オリンパスのTG-4で水中撮影 [北ア・金木戸川打込谷 2016年8月]
10年以上使っていたデジカメ(panasonic DMC-FX8-A)が、沢で水に濡れてから液晶の調子が悪くなりました。この夏打込谷に沢登りするのを機に、新しいデジカメを買いました。
CanonのG9 XにするかOlympusのTG-4にするか迷い、カメラのキタムラで正直に相談したところ「映りはG9 Xが断然いいです。重量もG9 Xが軽い。TG-4はレンズも明るく広角も優れている。衝撃にも強い。機動性を優先するならTG-4」と親切に実演を交えて教えてくれました。また合成写真ではあるものの(ライブコンポジット機能)星の写真を撮れることもわかり、今までと違った使い方ができるTG-4にしました。
金木戸川はエメラルドグリーンの水で有名です。日を浴びてキラキラしている水面は本当に綺麗でした。そこでTG-4で水中写真を撮影(水中モード)してみました。ビビリなのでこの一枚しか撮っていません(^_^)
手前の浮遊物に焦点が当たっているような気がするのですが、いかがでしょう?
オリンパスオリジナルのスポーツホルダーも店員さんに勧められ、騙されたつもりで買いました。これがまた優れものでした。
これまで沢登りではデジカメをビニール袋に入れた上でザックの雨蓋に入れていたため、写真を撮るのが億劫になりがちだったのですが、スポーツホルダーのおかげでバシャバシャ撮影することができました。その代わり早速角に傷がつきましたけどね(≧∇≦)
店員さんにほぼ勧められた通りなのですが(^_^)、インターネットだと決め手に欠ける気がして決断できなかったので、とても助かりました。やはり対面でのやり取りは安心感があります。安かったし。
さて、使いこなせるかな〜
CanonのG9 XにするかOlympusのTG-4にするか迷い、カメラのキタムラで正直に相談したところ「映りはG9 Xが断然いいです。重量もG9 Xが軽い。TG-4はレンズも明るく広角も優れている。衝撃にも強い。機動性を優先するならTG-4」と親切に実演を交えて教えてくれました。また合成写真ではあるものの(ライブコンポジット機能)星の写真を撮れることもわかり、今までと違った使い方ができるTG-4にしました。
金木戸川はエメラルドグリーンの水で有名です。日を浴びてキラキラしている水面は本当に綺麗でした。そこでTG-4で水中写真を撮影(水中モード)してみました。ビビリなのでこの一枚しか撮っていません(^_^)
手前の浮遊物に焦点が当たっているような気がするのですが、いかがでしょう?
オリンパスオリジナルのスポーツホルダーも店員さんに勧められ、騙されたつもりで買いました。これがまた優れものでした。
これまで沢登りではデジカメをビニール袋に入れた上でザックの雨蓋に入れていたため、写真を撮るのが億劫になりがちだったのですが、スポーツホルダーのおかげでバシャバシャ撮影することができました。その代わり早速角に傷がつきましたけどね(≧∇≦)
店員さんにほぼ勧められた通りなのですが(^_^)、インターネットだと決め手に欠ける気がして決断できなかったので、とても助かりました。やはり対面でのやり取りは安心感があります。安かったし。
さて、使いこなせるかな〜
オリンパス デジタルカメラ STYLUS TG-4 Tough レッド
- 出版社/メーカー: オリジナル
- メディア: エレクトロニクス
OLYMPUS TG-4 & TG-870 用 スポーツホルダー CSCH-123 オレンジ CSCH-123 ORG
- 出版社/メーカー: オリンパス
- メディア: Camera
北ア・金木戸川打込谷2016 3日目・ガスでルート見失うも稜線へ [北ア・金木戸川打込谷 2016年8月]
下の写真は前日に二俣付近で撮影したものです。最初は真ん中に見えているのが奥の二俣だと思ったのですが、よくよく地図と照らし合わすともう一つ右上の二俣かと思います。
後述で明らかになりますが、詰めのルートをこの辺でもう少し確認しておけばなあと思いました。写真を撮った時はバテバテで、笠ヶ岳の頂上を確認することさえしませんでした(≧∇≦)
さてテン場からは小滝を直登したり、巻いたりしながらですが、特に難しいところもなくどんどん進みます。すると奥の二俣に到着。ここは右俣から登り左俣に入っていきます。
さあ、そこからこれでもかとナメ滝が続きます。あいにくガスが出てきましたが、晴れていたら最高のところでしょう!
小滝も出てきますがどれも登れるものばかりです。あ〜楽しい。
そのうち急に水が枯れます。そこにあるのは岩の穴からゴボゴボ湧き出ている冷たい水!こんな勢いで水が出てきているのは初めて見ます。
さあここからガレ場に突入です。湧き水すぐ上の二俣にはわらじが脱ぎ捨ててあって、一度右へ行って涸れ滝に行き詰まり、今度は左へ行きます。ガスが濃くて先は見通せません。沢はさらに3筋のガレに枝分かれしていて、一番大きそうな真ん中の沢筋を行くとまたもや涸れ滝に阻まれます。う〜ん困った。偵察がてら涸れ滝を右から強引に巻き上がるときに、なんとなくの踏み跡あり。そして涸れ滝の上はガレ場が広がっていて先へ進めそうです。ルート自体に確信は持てていませんがとにかく上を目指します。
一旦、休憩をとります。二人とも無言になりがちです。笠ヶ岳山荘は2,820m、現在地の高度計は2,600mほどなのであと200mはこのガレ場を登らなければならないのか…一度頭上からチリンチリンと熊よけの鈴がなったような気がしますが「そんなはずはない」と頭から打ち消します。
気を取り直してガレ場を進み支尾根(と思われた)を目指して左上すると…道だ!
尾根に見えていたのは稜線だったのです。高度計は2,670mくらい。どうやらだいぶ左手にルートを取ったようです。この際何でもいいんです。笠ヶ岳の頂上もこの際カットで即合意。そうと決まれば下山です。
やがて登山者の方と声を交わして下山時間に見当をつけ、携帯電話をつけてみると3本立っているので、タクシーの予約をしてしまいます。
午前9時半に歩き出してすぐに雨が降ってきました。沢の中やガレ場で降られることを考えると「間一髪セーフ」のところですが、雨は久しぶりに大変でした。雨具についてはゴア・テックスの雨具を買う必要性を感じました。
それにしても一般登山道は家族連れから学校登山と様々な人がいますね。声をかけそびれてしまいましたが、Tシャツ、半パン、サンダルばきの外国人の方は大丈夫だったのでしょうか。
予定通り15時半前には新穂高のロープウェイ乗り場に着きました。荷物を片付けてからタクシーに乗って金木戸川林道ゲートまで。平湯の森で汗を流し、高山の中華屋でご飯を食べて、高速に入ると日付が変わる前に帰宅することができました。
打込谷は昔から気になっていた沢なので、今回行くことができてちょっとした達成感です。しかしお隣の小倉谷クラスだと無理だったかなあと思っています。
打込谷はアプローチが長いなどが原因なんでしょうか、あまり人が入っていない印象です。巻き道もはっきりしないところが多かったですし。その分自分たちの力量によってルート取りはできるのでしょう。私たちのパーティーは基本的に泳がないので、攻撃的なルート取りはありませんが(^ ^)。
毎年言っていますが、いつまでこんな沢登りや岩登りができるかなあ。そろそろかとも思うのですが、行けてしまうとまた行きたくなるし。自重しつつ、次の計画を立てたいと思います(^ ^)
■北アルプス・金木戸川打込谷 2016/8/13-15
1 金木戸川林道ゲート(5:55/11:20)壊れた吊り橋(12:00/12:45)打込谷出合(12:45/15:15)18m滝越えた右岸TS
2 TS(5:15/10:05)大釜15m滝(10:05/15:30)二俣(15:30/16:00)2100m付近TS
3 TS(4:55/5:15)奥の二俣(5:15/9:20)一般縦走路(9:30/15:20)新穂高
後述で明らかになりますが、詰めのルートをこの辺でもう少し確認しておけばなあと思いました。写真を撮った時はバテバテで、笠ヶ岳の頂上を確認することさえしませんでした(≧∇≦)
さてテン場からは小滝を直登したり、巻いたりしながらですが、特に難しいところもなくどんどん進みます。すると奥の二俣に到着。ここは右俣から登り左俣に入っていきます。
さあ、そこからこれでもかとナメ滝が続きます。あいにくガスが出てきましたが、晴れていたら最高のところでしょう!
小滝も出てきますがどれも登れるものばかりです。あ〜楽しい。
そのうち急に水が枯れます。そこにあるのは岩の穴からゴボゴボ湧き出ている冷たい水!こんな勢いで水が出てきているのは初めて見ます。
さあここからガレ場に突入です。湧き水すぐ上の二俣にはわらじが脱ぎ捨ててあって、一度右へ行って涸れ滝に行き詰まり、今度は左へ行きます。ガスが濃くて先は見通せません。沢はさらに3筋のガレに枝分かれしていて、一番大きそうな真ん中の沢筋を行くとまたもや涸れ滝に阻まれます。う〜ん困った。偵察がてら涸れ滝を右から強引に巻き上がるときに、なんとなくの踏み跡あり。そして涸れ滝の上はガレ場が広がっていて先へ進めそうです。ルート自体に確信は持てていませんがとにかく上を目指します。
一旦、休憩をとります。二人とも無言になりがちです。笠ヶ岳山荘は2,820m、現在地の高度計は2,600mほどなのであと200mはこのガレ場を登らなければならないのか…一度頭上からチリンチリンと熊よけの鈴がなったような気がしますが「そんなはずはない」と頭から打ち消します。
気を取り直してガレ場を進み支尾根(と思われた)を目指して左上すると…道だ!
尾根に見えていたのは稜線だったのです。高度計は2,670mくらい。どうやらだいぶ左手にルートを取ったようです。この際何でもいいんです。笠ヶ岳の頂上もこの際カットで即合意。そうと決まれば下山です。
やがて登山者の方と声を交わして下山時間に見当をつけ、携帯電話をつけてみると3本立っているので、タクシーの予約をしてしまいます。
午前9時半に歩き出してすぐに雨が降ってきました。沢の中やガレ場で降られることを考えると「間一髪セーフ」のところですが、雨は久しぶりに大変でした。雨具についてはゴア・テックスの雨具を買う必要性を感じました。
それにしても一般登山道は家族連れから学校登山と様々な人がいますね。声をかけそびれてしまいましたが、Tシャツ、半パン、サンダルばきの外国人の方は大丈夫だったのでしょうか。
予定通り15時半前には新穂高のロープウェイ乗り場に着きました。荷物を片付けてからタクシーに乗って金木戸川林道ゲートまで。平湯の森で汗を流し、高山の中華屋でご飯を食べて、高速に入ると日付が変わる前に帰宅することができました。
打込谷は昔から気になっていた沢なので、今回行くことができてちょっとした達成感です。しかしお隣の小倉谷クラスだと無理だったかなあと思っています。
打込谷はアプローチが長いなどが原因なんでしょうか、あまり人が入っていない印象です。巻き道もはっきりしないところが多かったですし。その分自分たちの力量によってルート取りはできるのでしょう。私たちのパーティーは基本的に泳がないので、攻撃的なルート取りはありませんが(^ ^)。
毎年言っていますが、いつまでこんな沢登りや岩登りができるかなあ。そろそろかとも思うのですが、行けてしまうとまた行きたくなるし。自重しつつ、次の計画を立てたいと思います(^ ^)
■北アルプス・金木戸川打込谷 2016/8/13-15
1 金木戸川林道ゲート(5:55/11:20)壊れた吊り橋(12:00/12:45)打込谷出合(12:45/15:15)18m滝越えた右岸TS
2 TS(5:15/10:05)大釜15m滝(10:05/15:30)二俣(15:30/16:00)2100m付近TS
3 TS(4:55/5:15)奥の二俣(5:15/9:20)一般縦走路(9:30/15:20)新穂高
北ア・金木戸川打込谷2016 2日目・ゴルジュ帯を過ぎると空が開けナメ滝に歓声! [北ア・金木戸川打込谷 2016年8月]
ゴーロ帯の通過に予想以上に時間を取られました。今日は第2の核心、ゴルジュ帯の通過です。
CS滝は「北アルプスの沢」(豊野則夫)に記述されている「右岸に残置スリング」はなく、右岸の滝場からロープを出して藪の中に入ります。藪に入ってから古いスリングに安全環付カラビナがぶら下がっていました。念のためさらにロープを2ピッチ伸ばします。
その後も左岸の巻きで懸垂下降をしたり、ハーケンの打たれた3mほどの岩場にロープを出して突破したり(バランスが難しかった)と、いろいろと忙しくさせてくれます。
そしていよいよ仙ノ淵です。なるほど左岸のカンテは登れそうですが、私たちはすぐに右岸を巻くことに(^ ^)。
枝沢から微かな踏み跡にはいり、落ち口までトラバースしていきます。巻き道途中で左岸カンテのルートを見ましたが、カンテ後の処理の方が難しそうでした。
打込谷は全体的に踏み跡が明瞭でなく、当てが外れました(^ ^)。
苔むした10m滝は、右岸をヘツリますが水深が深く、足ブラのハンドトラバース。滝に取り付くと楽しく登れました。
地図上でU字状にクランクしているゴルジュを抜けると、左から支沢が入り、右の本流には滝の連瀑です。
滝を右から上がっていくと目に飛び込んだのが、大釜を持つ10m滝です(午前10時)。人知れず絶えず水を落とし大釜が形成された…。なんとなくターザンの映画に出てくるジャングルの中のオアシスを思い起こしました。右岸から巻きます。
空が開け笠ヶ岳の稜線も見えてきました。しかしここからインゼル地帯が約4時間続いたので、わりとしんどかったです。何個もインゼルをやり過ごすと、午後2時にやっと35mのナメ滝が現れました。滝の右端を登りきると…
ナメ滝です!
ここのナメ滝は赤い岩床が特長です。この辺りは非常に気持ち良く、わ〜いと歓声が上がります。
30mナメ滝は右岸のバンド状を上がりますが、最後に左岸に渡る際のクライムダウンが恐いので、お守り代わりにロープを出します。
午後3時半、やっと二俣に着きました。二俣は右へ。テン場を探さなければなりません。ここからもう少し上がった2100m付近の平らな岩棚の上でツエルトを張ります。流木がなく焚き火ができなかったのが残念です。
夕方、パラパラと雨が降りました。明日の天候は悪くなるのは確実です。早めに稜線に上がりたいところです。
※後で当日の天気図を見ると朝鮮半島の東に低気圧、台風が日本の東海上にあって、オホーツクの高気圧がちょろっと日本列島上に舌を伸ばすように張り出しています。よくこれで天気がもったなと思いました。
■北アルプス・金木戸川打込谷 2016/8/13-15
1 金木戸川林道ゲート(5:55/11:20)壊れた吊り橋(12:00/12:45)打込谷出合(12:45/15:15)18m滝越えた右岸TS
2 TS(5:15/10:05)大釜15m滝(10:05/15:30)二俣(15:30/16:00)2100m付近TS
3 TS(4:55/5:15)奥の二俣(5:15/9:20)一般縦走路(9:30/15:20)新穂高
CS滝は「北アルプスの沢」(豊野則夫)に記述されている「右岸に残置スリング」はなく、右岸の滝場からロープを出して藪の中に入ります。藪に入ってから古いスリングに安全環付カラビナがぶら下がっていました。念のためさらにロープを2ピッチ伸ばします。
その後も左岸の巻きで懸垂下降をしたり、ハーケンの打たれた3mほどの岩場にロープを出して突破したり(バランスが難しかった)と、いろいろと忙しくさせてくれます。
そしていよいよ仙ノ淵です。なるほど左岸のカンテは登れそうですが、私たちはすぐに右岸を巻くことに(^ ^)。
枝沢から微かな踏み跡にはいり、落ち口までトラバースしていきます。巻き道途中で左岸カンテのルートを見ましたが、カンテ後の処理の方が難しそうでした。
打込谷は全体的に踏み跡が明瞭でなく、当てが外れました(^ ^)。
苔むした10m滝は、右岸をヘツリますが水深が深く、足ブラのハンドトラバース。滝に取り付くと楽しく登れました。
地図上でU字状にクランクしているゴルジュを抜けると、左から支沢が入り、右の本流には滝の連瀑です。
滝を右から上がっていくと目に飛び込んだのが、大釜を持つ10m滝です(午前10時)。人知れず絶えず水を落とし大釜が形成された…。なんとなくターザンの映画に出てくるジャングルの中のオアシスを思い起こしました。右岸から巻きます。
空が開け笠ヶ岳の稜線も見えてきました。しかしここからインゼル地帯が約4時間続いたので、わりとしんどかったです。何個もインゼルをやり過ごすと、午後2時にやっと35mのナメ滝が現れました。滝の右端を登りきると…
ナメ滝です!
ここのナメ滝は赤い岩床が特長です。この辺りは非常に気持ち良く、わ〜いと歓声が上がります。
30mナメ滝は右岸のバンド状を上がりますが、最後に左岸に渡る際のクライムダウンが恐いので、お守り代わりにロープを出します。
午後3時半、やっと二俣に着きました。二俣は右へ。テン場を探さなければなりません。ここからもう少し上がった2100m付近の平らな岩棚の上でツエルトを張ります。流木がなく焚き火ができなかったのが残念です。
夕方、パラパラと雨が降りました。明日の天候は悪くなるのは確実です。早めに稜線に上がりたいところです。
※後で当日の天気図を見ると朝鮮半島の東に低気圧、台風が日本の東海上にあって、オホーツクの高気圧がちょろっと日本列島上に舌を伸ばすように張り出しています。よくこれで天気がもったなと思いました。
■北アルプス・金木戸川打込谷 2016/8/13-15
1 金木戸川林道ゲート(5:55/11:20)壊れた吊り橋(12:00/12:45)打込谷出合(12:45/15:15)18m滝越えた右岸TS
2 TS(5:15/10:05)大釜15m滝(10:05/15:30)二俣(15:30/16:00)2100m付近TS
3 TS(4:55/5:15)奥の二俣(5:15/9:20)一般縦走路(9:30/15:20)新穂高
北ア・金木戸川打込谷2016 1日目・本流渡渉は余裕でしたがゴーロ帯が… [北ア・金木戸川打込谷 2016年8月]
昭和58年に初版された「日本百名谷」に打込谷が載っています。今となっては何を基準に百の谷をセレクトしたのかよくわかりませんが、私が学生だった頃には、この本に紹介された谷はお墨付きをもらったような、それなりに価値を与えられていたように思う。打込谷は飛騨山岳会の瀬木紀彦さんが文章を担当しています。
「終始明るい」この言葉がずっと頭の中に残っていたところ、いつものパートナーさんから「打込谷」の打診があり、トントン拍子で話が進んで計画が出来上がりました。
深夜の高速を飛ばし、3時頃に金木戸川の林道に到着。仮眠して5時前に起床します。林道終点の待避所には車が2台駐車していました。そこで身支度を整えさあ出発です。
実は25年ほど前、双六谷本流〜九郎右衛門沢を遡行したことがあります。この時はまだ就職したてで、体力がまだありました。今回は大丈夫でしょうか。
トンネルは昔はもっと手掘りのものが多かったはずですが、多少手が加えられているようです。コンクリートで所々補修されていました。
ゲートから3時間で広河原の取水堰堤に到着です。そこで林道は消え、踏み跡を奥まで行くと、小倉谷の出合で道は左の斜面に登っていきます。
50mほど上の道は昔、森林軌道と言われる道です。こんなところを鉄道が走っていたなんて信じられません。伐採と植林が行われていたような痕跡などないのですが…それと不安になったのが黒い大きなぶどうの巨峰くらいの大きさの糞が軌道跡にあったことです。クマの糞だったらと考えると、前方左右に気を配りました。これも疲れた。
森林軌道跡は所々道が崩壊しています。でもそんな所には、補助ロープがあって助けてもらいました。ブッシュもひどくなるし、アザミも出てきて「しんど〜」と声が上がります。やがて壊れた釣り橋のところにやってきました。
吊り橋の上流側から遡行開始です。すぐに対岸に渡渉を試みます。実は金木戸川本流の渡渉が第一の核心と考えていました。増水時はここで撤退するパーティーもあるようですが、今回は股上程度で余裕で通過!晴天が続いていて水量が少ないだろうとの読み通りでした。これは行けるぞ!と意気が上がります。
しばらくして左岸に大きな支流が入っています。打込谷です。全く平凡な出合です。
ゴーロ帯が続くのですが、これが思いの外しんどかったです。大きなゴーロに阻まれて右へ左へ。お助け紐が何度も出動しました。ボルダリングを楽しめるパーティーならなんてことないのでしょうが、私たちはドタッ、バタッといちいち時間がかかるので、そのうち全身汗でびっしょりと成りました。あまりにも変化のないゴーロが続くので「本当に打込谷を遡行しているのか?」と心配したほどです。
F1ははっきりしなかったので、F2が出てきてホッとします。右岸から巻きました。
F2の到着がすでに15時前です。ここから続くゴルジュ帯に入り込むにはちょっと時間が遅いので、巻き終わった右岸に適地を見つけ早々と幕営することを決定します。
林道、森林軌道は予想通り。金木戸川の渡渉は楽勝で通過。しかしこのゴーロ帯は想定以上。数日前と思われる先行者の踏み跡は確認できるのですが、全般的に人の気配を感じさせない谷です。ちょっと不安になってきました…それと魚影を全く見かけません。釣りが目的でもないのですが、どうしたことなんでしょうか?
■北アルプス・金木戸川打込谷 2016/8/13-15
1 金木戸川林道ゲート(5:55/11:20)壊れた吊り橋(12:00/12:45)打込谷出合(12:45/15:15)18m滝越えた右岸TS
2 TS(5:15/10:05)大釜15m滝(10:05/15:30)二俣(15:30/16:00)2100m付近TS
3 TS(4:55/5:15)奥の二俣(5:15/9:20)一般縦走路(9:30/15:20)新穂高
むしろ支流である小倉谷、打込谷の方が個性的なものを持っている。あえて本流を避けるのはそんな次第である。前者は狭く暗い谷であるのに対し、打込谷は大きい滝もいくつかあるが、ナメ滝ナメ床のすばらしい谷である。終始明るく、いつも陽の当たる谷である。
「終始明るい」この言葉がずっと頭の中に残っていたところ、いつものパートナーさんから「打込谷」の打診があり、トントン拍子で話が進んで計画が出来上がりました。
深夜の高速を飛ばし、3時頃に金木戸川の林道に到着。仮眠して5時前に起床します。林道終点の待避所には車が2台駐車していました。そこで身支度を整えさあ出発です。
実は25年ほど前、双六谷本流〜九郎右衛門沢を遡行したことがあります。この時はまだ就職したてで、体力がまだありました。今回は大丈夫でしょうか。
トンネルは昔はもっと手掘りのものが多かったはずですが、多少手が加えられているようです。コンクリートで所々補修されていました。
ゲートから3時間で広河原の取水堰堤に到着です。そこで林道は消え、踏み跡を奥まで行くと、小倉谷の出合で道は左の斜面に登っていきます。
50mほど上の道は昔、森林軌道と言われる道です。こんなところを鉄道が走っていたなんて信じられません。伐採と植林が行われていたような痕跡などないのですが…それと不安になったのが黒い大きなぶどうの巨峰くらいの大きさの糞が軌道跡にあったことです。クマの糞だったらと考えると、前方左右に気を配りました。これも疲れた。
森林軌道跡は所々道が崩壊しています。でもそんな所には、補助ロープがあって助けてもらいました。ブッシュもひどくなるし、アザミも出てきて「しんど〜」と声が上がります。やがて壊れた釣り橋のところにやってきました。
吊り橋の上流側から遡行開始です。すぐに対岸に渡渉を試みます。実は金木戸川本流の渡渉が第一の核心と考えていました。増水時はここで撤退するパーティーもあるようですが、今回は股上程度で余裕で通過!晴天が続いていて水量が少ないだろうとの読み通りでした。これは行けるぞ!と意気が上がります。
しばらくして左岸に大きな支流が入っています。打込谷です。全く平凡な出合です。
ゴーロ帯が続くのですが、これが思いの外しんどかったです。大きなゴーロに阻まれて右へ左へ。お助け紐が何度も出動しました。ボルダリングを楽しめるパーティーならなんてことないのでしょうが、私たちはドタッ、バタッといちいち時間がかかるので、そのうち全身汗でびっしょりと成りました。あまりにも変化のないゴーロが続くので「本当に打込谷を遡行しているのか?」と心配したほどです。
F1ははっきりしなかったので、F2が出てきてホッとします。右岸から巻きました。
F2の到着がすでに15時前です。ここから続くゴルジュ帯に入り込むにはちょっと時間が遅いので、巻き終わった右岸に適地を見つけ早々と幕営することを決定します。
林道、森林軌道は予想通り。金木戸川の渡渉は楽勝で通過。しかしこのゴーロ帯は想定以上。数日前と思われる先行者の踏み跡は確認できるのですが、全般的に人の気配を感じさせない谷です。ちょっと不安になってきました…それと魚影を全く見かけません。釣りが目的でもないのですが、どうしたことなんでしょうか?
■北アルプス・金木戸川打込谷 2016/8/13-15
1 金木戸川林道ゲート(5:55/11:20)壊れた吊り橋(12:00/12:45)打込谷出合(12:45/15:15)18m滝越えた右岸TS
2 TS(5:15/10:05)大釜15m滝(10:05/15:30)二俣(15:30/16:00)2100m付近TS
3 TS(4:55/5:15)奥の二俣(5:15/9:20)一般縦走路(9:30/15:20)新穂高