熱海で朝風呂♪ 青春18きっぷ2回目 [東京での登山と日常]
2月の週末に連続してスキーに行ってからどうも膝の調子が悪いようです。そこで山登りは控えることにします。かといって、家でゆっくりするわけにはいきません。青春18きっぷの残回数があるので、「どこかに行かなかればならない」のです…。
東京から日帰り旅なら熱海が思い浮かびます。普通電車で2時間弱。乗車時間も手ごろだし、行ったことがありません。なんとなく「朝風呂」が入りたくなって探したところ、午前8時から開いている公共浴場があるようです。ということで、出発です。
熱海に着いたのは7時40分。伊東への電車に乗り換えて来宮(きのみや)で下車します。狭いくねくねした道を海側に下っていくと「ふふ熱海」とか「熱海金城館」とか高そうな宿泊施設を横目に住宅街の中に入っていきますと、ありました!公共浴場「山田湯」です。スマホがなければたどりつかないですね、普通に。
アパートのような外観です。男湯の扉をあけてお代金を女将さんに支払います。300円。安い。2~3人入ればいっぱいな湯舟で洗い場は2つ。とてもシンプルです。
富士山と水車のタイル絵を湯舟につかりながらぼーっと見上げていると、土曜日の朝早くに熱海で朝風呂入っていることがなんとも不思議な気分です。男湯は私だけしかいませんでしたが、女湯は地元の若い人、お年寄りの会話が漏れ聞こえてきて和やかです。
熱海でも公共浴場は徐々に少なくなっているようですが、一日でも長く続けてほしいものです。
朝風呂あがりでさっぱりしたところで、熱海の観光です。まずは近くの起雲閣(きうんかく)へ。
土地の有力者が作った建物と庭を旅館に仕立て、今は熱海市が管理する文化財です。和洋の部屋が贅を尽くして作られたホンモノです。本当にこの頃の贅沢は桁違いですね。
旅館時代は数々の文豪も訪れていました。あまり予備知識なく訪れたのですが、入水自殺する直前に太宰治が投宿していたそうです。
ほかにも志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三の対談がここで行われたそうで、ビッグ3の豪華すぎる写真もパネル展示されていました。関東は作家さんたちの出没密度が高いですね。
次に訪れたのはベタベタですが、やっぱり寛一お宮の金色夜叉です。銅像は1985年建立とわりと新しいものですが、私の幼い自分は漫才やコントなどでも、2人のやり取りはわりと頻繁に取り上げられていたような気もするのですが、女性を足蹴にするこの銅像をみるとさすがに時代を感じます。これは今アウトでしょう…
お昼ご飯は海鮮ものにするかどうか迷いましたが、11時過ぎですでに行列ができる勢いに気おされ、熱海に多いレトロ喫茶で軽食をとることにします。
最初に「ボンネット」を訪れますがお客さんでいっぱいなようで、次に「田園」へ行きました。扉をあけるとなんというかとても抽象的なオブジェが目に飛び込んできます。
ソファに腰を下ろしてミートソーススパゲティとアメリカンを頼みます。オブジェの周りは池になっていて大きな鯉が泳いでいます。内装もとっても趣向がこらされています。
文庫本を読んだりして落ち着くんですよねぇ。ミートソースも味わい深かったです。
お土産に交差点角で存在感のある「ときわぎ」さんで、きび餅8個入550円を買いました。めちゃ柔らかくて美味でした。
この時点で12時ごろです。熱海はこれくらいにして小田原に展開することにします。歴史があまりちゃんと頭に入っていないのですが、戦国時代の北条氏というのが私には今一つ理解しきれていないのです。恥ずかしながら「鎌倉時代の北条氏とは違うのかな?」レベルなのです。
天守閣は復興で再建されたもので、中には私のような歴史に疎い人のためと言わんばかりの「小田原北条氏」について解説が丁寧にされていました。難攻不落の小田原城ではありましたが、想定以上の豊臣秀吉の大軍と大量の兵糧、そして兵法に降伏せざるを得なかったのですね。勉強なります。
感心したのが地元らしき家族連れが、わが町の歴史を親子で学ぶ姿が多くみられたことです。小田原というのはなかなか地元に愛着のある意識の高い人が多いなあと感じた次第です。
16時4分の湘南新宿ライン、大船乗り換えで品川に17時8分着。小田原でのお土産は揚げたての蒲鉾を「すぎせい」さんで買って帰りました。162円×3枚です。家に帰ってからチンして食べましたが、お酒のあてにぴったしでした。
電車に乗っている間はそうでもないのですが、やっぱり疲れますね。でも青春18きっぷがあったから、熱海に行く気になったので、その点では感謝です。
世の中には知っているようで、まだまだ知らない場所があるのだなあと実感した次第です。
■関連エントリ
青春18きっぷ5回目 西上州・妙義山(相馬岳)松井田駅からピストン
青春18きっぷ4回目 奥久慈男体山から袋田の滝へ 青春18切符で山旅
青春18きっぷ3回目 伊予ガ岳〜富山
青春18きっぷ2回目 熱海で朝風呂♪ 青春18きっぷ2回目
青春18きっぷ1回目 入笠山でお手軽雪山 青春18きっぷで行く
東京から日帰り旅なら熱海が思い浮かびます。普通電車で2時間弱。乗車時間も手ごろだし、行ったことがありません。なんとなく「朝風呂」が入りたくなって探したところ、午前8時から開いている公共浴場があるようです。ということで、出発です。
熱海に着いたのは7時40分。伊東への電車に乗り換えて来宮(きのみや)で下車します。狭いくねくねした道を海側に下っていくと「ふふ熱海」とか「熱海金城館」とか高そうな宿泊施設を横目に住宅街の中に入っていきますと、ありました!公共浴場「山田湯」です。スマホがなければたどりつかないですね、普通に。
アパートのような外観です。男湯の扉をあけてお代金を女将さんに支払います。300円。安い。2~3人入ればいっぱいな湯舟で洗い場は2つ。とてもシンプルです。
富士山と水車のタイル絵を湯舟につかりながらぼーっと見上げていると、土曜日の朝早くに熱海で朝風呂入っていることがなんとも不思議な気分です。男湯は私だけしかいませんでしたが、女湯は地元の若い人、お年寄りの会話が漏れ聞こえてきて和やかです。
熱海でも公共浴場は徐々に少なくなっているようですが、一日でも長く続けてほしいものです。
朝風呂あがりでさっぱりしたところで、熱海の観光です。まずは近くの起雲閣(きうんかく)へ。
土地の有力者が作った建物と庭を旅館に仕立て、今は熱海市が管理する文化財です。和洋の部屋が贅を尽くして作られたホンモノです。本当にこの頃の贅沢は桁違いですね。
旅館時代は数々の文豪も訪れていました。あまり予備知識なく訪れたのですが、入水自殺する直前に太宰治が投宿していたそうです。
ほかにも志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三の対談がここで行われたそうで、ビッグ3の豪華すぎる写真もパネル展示されていました。関東は作家さんたちの出没密度が高いですね。
次に訪れたのはベタベタですが、やっぱり寛一お宮の金色夜叉です。銅像は1985年建立とわりと新しいものですが、私の幼い自分は漫才やコントなどでも、2人のやり取りはわりと頻繁に取り上げられていたような気もするのですが、女性を足蹴にするこの銅像をみるとさすがに時代を感じます。これは今アウトでしょう…
お昼ご飯は海鮮ものにするかどうか迷いましたが、11時過ぎですでに行列ができる勢いに気おされ、熱海に多いレトロ喫茶で軽食をとることにします。
最初に「ボンネット」を訪れますがお客さんでいっぱいなようで、次に「田園」へ行きました。扉をあけるとなんというかとても抽象的なオブジェが目に飛び込んできます。
ソファに腰を下ろしてミートソーススパゲティとアメリカンを頼みます。オブジェの周りは池になっていて大きな鯉が泳いでいます。内装もとっても趣向がこらされています。
文庫本を読んだりして落ち着くんですよねぇ。ミートソースも味わい深かったです。
お土産に交差点角で存在感のある「ときわぎ」さんで、きび餅8個入550円を買いました。めちゃ柔らかくて美味でした。
この時点で12時ごろです。熱海はこれくらいにして小田原に展開することにします。歴史があまりちゃんと頭に入っていないのですが、戦国時代の北条氏というのが私には今一つ理解しきれていないのです。恥ずかしながら「鎌倉時代の北条氏とは違うのかな?」レベルなのです。
天守閣は復興で再建されたもので、中には私のような歴史に疎い人のためと言わんばかりの「小田原北条氏」について解説が丁寧にされていました。難攻不落の小田原城ではありましたが、想定以上の豊臣秀吉の大軍と大量の兵糧、そして兵法に降伏せざるを得なかったのですね。勉強なります。
感心したのが地元らしき家族連れが、わが町の歴史を親子で学ぶ姿が多くみられたことです。小田原というのはなかなか地元に愛着のある意識の高い人が多いなあと感じた次第です。
16時4分の湘南新宿ライン、大船乗り換えで品川に17時8分着。小田原でのお土産は揚げたての蒲鉾を「すぎせい」さんで買って帰りました。162円×3枚です。家に帰ってからチンして食べましたが、お酒のあてにぴったしでした。
電車に乗っている間はそうでもないのですが、やっぱり疲れますね。でも青春18きっぷがあったから、熱海に行く気になったので、その点では感謝です。
世の中には知っているようで、まだまだ知らない場所があるのだなあと実感した次第です。
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盛り沢山な小旅行ですね
次はどこでしょう^^*
by ぽこねん (2024-03-15 08:08)