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滋賀・比良岳で里帰り山行 [関西の沢と岩と雪]

 年末年始は大阪に戻って久しぶりにゆっくりしました。そんな中、久しぶりにパートナーさんと比良へラッセルをしに行きました。びわ湖バレイから比良岳往復です。(下の写真は帰る際に撮影)

20211230比良山地.jpg

 パートナーさんはとにかく久しぶり、ということでロープウェイを使ってびわ湖バレイへ。びわ湖バレイは前日からスキー場をオープンしたそうです。彦根方面に比べると湖西は積雪も少なかったようです。
 ジャイアントコースを降りていくと木戸峠への道標が見えました。そこからワカンをつけてラッセルです。

20211230比良岳.jpg

 テープを追いながらひたすらラッセルしていると比良岳に到着。スノーシューのトレースが北側から付いていた。
 風が弱い場所まで戻ってカップラーメンとコーヒー。この頃から空が晴れてきました。伊吹山や霊仙山まで見えました。なんだか、のんびりしたなあ。

 今年もよろしくお願いします。家族の健康とたくさん山に行けますように。

20211230武奈ヶ岳.jpg

■比良岳ラッセル山行(2021/12/30)
びわ湖バレイ(9:10/11:20)比良岳(11:30/13:55)びわ湖バレイ

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六甲山 芦屋川〜黒岩谷西尾根〜有馬 [関西の沢と岩と雪]

 定番コースの芦屋川から六甲山へ。少しだけひねって七曲りではなく黒岩谷西尾根で一軒茶屋へ。有馬温泉の金の湯で汗を流しました。有馬の人は少なかったですね。

20210523高座の滝.jpg

 高校の山岳部では高座の滝上の堰堤でキャンプしたものです。そして夜遅くまで夜景を見ながら、いろんな話をしました。若かったなー。
 ロックガーデンは通常ルートで。家族連れは楽しそうです。

20210523風吹き岩.jpg

 風吹岩です。猫がいました。ちょっともやっとしていますが、相変わらずの眺望の良さです。

20210523水辺.jpg

 雨ヶ峠から降りると水が豊富です。四方八方から水が流れ込んでいます。日差しも強くて水遊びしたくなります。(飲料には適さないそうです)

20210523黒石谷分岐.jpg
 西尾根へは左の沢を渡って樹林の中の踏み跡をたどる

20210523黒石谷西尾根.jpg

 黒岩谷西尾根は尾根に激登りしてそれからは細尾根を進みます。途中岩尾根が出てきてロープも何ヶ所かに張られていました。マイナールートだと思っていたら2パーティーと出会いました。踏み跡もしっかりしていいるし、そこそこ登られているようです。

20210523六甲最高峰.jpg
 六甲最高峰です。

20210523六甲の山々.jpg
 六甲の山々。凌雲台が見えています。

20210523一軒茶屋の横に立派な休憩所.jpg
 すごく立派なトイレ兼休憩所があって、びっくりしました。自転車の方も多く休憩していました。

20210523山専ボトルでカップ麺.jpg
 午前5時半頃に入れたお湯で熱々カップラーメンとコーヒー。美味しかった。山専ボトルいいですね。

20210523魚谷道.jpg
 魚谷道はとても歩きやすい道ですね。

20210523有馬閑散.jpg

 芦屋川からロックガーデンはそれこそ数え切れないほど通いましたし、有馬温泉へも数回行ったことがあります。同じルートでもたまに行くと新しい発見があって面白いですね。体力の判定にもなるような気がします。六甲は何より交通の便が抜群に良いです。
 有馬温泉で山椒を買いました。お店の人によるとこの辺り平日はほとんど閉まっているとのこと。観光業会も大変だ。一日1日大事に生活していこう。

■六甲山 2021/5/23
阪急芦屋川(7:35/10:35)六甲最高峰(11:00/12:25)有馬温泉金の湯
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鈴鹿縦走・藤原岳から御在所岳 [関西の沢と岩と雪]

 山は登っているのですが、頭の中で点と点が繋がっていない鈴鹿山脈。夏はヒルが出るので行くシーズンが限られてきます。あまり遠出ができないご時世に、近場であまり足を踏み入れていない鈴鹿を縦走しました。なお人との接触を避けるため一人で行動しています。

三岐鉄道

 近鉄富田駅から西藤原駅までは三岐鉄道に乗ります。Wikipediaによると太平洋セメントが筆頭株主とのこと。石灰岩採掘の山ですものね。ちなみに切符は硬券でした。めずらし〜。

 登山口の駐車場は満杯でした。西藤原岳からは樹林の中を行きます。流石に団体グループはいませんが、家族連れなど数人のグループが多いようです。2時間ほどで藤原山荘に到着。高校時代に滋賀県側の茨川(いばらがわ)から藤原岳に登った時は、ポツンと一軒立っていた印象ですが、今はトイレもあって設備が充実しました。

藤原岳のカルスト地形

 カルスト地形の緩やかな斜面を上がりきると藤原岳の山頂です。結構な人が「静かに」お昼ご飯を食べていました。

藤原岳は賑わっていました

 さて賑わう山頂を後にしていよいよ縦走に突入します。テープを頼りに南の斜面を下ると、急斜面で粘土質のためズルズルに滑ります。出だしからめげそうになりました。

藤原岳を下り孫太尾根に出た

 孫太尾根に出ると明るい尾根道になりました。そこら中で小鳥がさえずっています。恋の季節なのかな。

静ヶ岳手前の池

 銚子ヶ岳、静ヶ岳をへます。途中に水たまりのような池が2ヶ所ありました。この辺りものんびりできそうな感じです。そして竜ヶ岳を眼前にします。これは人気があるのもわかります。ふわふわした感じでメルヘンチックですよね。

竜ヶ岳

 そこからは石榑峠(いしぐれとうげ)を目指して急坂を下ります。もう夕方が近いのに登ってくる人がたくさんいました。さらに音楽を鳴らしながらバーベキューコンロのようなものを手持ちする若者もいて、竜ヶ岳の夜はどんなことになるのだろうかとちょっと心配になりました。

重ね岩

 石榑峠は三重側に林道を下ったところで水場があって安心なテン場です。他にも5張ぐらい幕営していました。今回はお酒も持ってきていません。7時間も歩いてさすがに疲れました。すぐに寝ました。

 夜は一度寒くて目を覚まし、雨具を着込みました。翌日は5時に出発です。峠からアスファルトの道を登りきり、日の出を迎えました。ところどころヤセ尾根もありますが、基本的には安心な道が続きます。

ヤセ尾根もある

 三池岳まで1時間40分くらいで行く事が出来たので「これはいいペース」と喜び、釈迦岳は8時10分に到着。しかし猫岳、ハト峰、金山はアップダウンがあって時間が経つわりには前に進んでいる実感に乏しく、精神的に参りました。疲れも出てくる頃ですが、ここまでくれば前に進むしかありません。

ハト峰にある石文字

 上の写真はハト峰(羽鳥峰)から見える石文字です。このハト峰は稜線から外れていて、一度朝明渓谷への道を辿ります。ちょっと迷ってしまいました。
 根の平峠を越えると国見岳への斜面はシロヤシロやアカヤシロが咲いてとても綺麗です。

シロヤシロ

 全身が悲鳴をあげています。足が攣るのをごまかしながら、なんとか御在所岳に到着。観光客で賑わう山頂も一応訪れて縦走の終着としました。

御在所の岩場

 いいお天気でした。でもしんどかった。最後は軽い脱水状態になったような。2日目の水は2リットルくらい持って行ったのに。駅でカルピスウォーターを久しぶりに買って一気飲みしてしまいました。

■鈴鹿縦走・藤原岳から御在所岳(2021/5/3-4)
西藤原駅(9:15/11:30)藤原岳(11:40/15:10)竜ヶ岳(15:20/16:05)石榑峠
石榑峠(5:00/8:10)釈迦ケ岳(8:20/13:50)御在所岳(13:50/14:15)御在所ロープウェイ山上公園駅


山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹 (山と高原地図 45)

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鈴鹿・雪と霧氷の綿向山 地元に愛されている山ですね  [関西の沢と岩と雪]

 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。年末年始は寒波が来たので、雪が各地で積もりました。多すぎるのも問題ですが、やっぱり雪は踏みしめたい…。人は多そうだけど、今まで行ったことがなくお手軽に登れそうな綿向山に行ってみることにしました。

表参道登山口

 7時前に到着すると、一番下の第3駐車場は数カ所空いていました。(帰るときに見ると第1、第2、第3とも駐車場真ん中のスペースにも車があった)早速支度をして出発します。

五合目小屋

 道は踏み固められて硬く凍っています。4本爪とか簡易なアイゼンが欲しいな、と思いました。私は12本爪アイゼンしか持ってなくて「ちょっと大げさかな」と躊躇したのです。でも今日は12本爪の人が沢山いました。この山はチェーンより爪のアイゼンを使用している人の方が多いような気がします。やっぱりアイゼンを履いていると楽そうです。 

 登山口にも、途中にも東屋があったり、この山は地元の人に愛されていますね。すごく整備が行き届いていると思います。

五合目小屋からの眺め

 見下ろすと田んぼは真っ白に雪化粧していますね。琵琶湖の眺めはいつどこから見ても大好きです。琵琶湖を見ながら生活するのも羨ましいなあと思います。

 やがて七合目まで来ました。ここから広葉樹、ブナの森になります。

七合目 行者堂がある

 途中から冬用のルートとなり、尾根の上を進みます。霧氷がきれいです。青空バックだともっときれいでしょうね。

きれいだ

 そうこうしているうちに遠くから人の声が複数聞こえ、山頂のケルンが見えました。山頂は微風ですが、気温がグッと下がったような気がします。

綿向山の山頂

 山頂に立って一番に目に飛び込むのがガスの中の雨乞岳とその右にボコッとした山容を見せる鎌ヶ岳。山座同定図があるのですが、北アルプスなども見えることがあるようです。へ〜。

雨乞岳 鎌ヶ岳

 テルモスのお湯でインスタントコーヒーを作ります。まだお湯は暖かく一息つくことができました。下山は「超特急」で帰りましたが、登ってくる人のなんと多いこと。若い人からお年寄りのグループまで年齢層はバラバラです。早いうちに登っておいて良かった。

P1031481.jpg

 いい山ですね。手軽に雪山が楽しめる。男女ペアのパーティも数多くいて、「デート雪山ハイク」にはぴったりのような気がします。時間があったら竜王山まで足を伸ばしてもいい。

スマホの記録

■鈴鹿・綿向山 2021/1/3
御幸橋駐車場(7:00/8:05)五合目小屋(8:10/8:50)綿向山(9:00/10:15)駐車場


山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹 (山と高原地図 45)

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京都北山・雪の桟敷ヶ岳 雪片がひらひら「いとをかし」 [関西の沢と岩と雪]

 コロナの感染拡大が続いています。日常生活で気をつけて行動をしているつもりですが、「登山は不要不急だよなあ」「パーティーを組むことはいいのだろうか?」とか考えているうちに面倒臭くなって冬山の計画は見送りになってしまいました。

 ぽっかりスケジュールが空いてしまったので、単独で行けるような山を探します。思い当たったのが前から雪のあるときに行きたいと思っていた京都北山の桟敷ヶ岳。北大路駅8時40分発の「もくもく号」に乗り込みます。

雲ヶ畑岩屋橋 もくもく号

 マイクロバスには私含めて6人の乗客でした。岩屋橋から薬師峠に向かって林道を歩き出します。全く雪がない!「これは失敗したかな〜」と思っていると岩屋志明院。駐車場右手から山道に入ります。

岩屋志明院

 だんだんと樹々に雪がつくようになり、それが雪片となってひらひらと舞い落ちます。なんだか時間が止まったような光景に、これは幻ではないかと思えてきます。

薬師峠の六地蔵

 薬師峠に着くと六地蔵が迎えてくれました。懐かしい。というのもここまでは来たことがあるのですが、その時は雪がまあまあ積もっていたのと初心者同行だったので、薬師峠で引き返したのですね。だから桟敷ヶ岳は私にとって積み残していた課題の一つだったわけです。

 薬師峠から稜線沿いに進みます。岩茸山はトラバースする道もあるようですが、あえて稜線上を進みました。急な斜面を登り切ると岩茸山山頂手前でパッと視界が広がり、積雪量が増しました。吹き溜まりでは膝まで沈むので慌ててスパッツをつけます。

岩茸山

 あまり展望がきかない稜線ですが一箇所右手が開けました。魚谷山などでしょうか。山深さを感じます。静かだな〜。

北山の山々 魚谷山などでしょうか?

 ヴォーンと音が聞こえ、やがて近くなりました。高圧電線が通っているのですが、その作動音?のようです。電線が遥か遠くまで続いています。若狭まで続いているのでしょうか。桟敷ヶ岳はもう直ぐです。

鉄塔下から桟敷ヶ岳

 桟敷ヶ岳の山頂です。帰りのバスのことを考えると12時をタイムリミットとしていたので30分ほど早い到着です。寒いのでテルモスに入れた紅茶を飲みます。砂糖を多めに入れて正解でした。ここから祖父谷峠まで足を伸ばすことも考えたのですが、一度道を見失うとバスに乗り遅れかねません。かといって同じ道を戻るのも面白くないしと思い、東の尾根を降りることにします。

桟敷ヶ岳 山頂

 ピンクや青のテープに導かれて、またヴォーンと鳴っている高圧鉄塔の下に。鉄塔下にはいろんなところにテープがあってちょっと迷いましたが、ピンクのテープが一番それらしい方向を向いているのでそれを選びます。

下の鉄塔から山頂直下の鉄塔を見上げる

 この選択は間違っていないと思うのですが、割と急坂でしたし、谷あいが狭いところではスリップが許されません。おまけに落ち葉がよく積もっていて何度も尻餅をついてしまいました。

林道にやっと出た

 最後は林道に出て、車道を1時間ほど歩いて料理旅館の提灯が並ぶと岩屋橋のバス停に到着です。出発まで2時間もあったので、てくてく歩いて京都市街を目指したら15時半過ぎに御園橋。結局もくもく号に乗った方が早かったな。でもまあよく歩いた1日となりました。学生のころ金比羅で岩登りした時も市街まで歩いたけれど、とんでもなく長かった思い出が甦り、1人で苦笑してしまいました。

■京都北山・桟敷ヶ岳 2020/12/25
雲ヶ畑岩屋橋(9:20/10:00)薬師峠(10:05/10:50)岩茸山(10:55/11:25)桟敷ヶ岳(10:35/13:00)雲ヶ畑岩屋橋
スマホの記録


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生駒の八丁岩 お値打ちの展望の岩場です [関西の沢と岩と雪]

 生駒の2万5千分の一の地図を見ていますと、北田原の北に「八丁岩」という記載があります。どんな岩だろうかと二十年くらい前に探索に行ったことがあるのですが、下からは全く見えず、自分的には「幻の岩場」でした。

 最近は周辺にゴミ焼却場ができたということですし、スマホの地図アプリを使えば見つけられるのではと思い、生駒・北田原から登りだしました。

20201213八丁岩.jpg

 ため池(岩井谷池というらしい)の左から尾根を登ると、道端に大きめの岩が点在していて、いやが上にも期待が高まります。なおも登ると真っ平らな岩が目の前に。「お、おーっ」と思わず声が出ます。お茶を沸かしてゆっくり景色を楽しみました。

20201213八丁岩1.jpg

 岩質は私市と同じように、風化花コウ岩でクライミングにはちょっと怖いかなと思いますが、やっぱり朽ちたリングボルトがありました。リングボルトは2本だけでした。途中であきらめたのかな…

20201213八丁岩リングボルト (1).jpg

 ため池に戻ると、小さな鳥がいます。スマホを向けて写真を撮ろうとしても逃げません。よくみるとこの鳥、きっちりこちらを見ていますね。可愛い。なんという鳥でしょう?

20201213鳥.jpg

 途中から「新生駒線No.7巡視路 かんでんエンジニアリング」の標識に導かれますが、ところどころで関係者以外立ち入り禁止の注意喚起があったので、行っても良かったのかな?微妙。やがて富雄川に出て南下すると高山八幡宮に到着しました。

20201213高山八幡神社.jpg

 まあのんびりしたハイキングでしたが、八丁岩はお値打ちがある展望の岩場でした。誰かはわかりませんが、展望をよくするため手を加えているようでした。 

 来週からはいよいよ寒くなるようですね。車のタイヤをきのうスタッドレスに変えました。雪が降るといいですね。

スマホの記録はこちら

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北部台高縦走・明神平〜高見山 コミバス乗って [関西の沢と岩と雪]

 コロナの第三波が襲ってきていますが、せっかくの三連休、それもお天気も良いということです。家の車は使えないことがわかったため、公共交通機関を使って台高の北部を縦走することにしました。
 近鉄の榛原から8時18分の奈良交通バスに乗って菟田野(うたの)まで。そこで待ち構えていた東吉野村のコミュニティバスに乗り換えます。このバスは200円で事前に予約が必要です。

菟田野で東吉野村のコミュニティバスに乗り換え

 マイクロバスに乗客は6人。乗客が窓を開けマスク着用、会話なし。

明神平 おなじみのあしび山荘

 大又のバス停には予定の9時半より早めに到着。川沿いの道を歩きます。明神滝を見てジグザグの道を登りつめると明神平に着きました。天理大の小屋の裏手にテントを張って、桧塚をピストンすることにします。間違って前山に登ってしまいます。倒木がところどころあるのですが、根っこが「こんな薄いの?」という張り具合です。

前山の倒木

 明神岳から桧塚奥峰へ向かいます。この辺り広葉樹の林がとても明るく、尾根もなだらかで、新緑や紅葉の頃ならもっと感動したでしょう。冬なら明神平までスキーを持ち上がっても十分楽しめるのではないでしょうか。

明るい尾根です

 久しぶりの凄まじい強風をやり過ごすと桧塚奥峰です。とても良い展望で、思わず声を出してしまいました。それにしても台高は山が深い!明神平から日出ヶ岳まで2泊3日かかるとのこと。道も所によって不明瞭と聞いていますが、いつか行ってみたいものです。
↓クリックすると別ウィンドウで見ることができます

台高山脈の山並み 桧塚奥峰からの眺め

 明神平に戻るとテントが増えていました。他にも10張り以上はテントがあったと思います。
 天理大小屋の裏手からしばらく降りると水場があるのですが、これがとてもうまい水でした。湧き水なので全く臭くないのです。なかなか湧き水を飲むことってないんですよ。

明神平でテントをはります

 日が暮れると星が瞬きました。こんなに星を見たのは久しぶりです。当てずっぽうでカメラを向けたらカシオペアが写っていました。星が見えますか?

カシオペアが撮影できた

 2日目は5時起床です。昨日の晩は風が強くて、頭上で木がザザー、ザザーっと大きく揺さぶられていました。テントから顔を出したらまだ星が出ています。エースコックのワンタンメンとポタージュスープを腹に入れて6時に出発します。東の空が明るさを増し、ヘッドランプはすぐに外すことができました。国見山で日が射してきて身体が暖まって来ました。手袋を脱ぎます。

国見山 光がさしてきた

 なだらかな稜線が続きます。「台高」というと険しい谷を思い起こすのですが、こんなに稜線が穏やかだなんて想像したことがありませんでした。自然林もとても綺麗で、山全体が落ち葉に包まれています。そして落ち葉が深いのです。

ハンシ山から高見山が見えた。

 ハンシ山に着くと、高見山が正面に大きいです。まだだいぶ遠いし、登り返しがきつそうです。ぎょえー(;_;)

クマ 注意

 雲ヶ瀬山に登っていると、左側からバイクや自動車の音がブーンと聞こえて来ます。姿は見えませんが、高見トンネルが近いのでしょう。地味にアップダウンを繰り返し、ようやく高見峠に到着。「クマに注意」の張り紙がありました。こんな注意書き大又側にもあったのかな?全然気づかずにここまで来てしまった。今年はクマのトラブルが多いですからね。
 意を決して峠から急登を登ります。無心の境地で足を動かすだけです。人の声が聞こえると高見山の頂上でした。

高見山の人たち 等間隔でいます

 高見山は人が等間隔で休んでいるので(ディスタンス!)、割って入るのがはばかりまして、そのまま下降することにします。高見杉を経てたかすみ温泉へ。温泉入ってビールをプハーッ!
 予約していた13時50分のコミュニティバスに乗り込みました。

 台高山脈はこれまで沢登り以外では、冬に子供と明神平、大台ケ原散策しかありませんでした。今回ゆっくり縦走することができて、この山の深さを感じることができました。今度は南部の縦走をしてみたいものです。

スマホの記録です

■北部台高縦走・明神平〜高見山 2020/11/21-22
1.大又(9:20/11:50)明神平(12:10/:10/13:20)桧塚奥峰(13:20/13:30)桧塚(13:30/14:45)明神平泊
2.明神平(6:00/6:45)国見山(6:45/10:10)高見峠(大峠)(10:20/11:05)高見山(11:05/12:45)たかすみ温泉


山と高原地図 大台ヶ原 高見山・倶留尊山 (山と高原地図 53)

山と高原地図 大台ヶ原 高見山・倶留尊山 (山と高原地図 53)

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比良・釈迦岳〜堂満岳 紅葉がとても綺麗でした [関西の沢と岩と雪]

 昨晩比良に紅葉を見に行こうと思い立った。朝5時に起きて始発のバスに乗った。空はようやく明るくなってきた。眠い。部活の大きなカバンを持った中高生がやはり眠そうな顔をしている。窓の外でキラキラしているのは琵琶湖だ。比良駅で降りるとイン谷口行きのバスが待っていた。「ラッキー」。乗客は15人ほど。バスに乗っている時間は10分程だっけれど助かった。今回のルートは行きそうで行ったことがない「大津ワンゲル道」。最初は「大したことないな」と思っていたけれど、イチョウガレはなかなか急峻だ。上りはともかく「下りは注意が必要だな」と思う。

大津ワンゲル道

大津ワンゲル道

 イチョウガレをすぎると、黄色く染まった葉っぱが視界いっぱいに広がった。

紅葉が素晴らしい

 歩くたびに「こっちの方がきれいかも」と思って、写真を何度も撮ってしまった。釈迦岳は先行者が2人いて、後から2人来た。僕がピーナッツをむさぼり食べていたら、後から来た人が「武奈ヶ岳の西南稜もきれいだったが、ここもなかなかのものだ」と話していた。こう言われると、褒められたような気がして嬉しくなった。

釈迦岳

 釈迦岳からは稜線に沿って北比良峠を目指す。無線中継所のあるカラ岳を過ぎたあたりが特にきれいだった。さっきよりさらに写真を撮り続けた。僕は黄色く色づく方がきれいだなと思う。

カラ岳への道はもっと素晴らしかった

紅葉が素晴らしい

 やがて北比良峠に到着した。すぐ後ろを歩いていた人は八雲が原の方へ歩いて行った。武奈ヶ岳まで行くつもりだろうか?
 昼寝をしている人がいた。僕は山でこのような時間の過ごし方ができない。羨ましい。日常でもそうだが、どうも落ち着くことができない。貧乏性なのだ。

北比良峠から琵琶湖を望む

 そして金糞峠。よくもまあこんな地名がついたもんだ。高校生の時に青ガレから歩荷訓練で登って来たっけ…今年の正月明けに再会した高校の山岳部。スナップ写真で見た時は立て札とか印象がないな。

おなじみの金糞峠

 峠から堂満岳に登る。堂満岳は雪のある時にルンゼから登っただけで、無雪期は初めてだ。登山道わきにはシャクナゲが出て来た。ニセピークに騙されながら、何度目かでようやく堂満岳に到着。眼下に琵琶湖が広がる。知る人ぞ知る「琵琶湖テラス」だな、これも。

堂満岳

 辛い下りを終えると舗装道路に出た。年季の入った小屋が数軒建っていた。朽ちているものもある。「比良駅まで30分、おトク」と記載された標識があったので、イン谷口には戻らずそのまま比良駅への道を歩き出した。

釈迦岳から堂満岳の稜線

■比良・大津ワンゲル道から釈迦岳〜北比良峠、金糞峠〜堂満岳(2020/11/1)
イン谷口(8:30/10:20)釈迦岳(10:30/11:15)北比良峠(11:25/11:40)金糞峠(11:45/12:10)堂満岳(12:30/14:00)JR比良駅


比良山―湖西の山 (ヤマケイ関西ブックス)

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北神戸・丹生山系を縦走 昔から気になっていた… [関西の沢と岩と雪]

 三ノ宮から神戸市営地下鉄に乗って谷上へ行く。それから神戸市営バスに乗って丹生神社前へ。最初はもう一人の若い登山者(速そうな人だ)と私だけだったけれど、箕谷で団体さんが乗車してきて、車内は賑やかになった。どうやらみんな丹生神社前で下車するようだ。バスを降りると僕は人込みから逃げるように、後ろを振り返らずに山に向かって歩く。

丹生山 登り口にあるお地蔵さん

 道の真ん中にお地蔵さんがあるところをすぎて、「太陽と緑の道」の標識に従った。最初は薄暗い道だったが、丁石があって、それをたどっていく感じ。

尾根に出て明るい林になった

 合流した道から来たのだろうか、他に数パーティいたが、この人たちも抜いて丹生山に向かう。

表参詣道の入り口

 わりと角ばった石が散らばった道を歩いていく。お天気も思ったよりよくならず、なんとなく気が晴れない。やがて丹生山に着いた。頂上部分は神社の神域でどこに三角点があるのかわからなかった。

丹生神社

 それから帝釈山へ。一方が開けていて、ここは見晴らしがよかった。山が切り開かれ、街が白く光っていた。

帝釈山

帝釈山からの眺め

 途中からピーナッツを食べたり、SOYJOYを食べたりして歩く。道標はいっぱいあるのだが、道自体は前述したように角ばった石がごろごろとしているので「しっとりとした」とか、「歴史をかみしめながら」というような道ではない。

双坂池

 岩谷峠の手前で国道に出て、ちょっと下って双坂池から稚児ヶ墓山に登る。これも沢跡のような石がゴロゴロしたところを登っていく。道もはっきりしない。

谷を詰める

 稚子ヶ墓山の頂上は特になんということもない。秀吉の播州征伐の巻き添えとなった幼い稚児を葬ったところとされている。そこの椿が枯れてしまったので今は地元の山田民族文化保存会の方々が植樹したそうだ。実物は見ていないが、保存会が周辺のマップを2020年4月に作成したそうだ。神戸市の資料

稚子ヶ墓山

椿の木は植樹された

 そこからの下りはほとんど沢の中を行くようなところもあり、これは一般道としては厳しいのでは、と思う。

水も流れる中の道

 降りたところに突然柏尾台という住宅地が現れたのだが、これがすごい豪邸ばかりのところでびっくりした。今まで見たこともないような大きさの家なのだ。あとでネットで調べたら「北神戸のビバリーヒルズ」と呼ばれているとのこと。どんな人が住んでいるのだろう?

下山途中で丹生山系を仰ぐ

 国道に出たら、ちょうどバスが大滝口のバス停をすぎたところで、合図を出したら乗せてくれた。ラッキーだ。家に着いたらデアリングタクトの無敗の三冠達成の瞬間に間に合った。

 丹生山系は父親の持っていた神戸新聞社発行のハイキングの本に出ていたのを読んでから昔から温めていたコースだ。だから行くことができて、とてもうれしいのだけれど、ちょっと考えていたのとちがった。全般的に見晴らしはないし、道も丹生山から先は、石がゴロゴロしていて、よく踏まれている古の道とは言えないから。六甲にはない静けさ、ワイルドさは味わえますけどね(^ ^)

■北神戸・丹生山系縦走(2020/10/18)
丹生神社前バス停(8:55/10:00)丹生山(10:05/11:50)稚子ヶ墓山(12:00/12:58)大滝口

スマホの記録


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金剛山・石ブテ東谷〜丸滝谷 快適な沢登りでしたが、道迷い多く反省 [関西の沢と岩と雪]

 せっかく沢登りに慣れてきたので、と金剛山にお気軽沢登りに行きました。石ブテ東谷から丸滝谷を遡行するのですが、持って行ったエアリアの地図が30年前のもので古すぎた。(そら古すぎるわ!)水越トンネルはないし、道もないので、石ブテ東谷にたどり着くのに藪漕ぎをして尾根を越えたりと一苦労でした。本当は石ブテ谷の右岸の道を行けば簡単に谷に降りられるはずです。

石ブテ東谷

 すぐ横を踏み跡程度の登山道があるようで、時々登山者の姿を見るのですが、せっかく沢シューズも履いているので沢の中をずんずん行きます。快適快適♪

石ブテ東谷

 とにかく出て来る滝は全て直登できます。ここぞというところはロープがありました。

出て来る滝は登れる

 最後に上の丸滝が出てきました。ここも左上してから左側の滝身を果敢にチャレンジします。いつの間にこんなに自信がついたのだろう。不思議に「行ける」と判断してしまうのですね。しかしヘルメットを被っていないのに気づいて、急に「どうしよう」となり、右手を見たらロープがあるので、ありがたく使わせてもらいました。滝の右側に長いロープが垂れ下がっているようです。そうでないと一般の登山者は難しいですものね。

丸滝

 ザレた斜面を登ります。F4というポイントまで出てそこから登山道を登ると六道の辻に出ました。もう簡単だと思ったのですが、割と金剛山って道標がないのですね。太尾塞跡で道を見過ごしてしまったり。
 今日はルートをよく間違えたなあ。

六道の辻

 石ブテ東谷も丸滝谷も足慣らしに良い沢でした。新人訓練などにも良さそうです。地図読みにも良いかもです。滝場のロープは基本的に残置ですので個人の責任でお使いください。

■金剛山・石ブテ東谷〜丸滝谷
石ブテ東谷登山道との出合い(9:35/10:55)六堂の辻(10:58/12:10)水越トンネル大阪側
※石ブテ東谷までは道迷いにつき参考タイムとなりませんので記載していません。


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