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北部台高縦走・明神平〜高見山 コミバス乗って [関西の沢と岩と雪]

 コロナの第三波が襲ってきていますが、せっかくの三連休、それもお天気も良いということです。家の車は使えないことがわかったため、公共交通機関を使って台高の北部を縦走することにしました。
 近鉄の榛原から8時18分の奈良交通バスに乗って菟田野(うたの)まで。そこで待ち構えていた東吉野村のコミュニティバスに乗り換えます。このバスは200円で事前に予約が必要です。

菟田野で東吉野村のコミュニティバスに乗り換え

 マイクロバスに乗客は6人。乗客が窓を開けマスク着用、会話なし。

明神平 おなじみのあしび山荘

 大又のバス停には予定の9時半より早めに到着。川沿いの道を歩きます。明神滝を見てジグザグの道を登りつめると明神平に着きました。天理大の小屋の裏手にテントを張って、桧塚をピストンすることにします。間違って前山に登ってしまいます。倒木がところどころあるのですが、根っこが「こんな薄いの?」という張り具合です。

前山の倒木

 明神岳から桧塚奥峰へ向かいます。この辺り広葉樹の林がとても明るく、尾根もなだらかで、新緑や紅葉の頃ならもっと感動したでしょう。冬なら明神平までスキーを持ち上がっても十分楽しめるのではないでしょうか。

明るい尾根です

 久しぶりの凄まじい強風をやり過ごすと桧塚奥峰です。とても良い展望で、思わず声を出してしまいました。それにしても台高は山が深い!明神平から日出ヶ岳まで2泊3日かかるとのこと。道も所によって不明瞭と聞いていますが、いつか行ってみたいものです。
↓クリックすると別ウィンドウで見ることができます

台高山脈の山並み 桧塚奥峰からの眺め

 明神平に戻るとテントが増えていました。他にも10張り以上はテントがあったと思います。
 天理大小屋の裏手からしばらく降りると水場があるのですが、これがとてもうまい水でした。湧き水なので全く臭くないのです。なかなか湧き水を飲むことってないんですよ。

明神平でテントをはります

 日が暮れると星が瞬きました。こんなに星を見たのは久しぶりです。当てずっぽうでカメラを向けたらカシオペアが写っていました。星が見えますか?

カシオペアが撮影できた

 2日目は5時起床です。昨日の晩は風が強くて、頭上で木がザザー、ザザーっと大きく揺さぶられていました。テントから顔を出したらまだ星が出ています。エースコックのワンタンメンとポタージュスープを腹に入れて6時に出発します。東の空が明るさを増し、ヘッドランプはすぐに外すことができました。国見山で日が射してきて身体が暖まって来ました。手袋を脱ぎます。

国見山 光がさしてきた

 なだらかな稜線が続きます。「台高」というと険しい谷を思い起こすのですが、こんなに稜線が穏やかだなんて想像したことがありませんでした。自然林もとても綺麗で、山全体が落ち葉に包まれています。そして落ち葉が深いのです。

ハンシ山から高見山が見えた。

 ハンシ山に着くと、高見山が正面に大きいです。まだだいぶ遠いし、登り返しがきつそうです。ぎょえー(;_;)

クマ 注意

 雲ヶ瀬山に登っていると、左側からバイクや自動車の音がブーンと聞こえて来ます。姿は見えませんが、高見トンネルが近いのでしょう。地味にアップダウンを繰り返し、ようやく高見峠に到着。「クマに注意」の張り紙がありました。こんな注意書き大又側にもあったのかな?全然気づかずにここまで来てしまった。今年はクマのトラブルが多いですからね。
 意を決して峠から急登を登ります。無心の境地で足を動かすだけです。人の声が聞こえると高見山の頂上でした。

高見山の人たち 等間隔でいます

 高見山は人が等間隔で休んでいるので(ディスタンス!)、割って入るのがはばかりまして、そのまま下降することにします。高見杉を経てたかすみ温泉へ。温泉入ってビールをプハーッ!
 予約していた13時50分のコミュニティバスに乗り込みました。

 台高山脈はこれまで沢登り以外では、冬に子供と明神平、大台ケ原散策しかありませんでした。今回ゆっくり縦走することができて、この山の深さを感じることができました。今度は南部の縦走をしてみたいものです。

スマホの記録です

■北部台高縦走・明神平〜高見山 2020/11/21-22
1.大又(9:20/11:50)明神平(12:10/:10/13:20)桧塚奥峰(13:20/13:30)桧塚(13:30/14:45)明神平泊
2.明神平(6:00/6:45)国見山(6:45/10:10)高見峠(大峠)(10:20/11:05)高見山(11:05/12:45)たかすみ温泉


山と高原地図 大台ヶ原 高見山・倶留尊山 (山と高原地図 53)

山と高原地図 大台ヶ原 高見山・倶留尊山 (山と高原地図 53)

  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2020/03/16
  • メディア: 地図



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大阪・交野山に午後からブラっと [大阪発家族でアウトドア]

201108交野山.jpg

201108交野山からの眺望.jpg

 交野いきものふれあいの里駐車場から15分ほどで交野山に到着。ここからの眺めはほんと気持ち良いです。淀川が眼下に広がって、北摂から京都まで一望できます。

 ファミリーがたくさん訪れていましたし、トレランのかたも息急き切って「着いたぁ〜」なんて言いながら来たり。

 駐車場は16時半にゲートが閉まるので注意です。
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比良・釈迦岳〜堂満岳 紅葉がとても綺麗でした [関西の沢と岩と雪]

 昨晩比良に紅葉を見に行こうと思い立った。朝5時に起きて始発のバスに乗った。空はようやく明るくなってきた。眠い。部活の大きなカバンを持った中高生がやはり眠そうな顔をしている。窓の外でキラキラしているのは琵琶湖だ。比良駅で降りるとイン谷口行きのバスが待っていた。「ラッキー」。乗客は15人ほど。バスに乗っている時間は10分程だっけれど助かった。今回のルートは行きそうで行ったことがない「大津ワンゲル道」。最初は「大したことないな」と思っていたけれど、イチョウガレはなかなか急峻だ。上りはともかく「下りは注意が必要だな」と思う。

大津ワンゲル道

大津ワンゲル道

 イチョウガレをすぎると、黄色く染まった葉っぱが視界いっぱいに広がった。

紅葉が素晴らしい

 歩くたびに「こっちの方がきれいかも」と思って、写真を何度も撮ってしまった。釈迦岳は先行者が2人いて、後から2人来た。僕がピーナッツをむさぼり食べていたら、後から来た人が「武奈ヶ岳の西南稜もきれいだったが、ここもなかなかのものだ」と話していた。こう言われると、褒められたような気がして嬉しくなった。

釈迦岳

 釈迦岳からは稜線に沿って北比良峠を目指す。無線中継所のあるカラ岳を過ぎたあたりが特にきれいだった。さっきよりさらに写真を撮り続けた。僕は黄色く色づく方がきれいだなと思う。

カラ岳への道はもっと素晴らしかった

紅葉が素晴らしい

 やがて北比良峠に到着した。すぐ後ろを歩いていた人は八雲が原の方へ歩いて行った。武奈ヶ岳まで行くつもりだろうか?
 昼寝をしている人がいた。僕は山でこのような時間の過ごし方ができない。羨ましい。日常でもそうだが、どうも落ち着くことができない。貧乏性なのだ。

北比良峠から琵琶湖を望む

 そして金糞峠。よくもまあこんな地名がついたもんだ。高校生の時に青ガレから歩荷訓練で登って来たっけ…今年の正月明けに再会した高校の山岳部。スナップ写真で見た時は立て札とか印象がないな。

おなじみの金糞峠

 峠から堂満岳に登る。堂満岳は雪のある時にルンゼから登っただけで、無雪期は初めてだ。登山道わきにはシャクナゲが出て来た。ニセピークに騙されながら、何度目かでようやく堂満岳に到着。眼下に琵琶湖が広がる。知る人ぞ知る「琵琶湖テラス」だな、これも。

堂満岳

 辛い下りを終えると舗装道路に出た。年季の入った小屋が数軒建っていた。朽ちているものもある。「比良駅まで30分、おトク」と記載された標識があったので、イン谷口には戻らずそのまま比良駅への道を歩き出した。

釈迦岳から堂満岳の稜線

■比良・大津ワンゲル道から釈迦岳〜北比良峠、金糞峠〜堂満岳(2020/11/1)
イン谷口(8:30/10:20)釈迦岳(10:30/11:15)北比良峠(11:25/11:40)金糞峠(11:45/12:10)堂満岳(12:30/14:00)JR比良駅


比良山―湖西の山 (ヤマケイ関西ブックス)

比良山―湖西の山 (ヤマケイ関西ブックス)

  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2020/11/03
  • メディア: 単行本



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