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上高地も閉鎖…山岳4団体が登山自粛を要請 [クライミングを復活させたい]

上高地から穂高連峰
写真は3年前の5月に撮影


 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全国に拡がり、すでに長野県の上高地の山小屋は閉鎖され、アクセスもできなくなっています(沢渡までのようです)。立山黒部アルペンルートも5/10まで営業休止。おそらく日本全国の山がこの状態だと思います。

 山岳4団体(日本山岳・スポーツクライミング協会、日本勤労者山岳連盟、日本山岳会、日本山岳ガイド協会)は「山岳スポーツ愛好者の皆様へのお願い」と題する文章を4/20HPに掲載しました。

都市を離れ、清浄な空気と自然を求めての登山やクライミング行為は、出先の方々への感染を広め、山岳スポーツ愛好者自身が感染するリスクを高めます。


 そして「事態の収束を見るまで山岳スポーツ行為を厳に自粛していただきますよう山岳四団体としてお願いいたします」としています。

 岐阜県の登山自粛の文は「なるほどなあ」と思いました。

もしも感染者が遭難や救助の対象となった場合、普段の救助活動以上の負担がかかることになります。さらに警察・消防等の関係者が濃厚接触による隔離等の対象となった場合、その後の活動に多大な影響が出る可能性があります。


 槍ヶ岳山荘のライブカメラを見ますと雪をラッセルしている姿が撮影されていました。小屋開けに向けて、備えだけは進めているようです。

 人がいないゴールデンウィークの山は、さぞかし山本来の静けさに包まれているのでしょうね。いまは現実を受け入れるしかないですね…

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ROCK&SNOW087 剱岳北方稜線1973年以来の厳冬期第2登だそうです [山の本、TVなどメディア関係]

 剱岳の北方稜線ってどこ?縦走?今年は暖冬だったもん。などというのは簡単。骨のある記録です。厳冬期の北方稜線は1973年の信州大以来の第2登だそうです。

 鈴木啓紀さん1980年生まれ、佐藤勇介さん1979年生まれ、和田淳二さん1975年生まれの3人が2019年12月22日から翌年の1月1日までの11日間でノンデポ完全縦走。

 雪洞テントを利用して、途中でポールのジョイント部が壊れるなどアクシデントも発生。それでも淡々とルートを伸ばして行ってました。素晴らしい。

 囲み記事で田中幹也氏が「隔絶された雪稜に情熱を灯した人々」として、過去の北方稜線の挑戦者たち(僧ヶ岳から剱岳を対象)を綴っています。短いですが、こういうの好きです。

 1957年の法政大学山岳部による極地法による2月下旬入山で4月初旬に本峰という記録。1961年の昭和山岳会はノンデポで立山まで。同じ時期に日大山岳部は3月初旬から4月初旬にかけてなんと西穂高岳まで繋げてしまっている。

 厳冬期は1973年信州大学山岳部が全行程23日間で達成。

 1979年3月には早稲田大学山岳部が黒部横断から北方稜線下降という壮大な計画を実行した。

 いつやるのがベストなのかという疑問に対し、田中氏は「その人の中でモチベーションのもっとも高まる旬をつかまえて、潔く出発できるかどうか。(中略)一生のうちでチャンスが一度きりということもないだろうが、そう多くもないだろう。」と結んでいる。

 なかなか噛みしめる文章だと思う。

 しかしもう少し紙面を割けないものだろうか。4ページかぁ。


ROCK & SNOW 087「ボルダリング最新エリア2020」 (別冊山と溪谷)

ROCK & SNOW 087「ボルダリング最新エリア2020」 (別冊山と溪谷)

  • 作者: ROCK&SNOW編集部
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: ムック



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NHKスペシャル「新型コロナウイルス瀬戸際の攻防~感染拡大阻止最前線からの報告」をみた感想 [日常]

 新型コロナウイルスで生活に影響が出ている方も多いのではないでしょうか。そんな中、NHKスペシャルの「新型コロナウイルス瀬戸際の攻防~感染拡大阻止最前線からの報告」をみました。

 厚労省に置かれた「クラスター対策班」のデータ(数理)を根拠とした対策が、今の政府の方針に反映されていることがよくわかりました。

 人工呼吸器の数は先進国と比べて多いとは言えなく、都市封鎖や外出の厳格な制限を行った中国や、過去のSARSでの反省を元に検査の体制を強化していた韓国やシンガポールとは違う対策をとる必要に迫られていました。

 それが「人との接触を80%にする」という対策です。データを数理的に解析した対策です。多分これ以外に今日本が取れる対策はないのだろうと、私は思いました。皆さんはどう思われるでしょうか?

 政治体制、医療体制は国によって違い、その国に一番適した対策を講じるべきなのでしょう。今回の科学者(東北大学大学院の押谷仁、北海道大学の西浦博)の話はうなづけることが多かったです。わかりやすかったと思います。

 番組をみていると、今がもうギリギリの状態であることがひしひしと感じられる緊張感を感じました。

 福島の原発事故が起きた時も、黙々と放射線量を測る科学者の姿をテレビでみたことがあります(ETV特集「ネットワークでつくる放射線汚染地図」)が、データを集める、解析する、仮説を立てて検討する、提言する。こうしたことをする科学者の姿には希望が湧きます。

 NHKの地上波やBSで再放送も予定されているようです。
 TVerでも1週間は無料で見ることができます。
 新型コロナクラスター対策専門家という名前でtwitterで対策班自ら発信されています。

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鈴鹿・初めての鎌ヶ岳 格好のいい山ですね  [関西の沢と岩と雪]

下山後見た鈴鹿山脈

 鈴鹿は御在所岳の岩登りか、元越谷や赤坂谷などの沢登りのイメージがあって、あまりピークを目指して登ったことがありません。それで一度はと前から気になっていた鎌ヶ岳へ行くことにしました。新型コロナウイルスで外出自粛ムードですけど、屋外で単独だからいいですよね。(上写真は下山後に撮影)

尺五の谷

 宮妻峡の駐車場から林道を歩きます。今どき駐車料金を取らないなんて良心的ですね。寒気が降りてきているので寒いです。雨具の上と手袋を着用しました。林道からやがて山道に入ります。沢を渡るところもありますが、随所に四日市市が設置したプレートがあって迷うことはありません。上写真のゴルジュは水沢峠へ出る手前の「尺五の谷」との案内表示がありました。

ショウジョウバカマ

アセビ

 やがて水沢峠に到着。羊羹を食べて栄養補給。稜線に上がると風が強いです。帽子が吹き飛ばされそうになるので雨具のフードを被ります。
 右に伊勢湾、左に琵琶湖が見えます。鈴鹿でしか見られない風景だなあ。

鎌尾根

 鎌尾根は楽しいですね。ザラザラなので気は抜けませんが。この地点は「きのこ岩」との表示がありました。どれがきのこ岩何でしょうね?

鎌尾根

 鎌ヶ岳はちょっと異様な山容です。でも格好がいいので途中、何枚も写真を撮りました。小ピークに立つたび、コルに降りるたびに鎌ヶ岳が近づいてきます。

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳

 帰りはカズラ谷道を降ります。雲母峰(キララと読むんだそうです)への分岐を経て、快調に降ります。沢筋に出ると間も無くで、林道に出ることができました。

 山としての印象は非常に強かったです。一体どうしてこれまで鎌ヶ岳に登らなかったのでしょうか?まだまだ知らない山があるなあと思いました。

スマホの記録はこちら

■鈴鹿・鎌尾根から鎌ヶ岳(2020/4/5)
宮妻峡P(7:20/8:40)水沢峠(8:50/10:15)鎌ヶ岳(10:40/11:40)宮妻峡P

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