印象に残る後立山・不帰三峰の積雪期ルート [後立山・唐松岳 2014年5月]
五月の連休に唐松岳に登ったのですが、そのときに撮影したのが上の写真です。真ん中にクライマーが2人いるのがおわかりでしょうか?
写真から判断すると不帰三峰のC尾根だと思います。なかなかの尾根だと思いませんか?唐松岳の山荘をベースにしたクライマーが何パーティーかいたようです。
実は私、後立山は夏の白馬三山〜朝日の縦走、冬の杓子・双子尾根(敗退)くらいしか登ったことがなく、白馬鑓以南は「空白地帯」だったのです。
今回唐松岳を登ったのを機会に「日本登山大系」などを見返しているのですが、改めて積雪期にこそ登り甲斐のある山域だなあと思います。
不帰東面、五龍岳東面、鹿島槍北壁、荒沢奥壁など・・・昔は「鹿島槍登るなら北壁主稜からだな」と考えたものです。それっきり鹿島槍登れていません(^_^;)
無積雪期では赤沢岳・スバリ岳西面の岩場もあこがれの大岩壁です。まず誰にも会うことがないと思います。黒部川、剱、立山を背後に岩を登るとは、なんと贅沢なことでしょう。
ちょっとずつでもいいから、足を踏み入れたいと思っています・・・鹿島北壁の主稜はさすがに無理かなあ?
快晴をとらえてGWの唐松岳単独2 雪の剱に感動です! [後立山・唐松岳 2014年5月]
3時ごろに目が覚めると風がやんでいます。撮影を終えたカメラマン氏に聞くと24時頃から風がやんで星が出たとのことでした。撮影お疲れ様でした。
午前4時過ぎに起きて食堂で朝食のお弁当を食べます。私一人のためにお茶の用意がしてありました。4時50分日の出。5時15分に八方池山荘を出ます。朝日を浴びた白馬三山がきれいです。(↓クリックすると大きくなります)
小屋からも見えた第2ケルンに上がると、唐松岳が見えました。残雪期の頂上までのコースタイムを調べてみたのですが、岳人のバックナンバーは3時間、日本雪山登山ルート集では3時間40分です。
雪は少なく上の樺まではアイゼンをつけることもなく、夏道を拾っていきます。
下の樺でテント二張り。上の樺で一張り。昨晩は「雪のブロックがなかったら吹き飛ばされていた」とのこと。上の樺でアイゼンを装着しました。
直上が正規のルートのようですが、左に巻くルートをとりました。正面奥の白い雪山に丸山ケルンが輝いていました。
頂上から下りてきた女性の単独の人に話を聞きます。きのう午後に唐松岳山荘に来た人はずぶ濡れで、女性ひとりは低体温症なのか毛布でくるまれ、湯たんぽを入れたりして、小屋の中は野戦病院のようだったとのこと。あの悪天ではさもありなんと思いました。
丸山ケルンを過ぎると、唐松岳や不帰岳が間近に迫ります。右のピークが唐松です。
ところで水を飲もうとプラティパスを探したところザックにない!山荘で水をくんでそのままにして忘れたのだろう。相変わらずバカだなあ。なんとか魔法瓶に入れた350mlのお茶でしのがなくては。
稜線に出た途端に目に飛び込んできたのが剱岳。思わずオーっと声が出ます。
9時5分に頂上に着きました。五竜~立山・剱~毛勝~白馬鑓と大パノラマが広がっています!(↓クリックすると大きくなります)
頂上では風も弱く写真をとったりしてゆっくりしました。八方池山荘から頂上まで3時間50分です。正直荷物が軽いからまだ来れたけど、これより早くは無理だなあ。
九時半に出発。唐松岳山荘を改めてみると大きい小屋ですね。今回は寄りませんでしたが、ここに泊まって剱岳をずっと見ているのも良いなあと思います。写真を撮影する人は良いでしょうね。
大勢の人が数珠繋ぎのように行列を作っています。さすが人気ルート!
帰りは行きの半分の時間でスイスイ歩いていける。
上の樺のところなんか、アイゼンを装着する場所になるのだろう。20〜30人いるのではないだろうか?11時半に八方池山荘に到着。忘れたプラティパスを小屋で回収してリフトとゴンドラを乗り継ぎ歩いて白馬駅に。下の写真は五竜岳。里は桜が咲いています。
おみやげを買って1438のあずさ、しなの、新幹線と乗り継ぎ。家に帰ったのは20時20分頃でした。
あまりの「お手軽」ルートにこれまで行っていなかった八方尾根。ロープを張るような危険な場所がなく、眺望もよい素晴らしいルートでした。今回は天気に恵まれ登ることができましたが、前日の悪天を思い起こすと、天気の急変には十分注意しないといけないと改めて思いました。各地で遭難相次いでましたものね。
◆2014年5月3日ー4日
0.駅~八方池山荘
1.八方池山荘(5:15/9:05)唐松岳(9:30/11:30)八方池山荘
午前4時過ぎに起きて食堂で朝食のお弁当を食べます。私一人のためにお茶の用意がしてありました。4時50分日の出。5時15分に八方池山荘を出ます。朝日を浴びた白馬三山がきれいです。(↓クリックすると大きくなります)
小屋からも見えた第2ケルンに上がると、唐松岳が見えました。残雪期の頂上までのコースタイムを調べてみたのですが、岳人のバックナンバーは3時間、日本雪山登山ルート集では3時間40分です。
雪は少なく上の樺まではアイゼンをつけることもなく、夏道を拾っていきます。
下の樺でテント二張り。上の樺で一張り。昨晩は「雪のブロックがなかったら吹き飛ばされていた」とのこと。上の樺でアイゼンを装着しました。
直上が正規のルートのようですが、左に巻くルートをとりました。正面奥の白い雪山に丸山ケルンが輝いていました。
頂上から下りてきた女性の単独の人に話を聞きます。きのう午後に唐松岳山荘に来た人はずぶ濡れで、女性ひとりは低体温症なのか毛布でくるまれ、湯たんぽを入れたりして、小屋の中は野戦病院のようだったとのこと。あの悪天ではさもありなんと思いました。
丸山ケルンを過ぎると、唐松岳や不帰岳が間近に迫ります。右のピークが唐松です。
ところで水を飲もうとプラティパスを探したところザックにない!山荘で水をくんでそのままにして忘れたのだろう。相変わらずバカだなあ。なんとか魔法瓶に入れた350mlのお茶でしのがなくては。
稜線に出た途端に目に飛び込んできたのが剱岳。思わずオーっと声が出ます。
9時5分に頂上に着きました。五竜~立山・剱~毛勝~白馬鑓と大パノラマが広がっています!(↓クリックすると大きくなります)
頂上では風も弱く写真をとったりしてゆっくりしました。八方池山荘から頂上まで3時間50分です。正直荷物が軽いからまだ来れたけど、これより早くは無理だなあ。
九時半に出発。唐松岳山荘を改めてみると大きい小屋ですね。今回は寄りませんでしたが、ここに泊まって剱岳をずっと見ているのも良いなあと思います。写真を撮影する人は良いでしょうね。
大勢の人が数珠繋ぎのように行列を作っています。さすが人気ルート!
帰りは行きの半分の時間でスイスイ歩いていける。
上の樺のところなんか、アイゼンを装着する場所になるのだろう。20〜30人いるのではないだろうか?11時半に八方池山荘に到着。忘れたプラティパスを小屋で回収してリフトとゴンドラを乗り継ぎ歩いて白馬駅に。下の写真は五竜岳。里は桜が咲いています。
おみやげを買って1438のあずさ、しなの、新幹線と乗り継ぎ。家に帰ったのは20時20分頃でした。
あまりの「お手軽」ルートにこれまで行っていなかった八方尾根。ロープを張るような危険な場所がなく、眺望もよい素晴らしいルートでした。今回は天気に恵まれ登ることができましたが、前日の悪天を思い起こすと、天気の急変には十分注意しないといけないと改めて思いました。各地で遭難相次いでましたものね。
◆2014年5月3日ー4日
0.駅~八方池山荘
1.八方池山荘(5:15/9:05)唐松岳(9:30/11:30)八方池山荘
快晴をとらえてGWの唐松岳単独1 強風でゴンドラも止まった! [後立山・唐松岳 2014年5月]
連休はどこへ行こう?などと話し合っていたのですが、いつものパートナーさんに急な仕事が入ったので、仕方なく一人での登山を考えます。
単独登山って寂しいのであんまり好きではないのです。
一人で車を運転するのも、残雪期にテントを持って歩くのも気が乗らないので、公共交通機関と山小屋を使うことにします。入山前日の朝に入門者コースとされる「八方尾根~唐松岳」へ行くことを決め、小屋と電車の予約を出勤前に手配しました。特急しなのは指定席最後の一枚だったとのこと。
午前6時過ぎに家を出て新幹線、しなのと乗り継ぎ白馬に午後0時過ぎに着きました。登山計画書を出してバスで八方ターミナルまで10分くらい。ターミナルから歩いてゴンドラ乗り場に向かうのですが結構歩かされました。
途中に大きな桜が咲いていました。白馬では連休頃が桜の見ごろになるんですね。
ゴンドラ、リフトとも強風で揺られました。「多少ガスがでることはあるだろうな」とは思っていたのですが、こんな強風が吹くとは予想外です…予定では暑くてシャツ1枚で登ると期待していたのですが(+o+)
13時45分位にきょうの宿「八方池山荘」に着きました。さっそくチェックインし(¥9,500)、することもないので食堂で漫画を読んでいると「強風でゴンドラが止まる」と聞かされました\(◎o◎)/
ゴンドラ、リフトが止まるとこの山荘に来ることもできない恐れがあったなんて全く考えていませんでした。白馬に14時到着の電車にしていたら絶対無理だっただろうな。やばかった。
おかげで山荘は満室の予定が三分の一の宿泊者とのことでした。数えると17人。私が泊まった部屋には6人分の布団がありましたが、星を撮影にきた人と2人だけです。
最近の一眼レフは数十秒の開放できれいに星が写るのだそうです。「山以外では何を撮影しているのですか?」と聞くとたまにモデル撮影会に行ったりしているのだとか。3,500円のから9,000円のまであるそうです。初めて聞く話なので、ちょっとワクワクしながら聞いていました(●^o^●)
夕方に青空が見えたので出てみると白馬三山の稜線を見ることができましたが、強風は相変わらずでした。夕食を食べてカメラマン氏は20時ごろ強風の中撮影に出かけていきました。ものすごい執念なんだなあ。ここでも感心。
部屋に一人になって早々と就寝。それにしてもしつこく風が吹いています。天気予報では5月4日は一番よい天気だとのことだったのですが、荒天ならやめておこう。単独だし…
それにしても山小屋で良かった。
◆2014年5月3日ー4日
単独登山って寂しいのであんまり好きではないのです。
一人で車を運転するのも、残雪期にテントを持って歩くのも気が乗らないので、公共交通機関と山小屋を使うことにします。入山前日の朝に入門者コースとされる「八方尾根~唐松岳」へ行くことを決め、小屋と電車の予約を出勤前に手配しました。特急しなのは指定席最後の一枚だったとのこと。
午前6時過ぎに家を出て新幹線、しなのと乗り継ぎ白馬に午後0時過ぎに着きました。登山計画書を出してバスで八方ターミナルまで10分くらい。ターミナルから歩いてゴンドラ乗り場に向かうのですが結構歩かされました。
途中に大きな桜が咲いていました。白馬では連休頃が桜の見ごろになるんですね。
ゴンドラ、リフトとも強風で揺られました。「多少ガスがでることはあるだろうな」とは思っていたのですが、こんな強風が吹くとは予想外です…予定では暑くてシャツ1枚で登ると期待していたのですが(+o+)
13時45分位にきょうの宿「八方池山荘」に着きました。さっそくチェックインし(¥9,500)、することもないので食堂で漫画を読んでいると「強風でゴンドラが止まる」と聞かされました\(◎o◎)/
ゴンドラ、リフトが止まるとこの山荘に来ることもできない恐れがあったなんて全く考えていませんでした。白馬に14時到着の電車にしていたら絶対無理だっただろうな。やばかった。
おかげで山荘は満室の予定が三分の一の宿泊者とのことでした。数えると17人。私が泊まった部屋には6人分の布団がありましたが、星を撮影にきた人と2人だけです。
最近の一眼レフは数十秒の開放できれいに星が写るのだそうです。「山以外では何を撮影しているのですか?」と聞くとたまにモデル撮影会に行ったりしているのだとか。3,500円のから9,000円のまであるそうです。初めて聞く話なので、ちょっとワクワクしながら聞いていました(●^o^●)
夕方に青空が見えたので出てみると白馬三山の稜線を見ることができましたが、強風は相変わらずでした。夕食を食べてカメラマン氏は20時ごろ強風の中撮影に出かけていきました。ものすごい執念なんだなあ。ここでも感心。
部屋に一人になって早々と就寝。それにしてもしつこく風が吹いています。天気予報では5月4日は一番よい天気だとのことだったのですが、荒天ならやめておこう。単独だし…
それにしても山小屋で良かった。
◆2014年5月3日ー4日