テン場を出てしばらくするとすぐそれとわかる「青ナギ」に着きました。ここには3人パーティーがテントを張っています。阿弥陀南稜に朝日が射してきていました。



 樹林帯の中にもテントの跡が散在していました。急登を登りきるといよいよ南稜が間近になってきます。



 P1に大勢の人が見えました。旭小屋付近で聞こえた声はきっとこの人たちなんだろうな。



 P1-2間のテン場に着きました。前のパーティーがP2にむかっています。その先にあるのはP3ですね。ここから見ているとそんなルンゼあるのだろうかと思いますが…

 

 P3の基部には一筋の道があって左にトラバースし、岩(裏にプレートあり)を乗っ越してさらに斜めに下っていくとルンゼの基部に着きました。10人パーティーが取り付いています。さらに3人パーティーも追い付いて順番待ちとなりました。



 ルンゼは出だしの2~3歩がやや急でしたが問題なし。ルンゼは50mほどで岩にぶちあたり(支点あり)、さらに岩場を数歩登ると氷の張った岩となりやや難儀しましたが、無事立木のあるところまで行くことができました。

 ロープワーク、基本的なアイゼン・ピッケル技術があれば通過できるレベルだと思います。氷の部分が一番嫌らしかったです。

 それより人気ルートだけに順番待ちで寒かった~((+_+))このあたり私ほとんど写真をとることができませんでした。面倒くささが先にたってしまいました。

 P3を越えると頂上はもうすぐそこです。P4はトラバースで1ヵ所両手を使うところがありますが問題ありません。



 頂上に着くころには雲が広がって来ましたが、赤岳や横岳をはじめ多くの山々が展望できました。



 計画では御小屋尾根を下降する予定だったのですが、舟山十字路に下りても車がないことや、身体を温めたいとの思いから行者小屋に下ることにしました。行者小屋で飲んだコーヒーがおいしかったです(^-^)



 あとは美濃戸口までコンクリートみたいな雪道を2時間半ほど歩いて、タクシー(¥2,000)で立場川キャンプ場の車に戻ることができました。

 阿弥陀岳南稜は数年前から計画していたものの、天候や仕事の関係で実行できなかった対象です。それだけに今回なんとか行けてとても充実感がありました。

 技術的には今の私たちにちょうど合っていると思うのですが、体力的にはトレースがなかったらしんどいことでしょう。いい気にならず謙虚に次の山行計画を立てたいと思います!

◆阿弥陀岳南稜 2013/12/28-29
1 立場川キャンプ場(7:30/10:00)旭小屋(10:20/14:10)立場岳T.S
2 T.S(6:40/9:10)3峰ルンゼ取り付き(9:25/11:20)阿弥陀岳山頂(11:45/12:50)行者小屋(13:30/16:10)美濃戸口