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快晴の白峰三山縦走 二日目:間ノ岳〜農鳥岳、大門沢の下り 三日目:下山 [南ア・白峰三山縦走 2019年9月]

 昨夜は私の寝つきが良かったそうで、パートナーさんは中々寝られなかったとのこと。まあお互い様です。
 昨日に引き続き良いお天気です。6時ごろのご来光です。びっくりしたのが、モデルさんのような人がいてカメラを持った男性が「もう少し左」とか指示していました。こんな人と登山できるなんて、なんて羨ましい…

ご来光と富士山

 さあ間ノ岳に向けて出発です。北岳山荘からピストンする人も多いようです。

間ノ岳を目指す

 ほぼコースタイム通りで間ノ岳に着きました。人がいっぱいです。3,189m。最近、奥穂高岳と並び日本第3位の高さに認定されたとのこと。

間ノ岳は人がいっぱい

 目を奪われるのが南アルプス南部の山々です。塩見岳が大きくて立派だし、その奥の赤石、荒川の山々も素晴らしい。この「大きさ」は他では味わえないですね、南アルプスだ〜。

南アルプス南部の山々 塩見が大きい

 気になるのが農鳥岳へ一旦下って登り返す、この気が重くなるような次の行程です。

イワギキョウ

 間ノ岳からどんどん下ると広々とした所に出て、農鳥岳が眼前にそびえ立ちます。とっても気持ちが良い所です。近くまで来て見ると、なんだかやり切れそうな気がしてきます。

農鳥岳をのぞむ

 農鳥小屋に着くと、いろんな意味で有名な小屋主さんがいました。絶えず若者が話しかけています。一緒にカメラに収まったりして、意外と人気なようでした。

農鳥小屋

 小屋で栄養補給してさあ登りだします。

西農鳥岳への登り

 50分ほどで西農鳥手前の小ピークに到着しました。左が西農鳥、真ん中奥のピークが農鳥岳です。

左が西農鳥、真ん中奥が農鳥岳

 やっと白峰三山を踏破です。昔は「白根三山」の呼称の方が一般的なようでしたけど、最近は白峰三山と雑誌などで紹介されています。どちらが正解なのかな?

農鳥から分岐点を見下ろす

 稜線上はちょっと紅葉の雰囲気が出ています。ナナカマドの実も赤くなっています。もうすぐ葉っぱも燃えるような赤に染まるのでしょう。

ナナカマドの実

 あとは下るだけですが、大門沢分岐からの下りは非常に評判が悪いです。

大門沢分岐点

 噂通りこれはしんどかった。石がゴロゴロ、根っこが露出していて、足の置き場所を考えなければなりませんし、段差が大きいのです。他のパーティーの方も難儀していました。

尾根筋を降りていく

トリカブト

 大門沢小屋も「布団一枚に2人」状態とのこと。あわよくば小屋泊まり、と思っていたのですが、今夜もツェルトで寝ることにします。食事も簡単に済ませました。

 夜中に雨が降ってきました。雨具を着て6時15分ごろに出発。何度かご覧のような橋を渡り、2度ほど沢を渡りました。雨はそのうちあがり曇り空となりました。発電所からトラックが頻繁に通るため林道を一列になって奈良田まで歩きました。

大門沢小屋からの下山

 長年の課題、白峰三山を縦走できました。縦走は達成感もありますが、他の登山者との兼ね合いがありますね。沢登りのように好きなところにテントを張るわけにもいきません。ルールを意識する必要があります。
 反対にロープを使う山行が減ってきました。体力不足と練習不足で仕方ないけれど、ロープを使うような山行も、もう一回やりたいなあと思います。全ては自分次第なんですけどね。

 この辺り、中央新幹線=リニアの工事が急ピッチで進んでいます。奈良田と広河原の間はまさしくその工事現場に当たるようです。
 あまり大きく変えて欲しくないなあと思います。便利は享受しますが、不便も享受する社会になりつつあるのではないでしょうか。今の若い人はそんな気がするのですが。

■南ア・白峰三山(白根三山)縦走 2019/9/14-16
1.奈良田=広河原(7:00/12:55)肩の小屋(13:25/13:55)北岳(14:30/15:20)北岳山荘
2.北岳山荘(6:20/7:55)間ノ岳(8:30/11:25)農鳥岳(12:00/15:00)大門沢小屋
3.大門沢小屋(6:15/9:25)奈良田

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白峰三山[ビデオ]

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快晴の白峰三山縦走 一日目:北岳山荘まで [南ア・白峰三山縦走 2019年9月]

 体調不調で盆休みに山に行きそびれたので、それではと、九月の敬老の日の三連休に、白峰三山の縦走をすることに。沢登りは「もう寒いなあ」と日和りました。
 南アルプスを代表する縦走コースですが、パートナーさんも私も実は行ったことがありません。高校時代に計画をして以来ですから、約40年ぶりの計画実行です。
 奈良田の駐車場で車中泊したのですが、4時頃からみなさん慌ただしくしています。バス停にザックを並べて順番確保しているのです。「バスに乗りきれないこともあるそうですよ」と聞いて、私たちも慌てて列に加わりました。今回は全員乗れたようで何よりです。5時半すぎに出発です。

広河原から見る北岳

 なんと広河原で大学山岳部時代の友人に会いました。普段街中では会うこともままならないのに、こんなところで、というか山の方が確率は高まるのですね(^ ^)

コウシンヤマハッカ

 広河原からしばらくは樹林の中です。しかし人の多いこと。これまでの山行では、基本的に人混みを避けてきたので、こういうのに慣れません。大人しくついていくだけです。

さすが三連休初日 行列ができた

 この辺りではまだ余裕があるのか、花の写真をとっていました。下の白い花はシシウドでしょうか?

白い花

 下の黄色い花はキツリフネというそうです。

キツリフネ

 二俣に着きました。ここには簡易トイレがあって、みなさん一息入れています。
 それにしてもみなさん大きいザックを背負っています。そしてホント女性が多いんです。それに比べて私たちは「軽量化」を図っているためというか、大きいザックはもう無理!というか…。それでもあんまりバテている人というのはいません。

二俣から見上げる

 この辺りからみる北岳バットレスです。四尾根のマッチ箱が顕著です。あそこを登ったのは2006年ですから、もう13年前になるのですね。もう一度行けないかな。体重を落として練習をすればいけると思うのだけど、言うは簡単なんですよね、ハイすみません。

北岳バットレス 四尾根のマッチ箱だ

 振り返ると鳳凰三山を見下ろす形です。だいぶ登ってきました。日差しもきついので、どんどん体力が消耗されます。この辺りから足が時々攣ってきました。やばい。誤魔化しながら一歩一歩足を進めます。

鳳凰三山 だいぶ登ってきた

 小太郎尾根との合流点で、足の攣りは、両足のふくらはぎ、太ももが一度に攣ってしまって、まともに歩けないほどになってしまいました。「えんやこら、えんやこら」と坂田利夫師匠並みの足の運びとなりました(^ ^)。こんなことは初めてです。
 「水分が足らんのやで」とパートナーさんからアドバイスされ、そこから水を大量に飲んだら治ってなんとか肩の小屋へ到着することができました。

北岳肩の小屋

 もうひと頑張りで北岳山頂です。

北岳山頂

 今日はそこからひとくだりして北岳山荘まで行きます。小屋でテント泊の手続きをしたのですが、宿泊は「一つの布団に2人が寝る」混雑ぶりだということでした。

北岳山荘が見えた

 ゆっくりと日が落ちて行きます。キャンプ場で観察していると「テントの下にグラウンドシートを敷くんだなあ」「あのテント良さそうだなあ」「晩飯はスパゲティか。ちゃんと塩の分量計ってる!」「服何着持ってきてんねやろ?」「テントにペグ打ってたよ」とか、なんでも適当にやってる私たちとえらい違いです。ビールを飲みながらゆる〜い時間を過ごします。キャンプ場のこの時間って好きです。

夕暮れの北岳

 今回の山行には天気が良さそうなので、軽量化のために自立型ツェルトを使用しました。張り綱は必要でした。反省。沢登りだと普段はシュリンゲとか持っているんで、なんとでもなるんですけど。

モンベルの自立型ツェルト

 富士山がきれい。残照がきれい。
 晩御飯はサトウのご飯にカレーのルーをかけておしまいです。梅酒をちびちびやって18時半ごろには就寝しました。

富士山

残照が綺麗だ

■南ア・白峰三山(白根三山)縦走 2019/9/14-16
1.奈良田=広河原(7:00/12:55)肩の小屋(13:25/13:55)北岳(14:30/15:20)北岳山荘
2.北岳山荘(6:20/7:55)間ノ岳(8:30/11:25)農鳥岳(12:00/15:00)大門沢小屋
3.大門沢小屋(6:15/9:25)奈良田

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心斎橋をぶらり 宇治香園でいっぷく、夕食は「ぬかるみ焼き」 [日常]

190908道頓堀.jpg

 久しぶりに心斎橋をぶらり。駸々堂書店や三木楽器、PARCOにソニータワー、YAMAHA。アメリカ村でインベーダーゲームを初めて体験し、清水湯で風呂に浸かる。10代の僕たちのプレイグラウンドでした。

 しかしドラッグストアばかりの街になったものです…
 冷たいものでも飲もうと鰻谷でカフェを探したのですが、かつてのコンクリート打ちっ放しのオシャレ感がすっかりなくなってしまいました。時代の流れだから受け入れますが、街に特色がないように感じます。

 さらに歩いているといよいよ喉も渇いたし、疲れたので宇治香園さんの喫茶へ。周りの喧騒が嘘のように落ち着いた空間です。文庫本片手に煎茶をじっくり味わいました。口に含むとジワーと甘い味わいが広がって、日本茶って美味しいなあ、と再認識。

 心斎橋のお茶屋さんといえば宇治園(名前が似ていて間違いやすい!)の「おかめちゃん」を思い出しますが、宇治園では「おかめちゃん」の姿が消えていました。ちょっと会いたかったなあ。残念。

 夕食は千房へ。「ぬかるみ焼き」を頼みました。若い店員さんは「通天閣ツアー」は知りませんでした。あの時はすごかった…
 「ぬかるみ焼き」を続けてくれているのは、当時を知っている者にとっては嬉しいことです。

 つくづく続けるって難しいことだと思う、今日このごろです。

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ツユクサとノリウツギ、センチコガネ 2019年8月 [身近な自然の記録]

ツユクサの群生がありました。朝さいた花が昼にはしぼむそうです。
190818ツユクサ.jpg

ノリウツギ。アジサイより遅く咲くそうで、貯水池のほとりでした。
190818ノリウツギ.jpg

前回のブログで報告したセンチコガネ。
奈良には「ならまち糞虫館」という糞虫専門の博物館を民間人が運営しています。奈良公園には鹿の糞がたくさんあるため、糞虫が多いようです。とても綺麗な色をしていますが、「ルリセンチコガネ」はもっと綺麗なんでしょうね。奈良に行った時には、足元に注意してみたいと思います。
綺麗なコガネムシ
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