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奥多摩・川苔山 バス運休を知らずに… [東京での登山と日常]

 前日は旧友と楽しいひと時を過ごした。みんな立派な社会人で、いろんな責任を胸に抱えているんだろうな。でもバカ話が絶えなかった。楽しかったな。

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 その余韻を感じながら、奥多摩への電車に乗り込んだ。ちょっと遅めの出発。川苔山(かわのりやま)はBSの酒場放浪記のおじさんが登っているのを見たことがある。なんとかなるだろうとタカを括っていた。ところが奥多摩駅のバス停に行くと、林道工事のためバスが運休している。ガーン!他に転進する案もないので、駅前のビジターセンターへ行って情報収集を試みる。センターの女性に話をすると、本仁田山を勧められる。川苔山の前衛の山だ。そこから川苔山ピストンができるかも。「日暮れが早いので16時には下山してください」とピストン案には顔をこもらせた。

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 9時半に駅を出た。教えられた道を歩いていると、橋の上からマス釣り場を見下ろすことができた。「それもいい」と思った。東京はレジャーが豊富だ。駅から歩いて行けるマス釣場。あんまりないだろう。

 山道に入ると植林の中の急登だ。これは正直つまらない道だなと思う。尾根上に出てもやっぱり傾斜はきつい。それでも11時15分ごろに頂上に着いた。

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 頂上には10人以上いたので、実は割とメジャーな山なのかもしれない。そこからどうするか。ビジターセンターの女性の非難するような顔が眼に浮かぶが、タイムリミットをきって川苔山へ足を進める。

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 大タワからは鋸尾根と呼ばれるところを登る。ゴツゴツした細い尾根だ。帰りにこれを下るとしたら結構嫌らしいな。それも日が暮れたら危ないぞ、と自分で自分に注意を促す。
 時間との勝負だ。進め、進め。ここのところよく登山しているからか、体重も軽くなってきたからか、足がよく動く。このペースならなんとか行けそうだ。

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 山頂に近くなると何人もの登山者とすれ違う。よし、自分はそれほど遅い組でもなさそうだ。

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 山頂には13時に着いた。晴れ渡っているので奥多摩の山々が青く輝いている。雲取山とかかしら?

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 舟井戸というところから、鳩ノ巣駅への道が付いている。ラッキー!鋸尾根を経由せずに済むぞ。勝利を確信する。まだ13時15分だ。2時間で駅に着くだろう。植林の中の道は、影に入るとなるほど薄暗い。センターの女性の言う通りだ。

 結局、鳩ノ巣駅に着いたのは14時50分だった。情報収集でミスったけれど、なんとか速さでカバーできた。逆にちょっと自信がついた山行となった。

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日光・戦場ヶ原 素晴らしい景観です [東京での登山と日常]

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日光白根山を登ったその足で戦場ヶ原をハイキングしてきました。湯ノ湖から出発して、湯滝は人工物かと思わせるような滝です。
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戦場ヶ原に出ると男体山が印象的です。こんなにいい山だったっけ?というくらいほれぼれします。
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火山活動による堰き止め湖に土砂が堆積してできた地形とのこと。名前の由来は男体山と赤城山がここで大蛇と大ムカデとなって闘ったとされる伝説からとのことです。

新緑や紅葉の頃はどんなでしょう?行きたいところがまた増えてしまった。


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快晴無風、初冬の日光白根山 [東京での登山と日常]

 週末は土日ともお天気がいいらしい。こんな機会を逃してはダメだと週の初めからソワソワと計画を考える。紅葉を求めたほうがいいだろうか?それとも本格的な雪のシーズンに入る前に関東北部の山に行くか?結論は後者。それで考えたのが日光白根山。ロープウェイもあるらしいと調べて見たらもうシーズンオフで営業していない。仕方ないと諦め、湯元温泉から山中の避難小屋を使って1泊2日で登ることにしました。

右が男体山、真ん中あたりに女峰山も写っているのだろうか?

 10時10分に湯元温泉を出発。樹林帯の急登を登りきると展望がひらけた。これまで男体山にはあんまり触手が伸びなかったのだが、上の写真を見るとなんと広大な裾野を広げているのだろうと思う。あの樹林を徘徊して見たいと思いました。

日光白根山と五色沼

 日光白根山の山頂はなかなか姿を見せなかった。里からはなかなか馴染みにくい山だなあと思う。前白根山に到着すると五色沼を従えた姿を拝むことができた。

五色沼避難小屋

 五色沼避難小屋手前で、スリップして尻もちをつく。やっぱりアイゼンを付けた方がよかったか。どうも学生の貧乏性が抜けきれず、「アイゼンの爪が丸くなるのであまり使いたくない」との考えが出てしまう。
 さて荷物をデポして軽装で頂上にアタックする。

白根山山頂

 最後の岩場を登りきると頂上に着いた。
 無風快晴。日差しが暖かい。全く音がしない。どこか遠くの惑星に漂着した宇宙飛行士の気分だ。富士山が見える。先月登った皇海山(すかいさん)も見えるはずだけど、どれがそうなのか判断がつかない。あ〜でも来てよかった。まさかこんなに良い天気だとは。

五色沼避難小屋 内部

 今宵の宿は先ほどの五色沼避難小屋。もう一人のおじさんが同宿だった。元有名社会人山岳会のKさんで、劔を雪のシーズンに北方稜線、小窓尾根、奥大日から登ったとか、真冬にチンネに登ったとか、劔沢大滝の完全遡行を大阪市大の和田さんに先んじられたとか、「この人いわゆるレジェンドでは」と思うお話だった。面白かった。「50代の後半に筋力が落ちてからはダメだ」と話していた。まさしく僕が今直面していることじゃないか!

朝日に照らされる日光白根山

 翌日は5時半ごろに起きた。昨日17時半ごろに寝て、確かに0時から3時ごろまで眠れなかったが、夜明けごろにもう一度眠ることができたようだ。よく眠れるものだなあ。
 今日も天気が良いが、風が吹いている。Kさんに挨拶する「またどこかで会いましょう」

五色山の稜線の池塘は氷が張っていた

 五色山に登り返すと湯元温泉を見下ろすことができた。思ったより、近いな。
 こっちの道の方が空が開けていて気分的にも良い。9時10分にバスターミナルに到着した。

五色山から湯元温泉を見下ろす

 火山性の山なので、あんまり期待していなかったけれど、レジェンドの人の話を聞くことができたし、初冬のこの時期にいちど山に入っているのは、冬のシーズンを迎える前の、自分自身の心の準備を整える上で重要なステップだと思う。ロープウェイが終わっていたことは、かえってよかったのかもしれない。

■日光白根山 2021/11/13-14
1.湯元温泉ビジターセンター(10:15/13:05)前白根山(13:15/13:30)五色沼避難小屋(13:30/14:30)白根山(14:40/15:25)五色沼避難小屋
2.五色沼避難小屋(6:25/7:30)五色山(7:30/9:10)湯元温泉バス停
 
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内房・鋸山と丹沢・大山にのんびりハイク [東京での登山と日常]

 ちょっと日和って日帰りハイクを楽しみました。

 千葉は内房(房総半島の内っ側)にある鋸山。下の写真が印象的です。12時過ぎにJR浜金谷駅に着いて、まずは腹ごしらえと思い、アジのフライが有名らしいので国道沿いのある飲食店に行くと「2時間待ち」とのこと。国道では車も渋滞しているし、自粛解除されみんな一気に動き出した感じですかね。

鋸山の地獄のぞき

 気持ちを入れ替えて近くのスーパーでパンや大福餅を買い込んで鋸山を目指します。車力道という道を通って石を運んでいたそうです。山頂はさておいて、ここは石切場の人工の幾何学的な美しさを感じます。下の写真はラピュタの壁と言われているそうです。

鋸山のラピュタの壁

 「ここまで来たのだから」と日本寺境内に700円払って入り、「地獄のぞき」(1つ目の写真)へ行きますが、ここも長蛇の列ができていたので、写真だけ撮って保田駅に下山。列車を待って浜金谷に戻り今度は東京湾フェリーに乗って久里浜を目指します。

東京湾フェリーで金谷から久里浜へ

 16時半に出港したのですが、夕陽がとてもきれいでした。船内でビールを買ってプシュッ!

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 続いてハイキングしたのは丹沢の大山(おおやま)です。今回は職場の同僚と一緒で、山よりおしゃべりを楽しむ感じです。ケーブルカーはあるし、茶店も多く、スイーツを食べさせる店があるなど一般の方も多くいらっしゃいます。

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 大山は豆腐料理と独楽(こま)が有名とのことで、下山後はこま参道にある「とうふ処 小川家」で豆腐懐石をいただきました。美味しかったです。
 ポツリポツリと話しながら豆腐を食する、この時間の流れがとても貴重な気がしました。あ〜とっても満足です。たまにはこういうのもいいものですね。

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