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高尾山塊・小下沢源流から堂所山  [東京での登山と日常]

 緊急事態宣言も解除されたので、友人を誘って控えめに高尾山へ。今年は一度も沢登りをしなかったので、沢筋を歩くコースを選びました。高尾山塊・景信山の北側を流れる小下沢です。

高尾山塊・小下沢源流

 キャンプ場跡の小屋(日本山岳会の看板があった)前で、沢シューズにヘルメット装着。万全の装備に身を固めました。沢は所々で滝をかけ、景信山へ突き上げる沢が三段の滝で出合っていました。

高尾山塊・小下沢源流
 
 実際のところは、すぐ横にある林道を歩くことも多く、あまり収穫がないまま源流部まで沢を詰め上がります。

高尾山塊・小下沢源流

 薮が出てこなかったのが唯一の救い。堂所山から景信山へ歩を進め、小仏峠のバス停へ。

 お茶をゆっくり飲んだり、高尾駅にある温泉に入ったり楽しみました。コロナで単独行の楽しみを知った私ですが、人と一緒に登るのもやっぱり面白いと再認識した次第です。

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丹沢・塔ノ岳は雨に降られました [東京での登山と日常]

 天気予報は「曇りで、昼から回復して晴れ間がのぞく」を信じ、曇り空のもと代々木上原の駅で小田急線に乗り換えて丹沢を目指します。渋沢駅でバスに乗って大倉登山口へ。登路とする大倉尾根は「ばか尾根」と呼ばれています。

塔ノ岳・大倉尾根なだらかなところもある

 途中には緩やかなところもありますが、基本は「ばか尾根」です。ぐんぐん高度を上げていきます。植生保護のために木道や階段が設置されています。段差が少なく丁寧な仕事をしています。

植生保護のために木道となっている

リンドウ

シロヨメナでしょうか?

 やがて塔ノ岳の頂上に着きました。登る途中は霧雨のような天気でしたが、頂上に着いた時にはまあまあな雨粒となりました。ついに雨具を取り出して着込みました。魔法瓶に入れてきたお湯で素早くカップラーメンを食べてすぐに出発。

塔ノ岳頂上

 同じ道を下るのもなんですので、表尾根を下って、ヤビツ峠へ向かうことにしました。ヤビツ峠のバスは14時台には34分と51分の2便あるようです。

ヤビツ峠へ表尾根を下る

ヤビツ峠へ表尾根を下る。鎖場も

 表尾根は途中で切れ落ちた細尾根が出てきたり、鎖場が出てきます。丹沢自体は崩壊地形なのでしょうか。

 途中で茶屋もありました。そして三ノ塔の避難小屋は大きくて立派でした。中から賑やかな声が聞こえてきます。あとから聞いた話によると、ヤビツ峠から登ってきた人は、雨で塔ノ岳を諦め、三ノ塔の小屋で引き返す人もいたとか。

アザミ

 結局13時半ごろにヤビツ峠に到着しました。下山すると晴れ間が出てくるいつものパターンです。峠には自転車やバイクの愛好者がたくさんいらっしゃいました。カフェなんかもできたようですが、一人だし遠慮しました。
 アマチュア無線のスイッチを入れると、この日はCQコンテストの日のようで賑やかです。聞いていたら、あっという間に時間がすぎてバスに乗る時刻になりました。2時間半ほどで家に到着。アクセス便利だな〜。

ヤビツ峠

 やっぱり雨とガスでは、もう一つ記憶に残りません。丹沢自体は他にも色々コースがあるようですので、いつかリベンジですね、これは。

■丹沢・塔ノ岳(2021/10/10)
大倉(7:45/9:40)塔ノ岳(10:35/13:40)ヤビツ峠

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足尾山塊・皇海山 庚申山荘から [東京での登山と日常]

 皇海山。「すかいさん」と読みます。足尾山塊の盟主と呼ばれているらしいのですが、関西人には全く馴染みがありません。しかし日本百名山の中でも最も過酷なルートだというので、天気が良い(先週の)週末に行って来ました。結果、手応え十分でした。

一の鳥居

わたらせ渓谷鉄道の原向(はらむこう)駅でおり、他の登山客が頼んでいたタクシーに便乗して乗せてもらい(代金は割り勘とした)、国民宿舎かじか荘へ。入山届と庚申山荘の代金2,080円を支払って出発。林道を歩いて一の鳥居から登山道となった。

 巨岩が緑の中に点在していて、なかなかおもしろい。悲しい伝説もある。昔は庚申講(こうしんこう)の信仰の登山だったそうだが、いまはほとんどいないそうだ。やがて庚申山荘に到着。

庚申山荘

 庚申山荘は素泊まり専用。毛布もあるが自分も含めて、ほとんどの人は寝袋持参だった。合計20人ぐらいは宿泊しただろうか。緊急事態宣言が解除されたからか?大きな声で話す人がいて「酔っ払いって面倒臭いなあ〜」と久しぶりに思った。20時半には静かになった。

ヘッドランプ行動

 翌日は4時に起きて4時半過ぎに出発。ヘッドランプ行動。昨日のうちに小屋からの道に見当をつけておいてよかった。くるくると岩塊の間を縫うように道がつけられている、と思う。明るければ奇岩林立の感じがわかるのだろうけど、真っ暗でわからない。やがて庚申山に到着した。ここでみかんを食べて元気を出す。

庚申山

 ちょっと行くと視野が広がって、皇海山がどーんと目の前に見えた。なかなか立派な山容だ。

鋸岳と皇海山

 あまり確かではないが、日光の山が見えた。男体山とか日光白根山とかだと思う。

日光白根山や男体山?

 ヘッドランプの時に非常に役立ったのが下の写真の蛍光目印だ。本当に助けられました。

蛍光の目印に助けられた

 やがて鋸岳が見えました。今回の登山の核心部と言われるところです。人がいるのが見えます。

鋸岳 核心部に人が見える

 下の写真は核心部の取り付き部分。鎖に沿っていけば大したことありません。

鋸岳の核心部

 ロープがまっすぐに伸びていて、たどって行くと最後にちょっとスリップが許されない緊張感ある露岩が。ここは身体が空中に飛び出す感覚がありました。みんなこんなところ大丈夫なんだろうか?

鋸岳の核心部

 核心部を超えたピークから一度ギャップを梯子を使って下ります。結構な高さですよ、これ。

鋸岳手前 ハシゴを下る

 鋸岳に到着しました。ここでウィダーinゼリーをいただき、元気を出します。

鋸岳頂上 皇海山が目の前に

 鋸岳から激下りです。ロープがつけられています。やがて不動沢のコルに到着しました。ここから鋸岳を見上げると、なるほどギザギザです。

不動沢のコルから見る鋸岳

 皇海山は不動沢のコルに近いところに林道があったため、簡単に登れるようになっていたのですが、台風のため林道が寸断され、いま私がたどって来た長いルートしかないのです。皆さん「クラシック・ルート」とよんでいます。

皇海山の標識が出て来た

 辛抱して登っていると皇海山の山頂に着きました。展望もなく、何となく気分は晴れませんが、予定より早い到着です。よ〜し、このまま行って早い電車に飛び乗ろうと気分をあげます。

皇海山の頂上

 鋸岳に登り返し、六林班峠方面へ足を踏み入れます。

鋸岳から六林班峠方面を見下ろす

 このみちは藪漕ぎがあって、第2の核心と呼ばれています。時々背丈ほどもある笹があるものの、足元は刈られていて迷うことはありません。

背丈ほどの熊笹

 六林班峠に到着です。10時半過ぎ。最後のみかんを食べます。

六林班峠

 このコースはよくこんなに高低をつけることなくトラバース道を作ったものだ、と感心するほどです。そして森がとてもきれい。一部で紅葉が始まったようです。

紅葉が始まったようだ

 巨木もそこかしこにあって、庚申山荘近くではまたまた巨岩が点在しています。神様が配置したかのようです。

素晴らしい森が続く

 一の鳥居まで戻り、林道を歩いていると電波(docomo)が通じたので、タクシーをかじか荘に呼んで、15時22分のわたらせ渓谷鉄道に乗ることができました。あ〜しんどかった。

 いろんな人が言うほどつまらない山ではありません。岩場あり、藪あり、森林がきれいとアピールポイントがいくつもあります。そして行動時間の長さが、行程の戦略を考える上でとても頭の体操になります。行動を終えると思わずニンマリしてしまいます。

■足尾山塊・皇海山(2021/10/2-3)
1.かじか荘(10:50/13:30)庚申山荘
2.庚申山荘(4:35/8:45)皇海山(9:00/10:35)六林班峠(10:45/12:50)庚申山荘(13:10/14:50)かじか荘
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