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快晴無風、初冬の日光白根山 [東京での登山と日常]

 週末は土日ともお天気がいいらしい。こんな機会を逃してはダメだと週の初めからソワソワと計画を考える。紅葉を求めたほうがいいだろうか?それとも本格的な雪のシーズンに入る前に関東北部の山に行くか?結論は後者。それで考えたのが日光白根山。ロープウェイもあるらしいと調べて見たらもうシーズンオフで営業していない。仕方ないと諦め、湯元温泉から山中の避難小屋を使って1泊2日で登ることにしました。

右が男体山、真ん中あたりに女峰山も写っているのだろうか?

 10時10分に湯元温泉を出発。樹林帯の急登を登りきると展望がひらけた。これまで男体山にはあんまり触手が伸びなかったのだが、上の写真を見るとなんと広大な裾野を広げているのだろうと思う。あの樹林を徘徊して見たいと思いました。

日光白根山と五色沼

 日光白根山の山頂はなかなか姿を見せなかった。里からはなかなか馴染みにくい山だなあと思う。前白根山に到着すると五色沼を従えた姿を拝むことができた。

五色沼避難小屋

 五色沼避難小屋手前で、スリップして尻もちをつく。やっぱりアイゼンを付けた方がよかったか。どうも学生の貧乏性が抜けきれず、「アイゼンの爪が丸くなるのであまり使いたくない」との考えが出てしまう。
 さて荷物をデポして軽装で頂上にアタックする。

白根山山頂

 最後の岩場を登りきると頂上に着いた。
 無風快晴。日差しが暖かい。全く音がしない。どこか遠くの惑星に漂着した宇宙飛行士の気分だ。富士山が見える。先月登った皇海山(すかいさん)も見えるはずだけど、どれがそうなのか判断がつかない。あ〜でも来てよかった。まさかこんなに良い天気だとは。

五色沼避難小屋 内部

 今宵の宿は先ほどの五色沼避難小屋。もう一人のおじさんが同宿だった。元有名社会人山岳会のKさんで、劔を雪のシーズンに北方稜線、小窓尾根、奥大日から登ったとか、真冬にチンネに登ったとか、劔沢大滝の完全遡行を大阪市大の和田さんに先んじられたとか、「この人いわゆるレジェンドでは」と思うお話だった。面白かった。「50代の後半に筋力が落ちてからはダメだ」と話していた。まさしく僕が今直面していることじゃないか!

朝日に照らされる日光白根山

 翌日は5時半ごろに起きた。昨日17時半ごろに寝て、確かに0時から3時ごろまで眠れなかったが、夜明けごろにもう一度眠ることができたようだ。よく眠れるものだなあ。
 今日も天気が良いが、風が吹いている。Kさんに挨拶する「またどこかで会いましょう」

五色山の稜線の池塘は氷が張っていた

 五色山に登り返すと湯元温泉を見下ろすことができた。思ったより、近いな。
 こっちの道の方が空が開けていて気分的にも良い。9時10分にバスターミナルに到着した。

五色山から湯元温泉を見下ろす

 火山性の山なので、あんまり期待していなかったけれど、レジェンドの人の話を聞くことができたし、初冬のこの時期にいちど山に入っているのは、冬のシーズンを迎える前の、自分自身の心の準備を整える上で重要なステップだと思う。ロープウェイが終わっていたことは、かえってよかったのかもしれない。

■日光白根山 2021/11/13-14
1.湯元温泉ビジターセンター(10:15/13:05)前白根山(13:15/13:30)五色沼避難小屋(13:30/14:30)白根山(14:40/15:25)五色沼避難小屋
2.五色沼避難小屋(6:25/7:30)五色山(7:30/9:10)湯元温泉バス停
 
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賀茂 左近

こんばんは、
最高の天気に恵まれた日光白根山、
その良さがひしひしと伝わってきます。
山はもう冬に入ってしまったのですね。
by 賀茂 左近 (2021-11-21 18:04) 

かばたん

コメントいただきありがとうございます。はい、お天気に恵まれてとっても充実した山行となりました。お天気大事ですね。
by かばたん (2021-12-05 11:14) 

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