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北岳バットレス4尾根 2006夏 ブログトップ

北岳バットレス・リベンジ 高山植物篇 [北岳バットレス4尾根 2006夏]

北岳バットレス4尾根終了点で見かけた高山植物です。名前は知りません

北岳バットレス1 アプローチ~bガリー

北岳バットレス2 4尾根主稜取り付き

北岳バットレス3 4尾根核心部~終了点

北岳バットレス4 高山植物の写真

北岳


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北岳バットレス・リベンジ3 [北岳バットレス4尾根 2006夏]

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4尾根に無事取り付いて、ぐんぐん高度を伸ばす。そして、一番の核心5級の垂壁に出くわす。

なるほどツルツルで手ごわそうだが、ビレイ点からほんの3メートルほどの高さなので、「怖さ」はない。「フリーで越えるぞ」と気合いを入れて望む。スタンスは細かく、フリクションでちょっとずつ上がる。手を伸ばしたままスタンスを入れ替え、壁の出口のカチっとしたホールドを手にしたが・・・テンションしてしまった。うーん、弱い。落ち着いて登ればなんてことはなかった。ちょっと悔やまれるのだった。

垂壁が終わると、「マッチ箱」の懸垂下降だ。

この岩塔から懸垂下降で降り、ピッチを伸ばして写真をパチリ。いろんな本や雑誌、ネットで「マッチ箱」の写真を見たが、やっと本物を見ることができた。

雲が湧いてきた。それに加えて体力不足が露呈。3000メートル近い高度で登っているためか、「ハアハア」息をしている。ずっとトップで登っているので、ロープを引き上げるのがしんどくてたまらない。登攀はもう「おなかいっぱい」一刻も早く終了点に達したいとの一念でリッジ上にロープをほぼ50メートルいっぱい伸ばし、大きな割れ目前でピッチを切る。バテバテだ。最後に緩いスラブを登ると、終了点に着きました。(11時半ころ)やったー!荷物を整理してそのまま20分ほど登ると北岳頂上だ。

北岳に登るのは初めてだ。それというのも「4尾根から北岳山頂へ」という実にすばらしい登り方をしたいがためで、20年間くらいその想いはあった。がんばってよかったよ、本当に。

そこから八本歯のコル経由で下山するが、バテバテで午後4時半にようやく広河原に着き、タクシーで甲府まで(¥11,000)。身延線の特急に乗って、静岡まで出て、新幹線で帰り、24時ころ家に着きました。

土日の2日間で行ったのも気持ちよい。代休とって遊びまくって帰ったら「仕事がどっさり」なんて嫌ですもんね。

ひとつ登り終えるとまた悪い虫が湧いてきた。次はどこに行こうかなっと

北岳バットレス1 アプローチ~bガリー

北岳バットレス2 4尾根主稜取り付き

北岳バットレス3 4尾根核心部~終了点

北岳バットレス4 高山植物の写真

北岳


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北岳バットレス・リベンジ2 [北岳バットレス4尾根 2006夏]

ガリー2ピッチを50分で登り、緩傾斜帯へ。草付きを5分ほど登ると岸壁の切れ目にふみ跡を発見。そのまま進むと4尾根が目の前に。4尾根へはたくさん踏み跡があって迷ってしまいそう。Cガリーから5メートルほど上がった踏み跡をぐんぐん行くと、やがて4尾根末端の岸壁下のテラスに着いた。一旦ロープを出すが、アプローチにしては難しすぎる・・・踏み跡を少し戻り、V字状のルンゼに入ると明瞭な踏み跡になり広いテラスの4尾根取り付きに導かれた。なんと午前7時45分。この時点で「行ける」と確信が湧いてきた。

「実は一番の核心」とも言われる1ピッチ目。今回は僕がすべてリードすることにする。気合を入れてかぶりぎみのクラックに足をねじ込んだ。左の壁にもスタンスを求めると壁は足の下に。そこからはぐんぐんロープを伸ばす。

天気も良いし、最高!上の写真は3ピッチ目の「白い岩」。大樺沢が下に見える。

ヒョエー!すげえ高度感だ!

(上の写真は垂壁を越えた5ピッチ目上部、マッチ箱手前のリッジ)

北岳バットレス1 アプローチ~bガリー

北岳バットレス2 4尾根主稜取り付き

北岳バットレス3 4尾根核心部~終了点

北岳バットレス4 高山植物の写真

北岳


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北岳バットレス・リベンジ [北岳バットレス4尾根 2006夏]

去年、涙の敗退から1年。北岳バットレスのクライミングをずっと考えていた。テクニックをあげるためにクライミングジムに通った。実践での練習はほとんどできなかったが、9月2〜3日にパートナーと休日をあわせることができ、出立とする。
とにかく2日しかない。新幹線「のぞみ」と特急「しなの」「あずさ」を乗り継いで甲府に到着。バスに2時間揺られて広河原に着いたのは13時半だった。それから大樺沢沿いの道を登って二股経由で白根御池小屋に17時前。今回は荷の軽減と体力温存のため小屋泊まりだ。

翌朝午前2時に起きた。外はまだ真っ暗だ。満天の星のもと、ヘッドランプを点けて出発する。そしてD沢出合いで明るくなるのを待って、下部岸壁に近づく。

明瞭なふみ跡をたどるとやがてbガリーに着いた。なんと一番乗り。しかしやがてガイドさんに連れられた2人パーティーが来て追い抜かして行った。

登っているのはガイド・パーティーのセカンド

さすがガイドはあっという間に緩傾斜帯へ消えていった。bガリーは3級程度のクラック沿いに登る。bガリー2ピッチを登りきった時点で午前6時40分。すごく早いペースだ。とにかく「スピードは命」と自分に言い聞かせて休まない。

次はいよいよ4尾根だ

北岳バットレス1 アプローチ~bガリー

北岳バットレス2 4尾根主稜取り付き

北岳バットレス3 4尾根核心部~終了点

北岳バットレス4 高山植物の写真

北岳


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北岳バットレス4尾根〜入山、負傷、即下山〜とほほ [北岳バットレス4尾根 2006夏]

アルプスでの復活クライミングの場に選んだのは南アルプスの北岳バットレスです。特に4尾根は初心者でも取り付けるルートとして人気があります。とはいっても油断は禁物、登攀技術だけでなく、長いルートだけに体力とルートを見る力が必要と、ちょっとばかし緊張しつつ大阪を出たのでした。
芦安温泉からバスに乗り換え1時間で広河原到着。広河原から白根御池小屋まで3時間ちょうどでした。テントを設営しあす未明のヘッドランプ行動のためにと、バットレスを偵察しに行きました。約1時間半でバットレス沢、C沢出合に着きました。


水が流れているのがバットレス沢です。右岸の草付きにある踏み跡をたどると下部岩壁のルートに選んでいるbガリーに到達できそうです。自然と「よーし」と気合が入ろうというものです。
「さあテン場に戻ってビールでも飲もう」と引き上げかけたその時、足が滑ってしりもちをつき、その際尖った石で左手の親指付け根がえぐられました。あ痛ー!その傷を見た瞬間、バットレスが遠ざかるのがわかりました。マグロの切身みたいだったなあ。
沢の水で洗浄し、消毒液を振り掛け、タオルで止血、心臓より高い位置に左手を上げと応急処置をとり、すぐさま下山を決定。パートナーにはすまない気持でいっぱいです。
広河原に着くとすでに最後のタクシーが出たあと。地元の人の好意でトラックの荷台に乗せてもらいなんとか芦安の駐車場まで到着しました。夜間の病院に駆け込んだところ「今後のリハビリもあるだろうから明日朝一番で自宅近くの病院で縫ってもらいなさい」とのことだった。結局、6針を縫う傷で医者曰く「汚い切れ方をしているので時間がかかる」とのこと。

家族からも「もう山登るなと神さんが言うてんねんで」と酷評されました。反論もせず、しばらくはなりをひそめるとしておこう。クライミング復活はちょっとお預けだ。

2005/7/29
広河原9:00---白根御池小屋12:00/12:30---バットレス沢出合14:00---事故発生14:20---白根御池小屋15:20/15:45---広河原17:40


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