美濃戸山荘のお茶…生き返った気分 [阿弥陀岳南稜 2013年12月]
年末に南八ヶ岳の阿弥陀岳南稜に行ったのですが、途中でテルモスを忘れたのに気付きました。おまけにペットボトルなどの水をことごとく凍らせてしまいました。ペットボトルを寝袋の中で抱いて寝ることさえしなかったので、結果は当然です。朝食時はコーヒーなどでたっぷり水分をとりましたが、行動中はまったく水分を摂ることができませんでした。
当初、阿弥陀山頂からは御小屋尾根を下る予定でしたが、身体を温めたかったので行者小屋に下りて、小屋でコーヒーを一杯頼みます。そしてすぐに出発。
学生時代、美濃戸山荘に下山してきたときに、おばあちゃんが「どうぞ」とやかんのお茶を注いでくれました。たしか野沢菜ももらったのではなかっただろうか?うまかったのを思い出します。
さすがにあの時から時間がたっているので「おばあちゃんももういないだろうな」と思いながら、さくさくと雪道を歩いていました。そして美濃戸山荘に着いてアイゼンを外していますと看板が目に入りました。
あ~、あの時のサービスが続いているんだ。何十年も…
お茶は本当に旨かった。生き返る思いとはこのことだと思った。行者小屋のコーヒーもおいしかったが、美濃戸山荘のお茶の方が身体全体に沁みわたるようでした。
おばあちゃんは出てこなかったけれど、山荘の人らしきおじさんに「お茶おいしかったです。ありがとうございました」と挨拶すると、おじさんはちょっと笑って「気をつけて」と短く答えてくれました。
僕は心の中でつぶやきます「さあ、あと少しだ」。
当初、阿弥陀山頂からは御小屋尾根を下る予定でしたが、身体を温めたかったので行者小屋に下りて、小屋でコーヒーを一杯頼みます。そしてすぐに出発。
学生時代、美濃戸山荘に下山してきたときに、おばあちゃんが「どうぞ」とやかんのお茶を注いでくれました。たしか野沢菜ももらったのではなかっただろうか?うまかったのを思い出します。
さすがにあの時から時間がたっているので「おばあちゃんももういないだろうな」と思いながら、さくさくと雪道を歩いていました。そして美濃戸山荘に着いてアイゼンを外していますと看板が目に入りました。
あ~、あの時のサービスが続いているんだ。何十年も…
お茶は本当に旨かった。生き返る思いとはこのことだと思った。行者小屋のコーヒーもおいしかったが、美濃戸山荘のお茶の方が身体全体に沁みわたるようでした。
おばあちゃんは出てこなかったけれど、山荘の人らしきおじさんに「お茶おいしかったです。ありがとうございました」と挨拶すると、おじさんはちょっと笑って「気をつけて」と短く答えてくれました。
僕は心の中でつぶやきます「さあ、あと少しだ」。
阿弥陀岳南稜 3峰のルンゼは順番待ちで寒かった! [阿弥陀岳南稜 2013年12月]
テン場を出てしばらくするとすぐそれとわかる「青ナギ」に着きました。ここには3人パーティーがテントを張っています。阿弥陀南稜に朝日が射してきていました。
樹林帯の中にもテントの跡が散在していました。急登を登りきるといよいよ南稜が間近になってきます。
P1に大勢の人が見えました。旭小屋付近で聞こえた声はきっとこの人たちなんだろうな。
P1-2間のテン場に着きました。前のパーティーがP2にむかっています。その先にあるのはP3ですね。ここから見ているとそんなルンゼあるのだろうかと思いますが…
P3の基部には一筋の道があって左にトラバースし、岩(裏にプレートあり)を乗っ越してさらに斜めに下っていくとルンゼの基部に着きました。10人パーティーが取り付いています。さらに3人パーティーも追い付いて順番待ちとなりました。
ルンゼは出だしの2~3歩がやや急でしたが問題なし。ルンゼは50mほどで岩にぶちあたり(支点あり)、さらに岩場を数歩登ると氷の張った岩となりやや難儀しましたが、無事立木のあるところまで行くことができました。
ロープワーク、基本的なアイゼン・ピッケル技術があれば通過できるレベルだと思います。氷の部分が一番嫌らしかったです。
それより人気ルートだけに順番待ちで寒かった~((+_+))このあたり私ほとんど写真をとることができませんでした。面倒くささが先にたってしまいました。
P3を越えると頂上はもうすぐそこです。P4はトラバースで1ヵ所両手を使うところがありますが問題ありません。
頂上に着くころには雲が広がって来ましたが、赤岳や横岳をはじめ多くの山々が展望できました。
計画では御小屋尾根を下降する予定だったのですが、舟山十字路に下りても車がないことや、身体を温めたいとの思いから行者小屋に下ることにしました。行者小屋で飲んだコーヒーがおいしかったです(^-^)
あとは美濃戸口までコンクリートみたいな雪道を2時間半ほど歩いて、タクシー(¥2,000)で立場川キャンプ場の車に戻ることができました。
阿弥陀岳南稜は数年前から計画していたものの、天候や仕事の関係で実行できなかった対象です。それだけに今回なんとか行けてとても充実感がありました。
技術的には今の私たちにちょうど合っていると思うのですが、体力的にはトレースがなかったらしんどいことでしょう。いい気にならず謙虚に次の山行計画を立てたいと思います!
◆阿弥陀岳南稜 2013/12/28-29
1 立場川キャンプ場(7:30/10:00)旭小屋(10:20/14:10)立場岳T.S
2 T.S(6:40/9:10)3峰ルンゼ取り付き(9:25/11:20)阿弥陀岳山頂(11:45/12:50)行者小屋(13:30/16:10)美濃戸口
樹林帯の中にもテントの跡が散在していました。急登を登りきるといよいよ南稜が間近になってきます。
P1に大勢の人が見えました。旭小屋付近で聞こえた声はきっとこの人たちなんだろうな。
P1-2間のテン場に着きました。前のパーティーがP2にむかっています。その先にあるのはP3ですね。ここから見ているとそんなルンゼあるのだろうかと思いますが…
P3の基部には一筋の道があって左にトラバースし、岩(裏にプレートあり)を乗っ越してさらに斜めに下っていくとルンゼの基部に着きました。10人パーティーが取り付いています。さらに3人パーティーも追い付いて順番待ちとなりました。
ルンゼは出だしの2~3歩がやや急でしたが問題なし。ルンゼは50mほどで岩にぶちあたり(支点あり)、さらに岩場を数歩登ると氷の張った岩となりやや難儀しましたが、無事立木のあるところまで行くことができました。
ロープワーク、基本的なアイゼン・ピッケル技術があれば通過できるレベルだと思います。氷の部分が一番嫌らしかったです。
それより人気ルートだけに順番待ちで寒かった~((+_+))このあたり私ほとんど写真をとることができませんでした。面倒くささが先にたってしまいました。
P3を越えると頂上はもうすぐそこです。P4はトラバースで1ヵ所両手を使うところがありますが問題ありません。
頂上に着くころには雲が広がって来ましたが、赤岳や横岳をはじめ多くの山々が展望できました。
計画では御小屋尾根を下降する予定だったのですが、舟山十字路に下りても車がないことや、身体を温めたいとの思いから行者小屋に下ることにしました。行者小屋で飲んだコーヒーがおいしかったです(^-^)
あとは美濃戸口までコンクリートみたいな雪道を2時間半ほど歩いて、タクシー(¥2,000)で立場川キャンプ場の車に戻ることができました。
阿弥陀岳南稜は数年前から計画していたものの、天候や仕事の関係で実行できなかった対象です。それだけに今回なんとか行けてとても充実感がありました。
技術的には今の私たちにちょうど合っていると思うのですが、体力的にはトレースがなかったらしんどいことでしょう。いい気にならず謙虚に次の山行計画を立てたいと思います!
◆阿弥陀岳南稜 2013/12/28-29
1 立場川キャンプ場(7:30/10:00)旭小屋(10:20/14:10)立場岳T.S
2 T.S(6:40/9:10)3峰ルンゼ取り付き(9:25/11:20)阿弥陀岳山頂(11:45/12:50)行者小屋(13:30/16:10)美濃戸口
阿弥陀岳南稜 舟山十字路間違え1時間半ロス…2013年12月 [阿弥陀岳南稜 2013年12月]
なんだかんだで諏訪南ICを出たのが午前1時半頃。地図で「立場岳」に一番近い林道を目指すと、なんとなく「十字路」っぽいポイントがあったので、そこにカーナビを合わせます。主要道から外れ林道に入ると間もなく車がスタックしてしまいました。小型車では無理なのか?仕方なく林道すぐのところに車を停めて仮眠します。
朝起きると駐車した場所には「立場川キャンプ場」との看板があります。思えばこの時点で気が付いても良かったはずなのですが…
準備を整え「舟山十字路を目指して」林道を黙々と歩いていると、やがて車の轍もなくなってしまいました。えっ???
そういえばネットの記録にあった「丸山の別荘地」を通っていない!しばしの沈黙の後、事実をようやく飲み込むことができました。ここは立場川左岸沿いの林道だったのです(ToT)/~~~
今さら戻ることもできないし前進あるのみですが、今後の行動にどんな影響が出るか心配になります。林道はすぐに終了し、しかも丸太橋を渡ることに。パートナーさんは念のため川を渡渉します。ラッセルがあるとさらに時間をロスするかもしれません。
幸い対岸には何のためかわかりませんが車の轍があり、それをたどると立派なトレースがありました。ここまで1時間半のロスです。まあまだ最小限で元のコースにたどりついたと言えるかも…
やがて旭小屋に着きました。今は廃屋なのですかね?やっぱり人気コースだけあって先行パーティーがいるようです。尾根の上から声が聞こえました。
旭小屋の左から尾根に上がります。途中でアイゼンを着けました。尾根上は小幅のしっかりしたトレースがありますが、だらだらとした登りが続きます。風もあまりふいていませんが、稜線の上はガスの中で上部の様子はよくわかりません。
14時過ぎに立場岳の頂上に着きました。翌日のことを考えると、「青ナギ」か「P1-P2間」まで進みたいところですが、1時間半のロスもあったことだし、風も防げるしということで早々にテントを張りました。
16時からの気象予報で天気図をとると冬型の気圧配置がバッチリ決まっています。今シーズン一番の寒気が来ているとのこと。暖房のためガスストーブを焚いていたのですが、残りのガスが心もとなくなってきたのに気付き18時半には寝袋にインしました。
◆阿弥陀岳南稜 2013/12/28-29
1 立場川キャンプ場(7:30/10:00)旭小屋(10:20/14:10)立場岳T.S
2 T.S(6:40/9:10)3峰ルンゼ取り付き(9:25/11:20)阿弥陀岳山頂(11:45/12:50)行者小屋(13:30/16:10)美濃戸口
朝起きると駐車した場所には「立場川キャンプ場」との看板があります。思えばこの時点で気が付いても良かったはずなのですが…
準備を整え「舟山十字路を目指して」林道を黙々と歩いていると、やがて車の轍もなくなってしまいました。えっ???
そういえばネットの記録にあった「丸山の別荘地」を通っていない!しばしの沈黙の後、事実をようやく飲み込むことができました。ここは立場川左岸沿いの林道だったのです(ToT)/~~~
今さら戻ることもできないし前進あるのみですが、今後の行動にどんな影響が出るか心配になります。林道はすぐに終了し、しかも丸太橋を渡ることに。パートナーさんは念のため川を渡渉します。ラッセルがあるとさらに時間をロスするかもしれません。
幸い対岸には何のためかわかりませんが車の轍があり、それをたどると立派なトレースがありました。ここまで1時間半のロスです。まあまだ最小限で元のコースにたどりついたと言えるかも…
やがて旭小屋に着きました。今は廃屋なのですかね?やっぱり人気コースだけあって先行パーティーがいるようです。尾根の上から声が聞こえました。
旭小屋の左から尾根に上がります。途中でアイゼンを着けました。尾根上は小幅のしっかりしたトレースがありますが、だらだらとした登りが続きます。風もあまりふいていませんが、稜線の上はガスの中で上部の様子はよくわかりません。
14時過ぎに立場岳の頂上に着きました。翌日のことを考えると、「青ナギ」か「P1-P2間」まで進みたいところですが、1時間半のロスもあったことだし、風も防げるしということで早々にテントを張りました。
16時からの気象予報で天気図をとると冬型の気圧配置がバッチリ決まっています。今シーズン一番の寒気が来ているとのこと。暖房のためガスストーブを焚いていたのですが、残りのガスが心もとなくなってきたのに気付き18時半には寝袋にインしました。
◆阿弥陀岳南稜 2013/12/28-29
1 立場川キャンプ場(7:30/10:00)旭小屋(10:20/14:10)立場岳T.S
2 T.S(6:40/9:10)3峰ルンゼ取り付き(9:25/11:20)阿弥陀岳山頂(11:45/12:50)行者小屋(13:30/16:10)美濃戸口