焼岳(2) 残雪豊富だった新中の湯コース [北ア・焼岳 2017年5月]
上高地から焼岳におよそ4時間かけて登って来たのですが、焼岳の展望は素晴らしかったです。まずは槍穂の稜線です。
一番左にいつもより斜めに傾いているのが槍ヶ岳ですね。
奥穂高から西穂高の稜線はいまだ行けていません。実は大キレットも…。「残り時間」を考えると早めに行きたいです。
例年、5月の連休が過ぎると沢登りに勤しんでいたのですが、この時期のアルプスって良いですね。残雪もまだかろうじて楽しめますし。
南には焼岳南峰と、その向こうに乗鞍岳。焼岳の火口湖「正賀池」です。
西には笠ヶ岳が一瞬だけ見えました。下の写真は頂上直下で撮影したものです。
さてラーメンでも食べようとお湯を沸かしたのですが、箸やフォークを忘れたのに気づきました。あちゃー。いつもはそこらにある枝で代用するのですが、辺りを見渡しても枝はありません。あっさりと諦めます(T . T)コーヒーだけ飲み、ビスケット類を口に入れました。
さあ、下山に取り掛かります。下堀沢は残雪がたっぷりあって、どんどん登山者が登って来ます。ヘルメットを被っている人が多く、活火山であることを思い出しました。御嶽の噴火を思い出します。
アイゼンを履いている人もいるのですが、私はどんどんヒールキックで下って行きます。下降に不慣れなのか苦労している方が多いようでした。「学生時代に雪山歩行の基礎をやっていてよかった」と思います。またピッケルを持っているのは私ぐらいなのですが、なんかピッケルを持つと安心感があるのですよね。
それにしても新中の湯コースは残雪が豊富で焼岳への最短コースとあって、いいコースだなと思いました。人気コースなのもわかります。
残雪は「広場」というところもまだ十分ありました。樹林帯の中をどんどん下り、車の音が聞こえてから長かったですが、登山口に到着します。車でここまで来れるのも人気の秘密ですね。ここからクネクネ道のアスファルトを50分で中の湯バス停まで。これが意外と疲れました(^ ^)
中の湯のバス停で10分ほど待つと13時33分のアルピコ路線バスが来て乗り込みます。あとはいつもの松本まで。松本では駅前のそばを食べてお土産の野沢菜を買って、特急「しなの」でビールで乾杯です(^ ^)。家には20時ごろに着きました。
焼岳は「前夜発日帰り」で公共交通機関を使って登れるのがとても良いですね。そういえば往路「さわやか信州号」では上高地より中の湯バス停で下車する人が多かったような気がします。
しかも新中の湯コースはこの時期に残雪がこれだけ残っているのは貴重だと思います。もちろんシーズンごとに状態は違うでしょうけど。車を利用すると駐車場から数時間で頂上に着くことができますもんね。
■北アルプス・上高地から焼岳、中の湯に下山 2017/5/28
上高地(6:00/10:10)焼岳(10:45/13:20)中の湯バス停
■スマホ(YAMAP)の行動記録
一番左にいつもより斜めに傾いているのが槍ヶ岳ですね。
奥穂高から西穂高の稜線はいまだ行けていません。実は大キレットも…。「残り時間」を考えると早めに行きたいです。
例年、5月の連休が過ぎると沢登りに勤しんでいたのですが、この時期のアルプスって良いですね。残雪もまだかろうじて楽しめますし。
南には焼岳南峰と、その向こうに乗鞍岳。焼岳の火口湖「正賀池」です。
西には笠ヶ岳が一瞬だけ見えました。下の写真は頂上直下で撮影したものです。
さてラーメンでも食べようとお湯を沸かしたのですが、箸やフォークを忘れたのに気づきました。あちゃー。いつもはそこらにある枝で代用するのですが、辺りを見渡しても枝はありません。あっさりと諦めます(T . T)コーヒーだけ飲み、ビスケット類を口に入れました。
さあ、下山に取り掛かります。下堀沢は残雪がたっぷりあって、どんどん登山者が登って来ます。ヘルメットを被っている人が多く、活火山であることを思い出しました。御嶽の噴火を思い出します。
アイゼンを履いている人もいるのですが、私はどんどんヒールキックで下って行きます。下降に不慣れなのか苦労している方が多いようでした。「学生時代に雪山歩行の基礎をやっていてよかった」と思います。またピッケルを持っているのは私ぐらいなのですが、なんかピッケルを持つと安心感があるのですよね。
それにしても新中の湯コースは残雪が豊富で焼岳への最短コースとあって、いいコースだなと思いました。人気コースなのもわかります。
残雪は「広場」というところもまだ十分ありました。樹林帯の中をどんどん下り、車の音が聞こえてから長かったですが、登山口に到着します。車でここまで来れるのも人気の秘密ですね。ここからクネクネ道のアスファルトを50分で中の湯バス停まで。これが意外と疲れました(^ ^)
中の湯のバス停で10分ほど待つと13時33分のアルピコ路線バスが来て乗り込みます。あとはいつもの松本まで。松本では駅前のそばを食べてお土産の野沢菜を買って、特急「しなの」でビールで乾杯です(^ ^)。家には20時ごろに着きました。
焼岳は「前夜発日帰り」で公共交通機関を使って登れるのがとても良いですね。そういえば往路「さわやか信州号」では上高地より中の湯バス停で下車する人が多かったような気がします。
しかも新中の湯コースはこの時期に残雪がこれだけ残っているのは貴重だと思います。もちろんシーズンごとに状態は違うでしょうけど。車を利用すると駐車場から数時間で頂上に着くことができますもんね。
■北アルプス・上高地から焼岳、中の湯に下山 2017/5/28
上高地(6:00/10:10)焼岳(10:45/13:20)中の湯バス停
■スマホ(YAMAP)の行動記録
焼岳(1) 新緑の上高地から焼岳 [北ア・焼岳 2017年5月]
週末は天気が良いから梅雨に入る前にどこかへ行きたい。単独登山でも問題なく、日帰りくらいの行程で、できれば残雪があるところ…。車は使えず公共交通機関でとの制限付きです。いろいろ考えて焼岳に行くことにしました。
夜行バス「さわやか信州号」で上高地に着いたのが5時40分頃。身支度を整えてまずはおなじみの河童橋へ午前6時に出発です。
何度も言って申し訳ないですが(前の記事)、「一枚の絵」にバランスよく全てが整って配置された景色は、他にないのではないでしょうか。35年前に見た初めてみた感動をいま一度味わうことができました。
穂高連峰の景色に圧倒されてあまり顧みられませんが、こちらが焼岳です。河童橋を渡り梓川右岸に付けられた道を歩き出します。きれいなホテルがたくさんあります。ウエストンの碑はなぜあんな場所にあるのだろう、などと考えながら焼岳登山口に到着です。
登山口からは樹林の中の緩やかな登りが続きます。
残雪が出てきました。アイゼンをつけるほどではありません。インバウンド効果なんでしょうが、外国人の登山者に何度か会いました。登山ツアーなどではなく、個人で静かに日本の山を味わおうという方々のようです。
高山植物は思ったより咲いていませんでした。ちょっとまだ早かったようですね。上高地からのルートは5月13日に冬季通行止が解除されたとのこと。梯子など、きちんと整備されていて安心です。
森林限界に出ると焼岳が間近に迫ります。写真の右端に見える残雪の上にある人工物があとで出てくる「長い梯子」です。
「長い梯子」は落ち着いて登れば、全く問題ありません。そこを越えると広々とした斜面に出て、右上の鞍部に向かってジグザグに登ります。鞍部から(標識によると(^ ^))「121歩」で焼岳小屋に着きました。午前8時45分です。
稜線に出ると少し風が吹きます。みなさんそれぞれのアウターを着込んでいます。やがて焼岳頂上直下の急登が始まりました。ところどころで火山ガスが出ています。この硫黄の匂い、割と好きです(^ ^)
残雪をやり過ごして鞍部にでると、新中の湯コースを登ってきた人で、一気に賑やかになりました。こんなに人気なコースとは知りませんでした。
ひと登りで山頂です。午前10時10分。なんとかコースタイム通りでしょうか。穂高連峰と梓川を望みます。雲が湧き始めましたが、とても雄大な風景が目の前に広がっています。穂高の雄大さは見当がつきますが、梓川の広がりは想像以上でした。思い切って、来てよかったよな〜。
■北アルプス・上高地から焼岳、中の湯に下山 2017/5/28
上高地(6:00/10:10)焼岳(10:45/13:20)中の湯バス停
■スマホ(YAMAP)の行動記録
夜行バス「さわやか信州号」で上高地に着いたのが5時40分頃。身支度を整えてまずはおなじみの河童橋へ午前6時に出発です。
何度も言って申し訳ないですが(前の記事)、「一枚の絵」にバランスよく全てが整って配置された景色は、他にないのではないでしょうか。35年前に見た初めてみた感動をいま一度味わうことができました。
穂高連峰の景色に圧倒されてあまり顧みられませんが、こちらが焼岳です。河童橋を渡り梓川右岸に付けられた道を歩き出します。きれいなホテルがたくさんあります。ウエストンの碑はなぜあんな場所にあるのだろう、などと考えながら焼岳登山口に到着です。
登山口からは樹林の中の緩やかな登りが続きます。
残雪が出てきました。アイゼンをつけるほどではありません。インバウンド効果なんでしょうが、外国人の登山者に何度か会いました。登山ツアーなどではなく、個人で静かに日本の山を味わおうという方々のようです。
高山植物は思ったより咲いていませんでした。ちょっとまだ早かったようですね。上高地からのルートは5月13日に冬季通行止が解除されたとのこと。梯子など、きちんと整備されていて安心です。
森林限界に出ると焼岳が間近に迫ります。写真の右端に見える残雪の上にある人工物があとで出てくる「長い梯子」です。
「長い梯子」は落ち着いて登れば、全く問題ありません。そこを越えると広々とした斜面に出て、右上の鞍部に向かってジグザグに登ります。鞍部から(標識によると(^ ^))「121歩」で焼岳小屋に着きました。午前8時45分です。
稜線に出ると少し風が吹きます。みなさんそれぞれのアウターを着込んでいます。やがて焼岳頂上直下の急登が始まりました。ところどころで火山ガスが出ています。この硫黄の匂い、割と好きです(^ ^)
残雪をやり過ごして鞍部にでると、新中の湯コースを登ってきた人で、一気に賑やかになりました。こんなに人気なコースとは知りませんでした。
ひと登りで山頂です。午前10時10分。なんとかコースタイム通りでしょうか。穂高連峰と梓川を望みます。雲が湧き始めましたが、とても雄大な風景が目の前に広がっています。穂高の雄大さは見当がつきますが、梓川の広がりは想像以上でした。思い切って、来てよかったよな〜。
■北アルプス・上高地から焼岳、中の湯に下山 2017/5/28
上高地(6:00/10:10)焼岳(10:45/13:20)中の湯バス停
■スマホ(YAMAP)の行動記録
山と溪谷 2017年5月号 「もう一度知る、上高地」「山小屋を利用してGWは残雪アルプスへ」「登山バス時刻表2017年関西周辺」「山が楽しくなる!GPSギア活用ガイド」
- 作者:
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2017/04/15
- メディア: 雑誌