北ア・鹿島槍 朝日に染まる鹿島槍「来てよかった」 [北ア・鹿島槍ヶ岳(2018残雪期)]
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2日目は午前3時40分に起床します。山荘はもう早出の人たちが黙々と出発の準備を始めています。午前4時にお弁当を受け取り、その場で食べて午前4時35分に出発です。
日の出が午前4時50分頃なのでヘッドランプは必要ありませんでした。今日も良い天気です。右手の妙高・戸隠あたりの空が燃えるような色に変化してきました。
日の出とともに山々が待っていたかのように、赤く染まり始めます。鹿島槍ヶ岳が雄大でとても優しげに染まりました。
黒部川を挟んでそびえる剱岳も峻険な尾根のシルエットが谷あいに浮かび上がります。ビバーグで寒さで震えていたら、この朝の光に生き返るような気持ちでしょうね。
布引山手前で雪がなくなり途中から夏道となります。しんどい登りですが、鹿島槍の南峰に到着です。風も弱く穏やかなので、みなさんゆっくり眺望を楽しんでいます。
下の写真は鹿島槍の北峰です。昨夜、冷池山荘の人に状態を聞いたら「南峰から先は別世界だと思ってください、懸垂下降が必要な場所もあると聞いています」とのことでした。南峰から鞍部への下りは夏道が出ているようですが、はっきりしません。私たちは、もちろん南峰止まりです!
後立山の山々です。実は私、この縦走もしたことがないんですよね。後立山に行くなら積雪期と決めていたところがありまして、それが実現できないまま今日に至ったという体たらくなのです。例えば「鹿島槍は積雪期に北壁の主稜から登るべし」とか、今考えると恥ずかしくなるような熱さだったのですね(^ ^)
頂上でゆっくりしたら、山荘に戻って水を買って下山に備えます。デポしていた荷物をザックに詰め込んで、昨日からずっと憂鬱な思いにとらわれていた爺ヶ岳への登り返しです。とにかく水分補給をマメにとって、あまり何も考えず足を動かしていたら、爺ヶ岳南峰に10時に到着。そこからはガレガレ道、雪道、藪漕ぎをへて13時20分に登山口に到着しました。
大町温泉郷の薬師の湯に入ってさっぱりしたら、そばを食べて、高速道路へ。心配したほどの渋滞もなく帰ることができました。
冷池山荘もあるし、駐車場からすぐに取り付けるので、積雪期に爺ヶ岳と鹿島槍に登れるルートとして、南尾根からピストンするのが一番楽なんでしょうが、あの登り返しが玉に瑕ですね。本当は赤岩尾根をルートに組み込めば綺麗なんでしょうが、最上部でロープが必要となりそうなのです。と偉そうに言ってますが体力不足なだけなんですけど(^ ^)。
この歳になって雪のついた剱岳や後立山の山々を見られるだけでも感謝です。
連休後半は天気が荒れて雪が降ったそうです。五月の連休は天候判断が大事だと改めて思いました。
■北アルプス・鹿島槍ヶ岳 2018/4/29-30
1.柏原新道登山口(5:40/10:50)爺ヶ岳南峰(11:10/13:00)冷池山荘
2.冷池山荘(4:35/6:30)鹿島槍ヶ岳南峰(7:00/8:05)冷池山荘(8:35/10:00)爺ヶ岳南峰(10:25/13:20)柏原新道登山口
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2日目は午前3時40分に起床します。山荘はもう早出の人たちが黙々と出発の準備を始めています。午前4時にお弁当を受け取り、その場で食べて午前4時35分に出発です。
日の出が午前4時50分頃なのでヘッドランプは必要ありませんでした。今日も良い天気です。右手の妙高・戸隠あたりの空が燃えるような色に変化してきました。
日の出とともに山々が待っていたかのように、赤く染まり始めます。鹿島槍ヶ岳が雄大でとても優しげに染まりました。
黒部川を挟んでそびえる剱岳も峻険な尾根のシルエットが谷あいに浮かび上がります。ビバーグで寒さで震えていたら、この朝の光に生き返るような気持ちでしょうね。
布引山手前で雪がなくなり途中から夏道となります。しんどい登りですが、鹿島槍の南峰に到着です。風も弱く穏やかなので、みなさんゆっくり眺望を楽しんでいます。
下の写真は鹿島槍の北峰です。昨夜、冷池山荘の人に状態を聞いたら「南峰から先は別世界だと思ってください、懸垂下降が必要な場所もあると聞いています」とのことでした。南峰から鞍部への下りは夏道が出ているようですが、はっきりしません。私たちは、もちろん南峰止まりです!
後立山の山々です。実は私、この縦走もしたことがないんですよね。後立山に行くなら積雪期と決めていたところがありまして、それが実現できないまま今日に至ったという体たらくなのです。例えば「鹿島槍は積雪期に北壁の主稜から登るべし」とか、今考えると恥ずかしくなるような熱さだったのですね(^ ^)
頂上でゆっくりしたら、山荘に戻って水を買って下山に備えます。デポしていた荷物をザックに詰め込んで、昨日からずっと憂鬱な思いにとらわれていた爺ヶ岳への登り返しです。とにかく水分補給をマメにとって、あまり何も考えず足を動かしていたら、爺ヶ岳南峰に10時に到着。そこからはガレガレ道、雪道、藪漕ぎをへて13時20分に登山口に到着しました。
大町温泉郷の薬師の湯に入ってさっぱりしたら、そばを食べて、高速道路へ。心配したほどの渋滞もなく帰ることができました。
冷池山荘もあるし、駐車場からすぐに取り付けるので、積雪期に爺ヶ岳と鹿島槍に登れるルートとして、南尾根からピストンするのが一番楽なんでしょうが、あの登り返しが玉に瑕ですね。本当は赤岩尾根をルートに組み込めば綺麗なんでしょうが、最上部でロープが必要となりそうなのです。と偉そうに言ってますが体力不足なだけなんですけど(^ ^)。
この歳になって雪のついた剱岳や後立山の山々を見られるだけでも感謝です。
連休後半は天気が荒れて雪が降ったそうです。五月の連休は天候判断が大事だと改めて思いました。
■北アルプス・鹿島槍ヶ岳 2018/4/29-30
1.柏原新道登山口(5:40/10:50)爺ヶ岳南峰(11:10/13:00)冷池山荘
2.冷池山荘(4:35/6:30)鹿島槍ヶ岳南峰(7:00/8:05)冷池山荘(8:35/10:00)爺ヶ岳南峰(10:25/13:20)柏原新道登山口
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北ア・鹿島槍 爺ヶ岳南尾根から冷池山荘〜こんなにお天気が良いなんて! [北ア・鹿島槍ヶ岳(2018残雪期)]
連休の前半は天気が良いとのこと。しかし今年は例年になく雪が少ないとのこと。
「後立山なら少しは雪が残っているだろう」と、定番コース、爺ヶ岳南尾根から鹿島槍を目指すことにしました。
午前5時半過ぎに駐車場を出発。柏原新道の入り口には登山案内所が開設されています。長野県警あてにメールで登山届けを出していますが、念のため名前とコースだけを記入して出発です。「雪は少ないが、残っている部分もあるので気をつけてください」と声をかけてもらいました。
柏原新道は積雪期は通行不可なため、案内板に導かれて爺ヶ岳南尾根へ向かいます。しかし雪があったら楽しい登りなんでしょうが、延々と藪漕ぎが続きます。
樹間に上部の尾根が見えています。白い筋となっているところがルートになるようですが、そのほかには青々としていますね(>_<)
2,100m付近でやっとブッシュから雪面に出ることができました。ピッケルとアイゼンを出します。雪面をどんどん登っていきます。高度もどんどん上がってきます。
赤沢、スバリ、針ノ木、蓮華の山々がとても雄大です。これらの山々は今ひとつ知名度がないですが、いつか行ってみたいです。
ようやく南尾根とのJPジャンクションピークに到着しました。
しばらくすると雪はなくなり…ガレガレの踏み跡をたどるようになります。これがまた疲れるんですよね。
途中で種池山荘ごしに剱岳が見えました。格好いいですね〜
ひいひい言いながらようやく爺ヶ岳南峰に到着しました。鹿島槍ヶ岳が綺麗な双耳峰を見せてくれました。風もなくとても穏やかな天気です。山でこれほどのお天気にはなかなか恵まれません。本当にラッキーです。
棒小屋沢の向こうに黒部別山、そして剱岳がそびえています。「岩と雪の殿堂」の名にふさわしい姿です。棒小屋沢の向こうには十字峡、劔沢の幻の大滝があるはずです。
下の写真のちょうど真ん中のV字谷が劔沢です。
爺ヶ岳から冷池山荘へは夏道が出ています。
冷池山荘は見えているのですが、なかなかにしんどいです。「明日この道を登り返さねばならないのか」と早くもマイナス思考してしまいます。
最後にもう一度雪が出てきて、鞍部から少しの登りで13時にようやく山荘に着くことが出来ました。今回は山小屋泊まりとしたのですが「テントにしなくてよかった」と思わせる疲労度でした(≧∇≦)
もしかしたら水分不足で熱中症にかかっていたのかもしれません。ノドがカラカラでしたので(^ ^)、山荘ではさっそくビール(大は750円、小は550円)を買って、いい気分になったら昼寝です。
この日は40人弱が宿泊予定とのこと。私たちは小部屋で単独行の方と相部屋でしたが十分な広さでした。夕食は17時からでご飯とお味噌汁はおかわり自由でした。あすは午前4時にお弁当を頼み鹿島槍アタックです。20時15分に消灯でした。
■北アルプス・鹿島槍ヶ岳 2018/4/29-30
1.柏原新道登山口(5:40/10:50)爺ヶ岳南峰(11:10/13:00)冷池山荘
2.冷池山荘(4:35/6:30)鹿島槍ヶ岳南峰(7:00/8:05)冷池山荘(8:35/10:00)爺ヶ岳南峰(10:25/13:20)柏原新道登山口
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「後立山なら少しは雪が残っているだろう」と、定番コース、爺ヶ岳南尾根から鹿島槍を目指すことにしました。
午前5時半過ぎに駐車場を出発。柏原新道の入り口には登山案内所が開設されています。長野県警あてにメールで登山届けを出していますが、念のため名前とコースだけを記入して出発です。「雪は少ないが、残っている部分もあるので気をつけてください」と声をかけてもらいました。
柏原新道は積雪期は通行不可なため、案内板に導かれて爺ヶ岳南尾根へ向かいます。しかし雪があったら楽しい登りなんでしょうが、延々と藪漕ぎが続きます。
樹間に上部の尾根が見えています。白い筋となっているところがルートになるようですが、そのほかには青々としていますね(>_<)
2,100m付近でやっとブッシュから雪面に出ることができました。ピッケルとアイゼンを出します。雪面をどんどん登っていきます。高度もどんどん上がってきます。
赤沢、スバリ、針ノ木、蓮華の山々がとても雄大です。これらの山々は今ひとつ知名度がないですが、いつか行ってみたいです。
ようやく南尾根とのJPジャンクションピークに到着しました。
しばらくすると雪はなくなり…ガレガレの踏み跡をたどるようになります。これがまた疲れるんですよね。
途中で種池山荘ごしに剱岳が見えました。格好いいですね〜
ひいひい言いながらようやく爺ヶ岳南峰に到着しました。鹿島槍ヶ岳が綺麗な双耳峰を見せてくれました。風もなくとても穏やかな天気です。山でこれほどのお天気にはなかなか恵まれません。本当にラッキーです。
棒小屋沢の向こうに黒部別山、そして剱岳がそびえています。「岩と雪の殿堂」の名にふさわしい姿です。棒小屋沢の向こうには十字峡、劔沢の幻の大滝があるはずです。
下の写真のちょうど真ん中のV字谷が劔沢です。
爺ヶ岳から冷池山荘へは夏道が出ています。
冷池山荘は見えているのですが、なかなかにしんどいです。「明日この道を登り返さねばならないのか」と早くもマイナス思考してしまいます。
最後にもう一度雪が出てきて、鞍部から少しの登りで13時にようやく山荘に着くことが出来ました。今回は山小屋泊まりとしたのですが「テントにしなくてよかった」と思わせる疲労度でした(≧∇≦)
もしかしたら水分不足で熱中症にかかっていたのかもしれません。ノドがカラカラでしたので(^ ^)、山荘ではさっそくビール(大は750円、小は550円)を買って、いい気分になったら昼寝です。
この日は40人弱が宿泊予定とのこと。私たちは小部屋で単独行の方と相部屋でしたが十分な広さでした。夕食は17時からでご飯とお味噌汁はおかわり自由でした。あすは午前4時にお弁当を頼み鹿島槍アタックです。20時15分に消灯でした。
■北アルプス・鹿島槍ヶ岳 2018/4/29-30
1.柏原新道登山口(5:40/10:50)爺ヶ岳南峰(11:10/13:00)冷池山荘
2.冷池山荘(4:35/6:30)鹿島槍ヶ岳南峰(7:00/8:05)冷池山荘(8:35/10:00)爺ヶ岳南峰(10:25/13:20)柏原新道登山口
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