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鈴鹿縦走・藤原岳から御在所岳 [関西の沢と岩と雪]

 山は登っているのですが、頭の中で点と点が繋がっていない鈴鹿山脈。夏はヒルが出るので行くシーズンが限られてきます。あまり遠出ができないご時世に、近場であまり足を踏み入れていない鈴鹿を縦走しました。なお人との接触を避けるため一人で行動しています。

三岐鉄道

 近鉄富田駅から西藤原駅までは三岐鉄道に乗ります。Wikipediaによると太平洋セメントが筆頭株主とのこと。石灰岩採掘の山ですものね。ちなみに切符は硬券でした。めずらし〜。

 登山口の駐車場は満杯でした。西藤原岳からは樹林の中を行きます。流石に団体グループはいませんが、家族連れなど数人のグループが多いようです。2時間ほどで藤原山荘に到着。高校時代に滋賀県側の茨川(いばらがわ)から藤原岳に登った時は、ポツンと一軒立っていた印象ですが、今はトイレもあって設備が充実しました。

藤原岳のカルスト地形

 カルスト地形の緩やかな斜面を上がりきると藤原岳の山頂です。結構な人が「静かに」お昼ご飯を食べていました。

藤原岳は賑わっていました

 さて賑わう山頂を後にしていよいよ縦走に突入します。テープを頼りに南の斜面を下ると、急斜面で粘土質のためズルズルに滑ります。出だしからめげそうになりました。

藤原岳を下り孫太尾根に出た

 孫太尾根に出ると明るい尾根道になりました。そこら中で小鳥がさえずっています。恋の季節なのかな。

静ヶ岳手前の池

 銚子ヶ岳、静ヶ岳をへます。途中に水たまりのような池が2ヶ所ありました。この辺りものんびりできそうな感じです。そして竜ヶ岳を眼前にします。これは人気があるのもわかります。ふわふわした感じでメルヘンチックですよね。

竜ヶ岳

 そこからは石榑峠(いしぐれとうげ)を目指して急坂を下ります。もう夕方が近いのに登ってくる人がたくさんいました。さらに音楽を鳴らしながらバーベキューコンロのようなものを手持ちする若者もいて、竜ヶ岳の夜はどんなことになるのだろうかとちょっと心配になりました。

重ね岩

 石榑峠は三重側に林道を下ったところで水場があって安心なテン場です。他にも5張ぐらい幕営していました。今回はお酒も持ってきていません。7時間も歩いてさすがに疲れました。すぐに寝ました。

 夜は一度寒くて目を覚まし、雨具を着込みました。翌日は5時に出発です。峠からアスファルトの道を登りきり、日の出を迎えました。ところどころヤセ尾根もありますが、基本的には安心な道が続きます。

ヤセ尾根もある

 三池岳まで1時間40分くらいで行く事が出来たので「これはいいペース」と喜び、釈迦岳は8時10分に到着。しかし猫岳、ハト峰、金山はアップダウンがあって時間が経つわりには前に進んでいる実感に乏しく、精神的に参りました。疲れも出てくる頃ですが、ここまでくれば前に進むしかありません。

ハト峰にある石文字

 上の写真はハト峰(羽鳥峰)から見える石文字です。このハト峰は稜線から外れていて、一度朝明渓谷への道を辿ります。ちょっと迷ってしまいました。
 根の平峠を越えると国見岳への斜面はシロヤシロやアカヤシロが咲いてとても綺麗です。

シロヤシロ

 全身が悲鳴をあげています。足が攣るのをごまかしながら、なんとか御在所岳に到着。観光客で賑わう山頂も一応訪れて縦走の終着としました。

御在所の岩場

 いいお天気でした。でもしんどかった。最後は軽い脱水状態になったような。2日目の水は2リットルくらい持って行ったのに。駅でカルピスウォーターを久しぶりに買って一気飲みしてしまいました。

■鈴鹿縦走・藤原岳から御在所岳(2021/5/3-4)
西藤原駅(9:15/11:30)藤原岳(11:40/15:10)竜ヶ岳(15:20/16:05)石榑峠
石榑峠(5:00/8:10)釈迦ケ岳(8:20/13:50)御在所岳(13:50/14:15)御在所ロープウェイ山上公園駅


山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹 (山と高原地図 45)

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  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2021/02/22
  • メディア: 地図



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