とあった)。それにRock&Snow084(2019夏)にも載っていた「大峰・七面山南壁」の開拓記も掲載されています。
 この報告書は写真も豊富に使われていて、私なんかは目標とするような山行が綴られているので、非常に興味深く読むことができました。
 OBさんが「若手OB会と現役との交流について思うこと」という文を寄稿していて、山を共にすることの重要性を説いておられます。だけど難しいのだよなあ、これが…
 同志社の最近の記録も面白いです。沢登りで黒部横断をしたり(体感5割の行動時間は藪を漕いでいた)、南アルプスでは体調を崩したメンバーの搬出、サポートを全員で行ったり、鹿島槍北壁の主稜に行ったり。同志社は対象の選定にじっくり時間をかけて「探し」ます。その行為自体がとても貴重なことだという気がします。

▼法政大学が2018年10月に海外登山
 2018年10月にネパールのクーンブ山群のニレカピーク(6,169m)に再挑戦し、無事登頂することができました。2012年に挑戦し登頂できなかったもので、リベンジを果たした格好です。
(当初2019年のブログ記事だと勘違いしていました。訂正しました)

▼青山学院大学は2018年秋にネパール東部の未踏峰White Wave(6,960m)撤退
 ヒドゥン・クレバスがひどく登頂はできなかったようです。撤退の速報はあったのですが、報告の類を見つけることができませんでした。Facebookに「取り急ぎ」あげられた写真をみると、確かに氷河がズタズタです。詳細が見たいものです。
 それと気になったのがFinetrackの「カミナドーム」の使い心地です。ネパールではそこまで実感できなかったようですが、日本の冬山で使い、その内張り「ウインターライナーEXP」を絶賛しています。テント内では厚手のダウンが必要がなくなり、燃料の消費が抑えられるとか、結露しにくいとか。秋山のような快適さだったって、本当でしょうか?

▼首都大学はスコーミッシュでクライミング
 個人山行扱いになるのでしょうが、アメリカのスコーミッシュでクライミング三昧です。とても自由でいい雰囲気で登っている感じがしました。パートナーにも恵まれたようですね。

▼北海道大学は普通に利尻岳東北稜へ
 いつものことですが、私は北海道の山の知識がないので、すごさがわかっていないと思います。利尻岳の東北稜を普通に行っているのがすごいな、と。本州からはなかなか計画のできない対象です。全般にスノーシューを使っているのですが、「意外と急で固かったので途中でEP」の「EP」って何だろう?

▼今年の真砂沢は賑わったようです。
 各大学とも今年の夏合宿は「好天に恵まれた」という記述が多かったです。真砂沢に回帰しているようにも思いました。「大学山岳部のテントが増えてきた」なんて言葉もありました。そして八ツ峰Ⅵ峰を登るパーティーが多かったです。Dフェースの富山大、Aフェースの魚津高、Cフェースの剣稜会が多かったです、やっぱり。
 チンネの北条新村や左稜線、Ⅰ峰東面マイナースラブも行ったなあ…懐かしすぎる。

▼長期の山行が多くなっている
 首都大学はパートを分けてメンバーを入れかえながら日本アルプスを全縦していました。京都大学も北アルプスと南アルプスの縦走をしているのですが、このうちの一人が信濃大町から伊那まで歩いて南北縦走をつなぎ、さらに南アルプス縦走後は太平洋沿岸まで歩いたとのこと。早稲田大学はそういえばあまり記録を見たことがない飯豊縦走を3月に。暴風の中、うまく小屋を繋いで行くことができました。
 ついこないだまで「大学が忙しくて長期の休暇が取れない」と、よく聞いたのですが。もう吹っ切れたのか…

 ブログが更新されていない山岳部も多いのですが、Facebookなど様々なツールがあるので、追跡が一苦労です。もちろんクラブ活動が停滞しているところもあると思います。
 「あれっ」と思ったのが、ある伝統校です。ついこの間まで極地法を用いた重厚な冬山を行っていた(部員がたくさんいた)のですが、今回見ると雪山のメンバー写真がこじんまりしていました。さすがに部員が少なくなったのでしょうか?

 個人的に考えさせられたのが、京都府大の「あれから10年が過ぎました…」の一行でした。時の経つのは早過ぎて、遠い昔のような気がします。そして自分自身の山との関わり合いもどんどん薄れてきているような、はかない気持ちとなりました。

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同志社大学山岳部(院生)

いつも楽しみに拝見しております。大学山岳部事情を知るために拝見させて頂いております。
私たちの登山を取り上げて頂いて大変恐縮です。報告書ですが、また今年の記録をまとめているところですので宜しければ今後ともご覧ください。
by 同志社大学山岳部(院生) (2019-11-03 19:21) 

かばたん

今年の報告書も楽しみにしています(^ ^)
くれぐれも気をつけて山行を続けてください!
by かばたん (2019-11-06 07:38) 

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