尾瀬・燧ケ岳 梅雨の合間に1泊2日 [東京での登山と日常]
コロナ禍では控えていた夜行バスを久しぶりに使いました。バスタ新宿を出発し未明の午前3時50分に大清水に到着。そこから林道を歩き、一ノ瀬から山道に入りました。三平峠を越えて尾瀬沼の前に立つと、燧ヶ岳(ひうちがたけ)が目の前に大きくそびえていました。素直に感動しました。
周りにはミズバショウが咲いています。ただ盛りはすぎたようで、少し残念です。こんなもんかな~と、肩すかしにあったよう。ミズバショウのシーズンは本当に梅雨の時期とぴったりなんですね。雨中の登山は個人的にはしんどいから、なかなかむずかしいですね。
黄色い花も鮮やかです。リュウキンカかな?
長英新道は木道が整備されていますが、雪の残るところはテープ頼り。尾根の○合目は最初は間隔が遠かったけれど、だんだん縮まったような、気のせいかしら(^ ^)
ショウジョウバカマも咲いていました。
ずっとグチョグチョな道が続いていましたが、八合目前後で乾いた道になりました。ソールを張り替えたばかりの靴だからよかった。
燧ケ岳という名前は総称で、三角点があるのは俎嵓(まないたぐら)、もっとも高いのは柴安嵓(しばやすぐら)なんです。下の写真はミノブチ岳から見た稜線。右側のピークが俎嵓です。
8合目でナデッ窪ルートが合流。この時期通行止めとのこと。尾瀬沼からは最短コースなんですけどね。
俎嵓への登りの途中で柴安嵓の登山者が見えました。頂上直下の雪の処理が核心です。実際のところはキックステップで数歩という印象でした。
柴安嵓のむこうには、尾瀬ヶ原、そして至仏山が見えました。燧ケ岳と至仏山。好対照なふたつの山が尾瀬ヶ原をはさんで対峙してるなんて、誰かが意図して配置したとしか思えません。
柴安嵓から見晴新道をおりますが、これが急降下のうえ、またしてもグチョグチョ道でした。
見晴の手前で木道に出たときはほっとしました。燧小屋で手続きし幕営します。こちらのキャンプ場は予約不要なので助かります。
13時前にテントをたてて昼寝をして、付近を散策して晩ごはんを食べてまた寝ました。いつの間にかキャンプ場はテントでいっぱいです。小さいお子さん連れの男性や、ツエルト泊の方、女性のソロの方も多くいます。皆さんマナーも良くて静かな夜を過ごすことができました。
夜行バスを予約するときの天気予報は降水確率が50%くらいあって、場合によっては燧ヶ岳を登らず、尾瀬ヶ原だけかもと覚悟していました。それだけに初日に燧ヶ岳を登ることができてお天気に感謝です。
明日は尾瀬ヶ原を横断して下山するだけなので、気が楽になりました。
■尾瀬・燧ケ岳 2022/6/18
大清水(4:10/6:30)尾瀬沼ビジターセンター(6:35/9:45)燧ケ岳(10:20/12/20)見晴キャンプ場
スマホの記録はこちら
周りにはミズバショウが咲いています。ただ盛りはすぎたようで、少し残念です。こんなもんかな~と、肩すかしにあったよう。ミズバショウのシーズンは本当に梅雨の時期とぴったりなんですね。雨中の登山は個人的にはしんどいから、なかなかむずかしいですね。
黄色い花も鮮やかです。リュウキンカかな?
長英新道は木道が整備されていますが、雪の残るところはテープ頼り。尾根の○合目は最初は間隔が遠かったけれど、だんだん縮まったような、気のせいかしら(^ ^)
ショウジョウバカマも咲いていました。
ずっとグチョグチョな道が続いていましたが、八合目前後で乾いた道になりました。ソールを張り替えたばかりの靴だからよかった。
燧ケ岳という名前は総称で、三角点があるのは俎嵓(まないたぐら)、もっとも高いのは柴安嵓(しばやすぐら)なんです。下の写真はミノブチ岳から見た稜線。右側のピークが俎嵓です。
8合目でナデッ窪ルートが合流。この時期通行止めとのこと。尾瀬沼からは最短コースなんですけどね。
俎嵓への登りの途中で柴安嵓の登山者が見えました。頂上直下の雪の処理が核心です。実際のところはキックステップで数歩という印象でした。
柴安嵓のむこうには、尾瀬ヶ原、そして至仏山が見えました。燧ケ岳と至仏山。好対照なふたつの山が尾瀬ヶ原をはさんで対峙してるなんて、誰かが意図して配置したとしか思えません。
柴安嵓から見晴新道をおりますが、これが急降下のうえ、またしてもグチョグチョ道でした。
見晴の手前で木道に出たときはほっとしました。燧小屋で手続きし幕営します。こちらのキャンプ場は予約不要なので助かります。
13時前にテントをたてて昼寝をして、付近を散策して晩ごはんを食べてまた寝ました。いつの間にかキャンプ場はテントでいっぱいです。小さいお子さん連れの男性や、ツエルト泊の方、女性のソロの方も多くいます。皆さんマナーも良くて静かな夜を過ごすことができました。
夜行バスを予約するときの天気予報は降水確率が50%くらいあって、場合によっては燧ヶ岳を登らず、尾瀬ヶ原だけかもと覚悟していました。それだけに初日に燧ヶ岳を登ることができてお天気に感謝です。
明日は尾瀬ヶ原を横断して下山するだけなので、気が楽になりました。
■尾瀬・燧ケ岳 2022/6/18
大清水(4:10/6:30)尾瀬沼ビジターセンター(6:35/9:45)燧ケ岳(10:20/12/20)見晴キャンプ場
スマホの記録はこちら
タグ:尾瀬 燧ケ岳
スカルパ・クリスタロのソール貼り替え [東京での登山と日常]
日光・男体山 中禅寺湖とのセットの景色は素晴らしい [東京での登山と日常]
去年の11月に日光白根山に登った時に、中禅寺湖と立ち並ぶ姿が忘れられない男体山。梅雨で天気がぐずついている中、なんとか1日天気が持ちそうだと思い、日光の男体山へ行きました。
二荒山中宮祠で登拝料1000円を納め登りだしますが、予想していたとはいえこれが結構きつい。ほとんど直登の類です。
三合目から四合目は車道を歩き、四合目からは傾斜が一旦緩むものの、そこから岩がゴロゴロした急斜面を登ります。赤茶けた岩が露出した、いかにも火山を思わせる光景が広がると頂上はもうすぐです。
頂上付近はガスっていますが、大勢の人がいます。風もあるので身体が冷えてきます。バナナとソーセージを食べて早速下山します。天空に向かってすっくと立つ刀は写真スポットです。
下山途中で七合目で負傷者がいました。四合目に救急車が待機していたり、ヘリコプターのホバリングする音がしていたので、無事救助されたことと思います。下山だからと油断できません。気を引き締めました。
中禅寺湖まで下りました。この湖も火山の噴火による堰き止め湖だとのこと。いったいどれだけ大きな造山活動なんでしょう。
せっかくなので湖畔を歩きます。そして中禅寺湖から流れ出した水が、一気に吹き出し落ちたのが華厳の滝です。
このコンパクトにまとまった風景はすごいなと、思いました。今回は日光東照宮にいけませんでしたが、それはそれでじっくり見学したいもんだと思いました。日光というと古い観光地のような気がしていましたが、歴史と自然が調和していて素晴らしいと再認識しました。
■日光・男体山 2022/6/4
二荒山中宮祠(9:45/12:15)男体山(12:30/14:15)二荒山中宮祠
二荒山中宮祠で登拝料1000円を納め登りだしますが、予想していたとはいえこれが結構きつい。ほとんど直登の類です。
三合目から四合目は車道を歩き、四合目からは傾斜が一旦緩むものの、そこから岩がゴロゴロした急斜面を登ります。赤茶けた岩が露出した、いかにも火山を思わせる光景が広がると頂上はもうすぐです。
頂上付近はガスっていますが、大勢の人がいます。風もあるので身体が冷えてきます。バナナとソーセージを食べて早速下山します。天空に向かってすっくと立つ刀は写真スポットです。
下山途中で七合目で負傷者がいました。四合目に救急車が待機していたり、ヘリコプターのホバリングする音がしていたので、無事救助されたことと思います。下山だからと油断できません。気を引き締めました。
中禅寺湖まで下りました。この湖も火山の噴火による堰き止め湖だとのこと。いったいどれだけ大きな造山活動なんでしょう。
せっかくなので湖畔を歩きます。そして中禅寺湖から流れ出した水が、一気に吹き出し落ちたのが華厳の滝です。
このコンパクトにまとまった風景はすごいなと、思いました。今回は日光東照宮にいけませんでしたが、それはそれでじっくり見学したいもんだと思いました。日光というと古い観光地のような気がしていましたが、歴史と自然が調和していて素晴らしいと再認識しました。
■日光・男体山 2022/6/4
二荒山中宮祠(9:45/12:15)男体山(12:30/14:15)二荒山中宮祠
佐渡の山旅 花が「湧き立つ」不思議な光景でした [東京での登山と日常]
登山靴を修理に出している関係で、残雪やぬかるみのあるような山に行くのは不安です。そこでこの機会にお花で有名な(聞いたことがある程度だが)佐渡の山・金北山(きんぽくさん)の縦走コースに行くことにしました。ついでに観光も。
前日に新潟港から佐渡にジェットフォイルという高速船に乗って渡り、大野亀や佐渡金山などを見て回り民宿に泊まりました。(これはまた別の機会に…)
翌日両津港から季節限定で出ている「ドンデンライナー」に乗ります。お客さんでいっぱいです。バスで標高を稼ぐのでドンデン山荘に到着すると、両津湾を一望することができます。
このまま金北縦走路を目指すこともできるのですが、せっかくなので尻立山、ドンデン池経由で向かうことにします。さてその道中で早速いろんな花が迎えてくれました。今回の山行は「花」がメインなのでできるだけご紹介します。
タチツボスミレ
エチゴキジムシロ
ユキザサ
タニウツギ
レンゲツツジ
スミレ
夢中で写真を撮っていると尻立山に到着しました。そこから北方向を望むとドンデン池が見えました。
佐渡の東西を分ける稜線上にいるので、右と左に海を見ることができます。あ〜、どうして僕はこんなところに今いるのだろう。
オオイワカガミがいたるところで咲いています。
ドンデン池に近づくと、カエルがケコケコ鳴いていました。
フキの綿毛。花には遅かったですね。
やがて金北縦走路入口を経てマトネへ向かいます。この辺りの花の密集度はすごいと思いました。足元にはいつも花が咲いている感じで「湧き立つ」ようです。
スダヤクシュ
コンロンソウ
(他の山と何が違うのかな?)と考えていると、下草がすごく生えているのですね。樹間からの光が射しているからかしら?とも思いましたが、そうでもありません。
オドリコソウ
エンレイソウ
帰ってから調べて見ますと、佐渡には食害を及ぼす大型動物(クマ、シカ、サル)がいないのだそうです。さらに寒暖の植物の境界線とされる北緯38度線が島の中央を通っているため植物が豊富なのだとか。まさに奇跡の島なのですね。
マトネを過ぎると下草に見られる植物はぐんと減って、稜線上はザレたアルプスっぽい雰囲気となります。この変化も面白いですね。
タムシバ
カタクリの群生地が金北山への登りに差し掛かるところにありました。
本当にスミレが道中ずっと咲いているのです♪
シラネアオイ。もはや見ても喜ばなくなくなった。(ごめんなさい)
鏡池です。写真の手前に白いボール状のものがありますが。これは両生類の卵です。水際の草に泡もありました。カエルでしょうか?
やがて金北山の頂上に。左に両津湾、右に真野湾が見下ろせます。間は田に水が張られています。どこかでトキが飛んでいることでしょう。
ここから防衛省管理道路に入ります。ここでは日陰でフキノトウが咲いていました。
防衛省の道路は開放(佐渡トレッキング協議会へ登山届が必要)してくれているだけ感謝ですが、前半の花の興奮がすっかり冷めてしまいました。
白雲台でこれもあらかじめ予約していた金北山ライナー(16時半)に乗って両津港へ。観光協会でYAMAPの企画「手ぬぐいチャレンジ」の手ぬぐいをもらい、アンケートに答えてサコッシュももらいました。ご褒美みたいで嬉しいもんですね。
17時55分のジェットフォイルに乗って帰路に着きました。佐渡の花はよかったです。途中でも触れましたが、「湧き立つ」感じは他の山では味わえません。5月初旬が一番の季節だそうです。そのころはどんな咲き方をしているのでしょうか。
1週間前まで全く考えても見なかった佐渡への山旅は、とても思い出深いものとなりました。
■佐渡・金北山縦走 2022/5/29
ドンデン山荘(9:40/9:55)尻立山(9:55/11:10)マトネ(11:20/13:55)金北山(14:20/15:30)白雲台
前日に新潟港から佐渡にジェットフォイルという高速船に乗って渡り、大野亀や佐渡金山などを見て回り民宿に泊まりました。(これはまた別の機会に…)
翌日両津港から季節限定で出ている「ドンデンライナー」に乗ります。お客さんでいっぱいです。バスで標高を稼ぐのでドンデン山荘に到着すると、両津湾を一望することができます。
このまま金北縦走路を目指すこともできるのですが、せっかくなので尻立山、ドンデン池経由で向かうことにします。さてその道中で早速いろんな花が迎えてくれました。今回の山行は「花」がメインなのでできるだけご紹介します。
タチツボスミレ
エチゴキジムシロ
ユキザサ
タニウツギ
レンゲツツジ
スミレ
夢中で写真を撮っていると尻立山に到着しました。そこから北方向を望むとドンデン池が見えました。
佐渡の東西を分ける稜線上にいるので、右と左に海を見ることができます。あ〜、どうして僕はこんなところに今いるのだろう。
オオイワカガミがいたるところで咲いています。
ドンデン池に近づくと、カエルがケコケコ鳴いていました。
フキの綿毛。花には遅かったですね。
やがて金北縦走路入口を経てマトネへ向かいます。この辺りの花の密集度はすごいと思いました。足元にはいつも花が咲いている感じで「湧き立つ」ようです。
スダヤクシュ
コンロンソウ
(他の山と何が違うのかな?)と考えていると、下草がすごく生えているのですね。樹間からの光が射しているからかしら?とも思いましたが、そうでもありません。
オドリコソウ
エンレイソウ
帰ってから調べて見ますと、佐渡には食害を及ぼす大型動物(クマ、シカ、サル)がいないのだそうです。さらに寒暖の植物の境界線とされる北緯38度線が島の中央を通っているため植物が豊富なのだとか。まさに奇跡の島なのですね。
マトネを過ぎると下草に見られる植物はぐんと減って、稜線上はザレたアルプスっぽい雰囲気となります。この変化も面白いですね。
タムシバ
カタクリの群生地が金北山への登りに差し掛かるところにありました。
本当にスミレが道中ずっと咲いているのです♪
シラネアオイ。もはや見ても喜ばなくなくなった。(ごめんなさい)
鏡池です。写真の手前に白いボール状のものがありますが。これは両生類の卵です。水際の草に泡もありました。カエルでしょうか?
やがて金北山の頂上に。左に両津湾、右に真野湾が見下ろせます。間は田に水が張られています。どこかでトキが飛んでいることでしょう。
ここから防衛省管理道路に入ります。ここでは日陰でフキノトウが咲いていました。
防衛省の道路は開放(佐渡トレッキング協議会へ登山届が必要)してくれているだけ感謝ですが、前半の花の興奮がすっかり冷めてしまいました。
白雲台でこれもあらかじめ予約していた金北山ライナー(16時半)に乗って両津港へ。観光協会でYAMAPの企画「手ぬぐいチャレンジ」の手ぬぐいをもらい、アンケートに答えてサコッシュももらいました。ご褒美みたいで嬉しいもんですね。
17時55分のジェットフォイルに乗って帰路に着きました。佐渡の花はよかったです。途中でも触れましたが、「湧き立つ」感じは他の山では味わえません。5月初旬が一番の季節だそうです。そのころはどんな咲き方をしているのでしょうか。
1週間前まで全く考えても見なかった佐渡への山旅は、とても思い出深いものとなりました。
■佐渡・金北山縦走 2022/5/29
ドンデン山荘(9:40/9:55)尻立山(9:55/11:10)マトネ(11:20/13:55)金北山(14:20/15:30)白雲台