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大阪・玉造のテレマークスキー専門店「SOU」が閉店… [テレマークがうまくなりたい!]

玉造テレマーク SOU.jpg

 大阪・玉造のテレマークスキー専門店「SOU」が2月12日閉店しました。年末に一時期HPが見れなくなっていて、年が明けたら急に半額セールを行なっていたので「もしや」と思い、1月下旬に大阪へ帰省した際に寄りました。

 ソウさんに久しぶりに挨拶して話すと、やっぱり閉店するとのこと。コロナもあったしなあ。あまり多くは語られませんでしたが、無念さが伝わってきました。

 テレマークスキーをSOUさんで買ったのは2018年12月。実は父親が倒れて玉造の病院に入院し、見舞いのため近くを毎週のように通っていました。「そういえばこの辺にテレマークの店があったな」と思い出し訪れたのが最初です。

 テレマークスキー は一度友人にお古の板とブーツをもらって挑戦していたのですが、その頃は子供も小さかったし仕事も忙しかったので練習できず、放ったらかしになっていました。そんな時にSOUさんに出会って、とても熱くテレマークの良さを語ってもらいました。
 父親のこともあって何か因果みたいなことを考えることが多かった頃でした。テレマークについてもソウさんに背中を押してもらい「これも何かの縁かもしれんな」と思い再挑戦した次第です。

 僕は「滑りを追求すると言うより、林道やなだらかなな斜面を登ったり滑ったりしたい」というと、次のようなセットを選んでくれました。費用もできるだけ抑えて12〜13万円くらいではなかったかな。

・板はG3 Stingr XCR
・ビンディングはG3 タルガ
・ブーツはScottoのKENAI

 まだまだ滑りは上手くなくて我流で腰引け滑りですが、楽しさはわかって来たような気がします。何よりスキーに行きたくなって来ました。

 SOUが閉店すると関西ではテレマーク用品の入手はネット購入以外は不可能になってしまった。テレマーク そのものもビンディングがTNTが主流となってきて、75ミリの昔ながらのテレマークスタイル はいつまでできるのかわからない。

 ちょっと先行きは暗いけれどあんまり考えていても仕方ない。頑張って滑り続けたいと思います。ソウさんありがとうございました。
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上越・巻機山BC 快晴!でしたがカリカリと重雪でした [テレマークがうまくなりたい!]

 上越の日本百名山・巻機山(まきはたやま)は沢登りの対象として米子沢(こめこさわ)が有名で、僕もずっと憧れているところ。実際に沢登りをしに登山口まで来たものの、雨が降り止まず断念したことがあります。沢登りとともに山スキーの対象としても有名で、週末の天気がとても良いのを見て単独ながら行くことにしました。こういう時、百名山は人も多いので安心です。

JR六日町駅前

 電車とバスを乗り継いでJR六日町まで来ました。六日町は駅前に比較的大きなスーパーや昼から飲めそうな(?)お店もあって想像していたより元気な町です。そこからバスに乗って登山口の清水の集落へ行きます。今回は民宿「泉屋」さんに前泊して翌日日帰りの行程なのです。山菜づくしの夕食がついて1泊2食¥7,500です。ご飯は魚沼産だし、ワラビ、アケビの新芽、こごみなどの山菜、それに分厚い栃尾のあぶらげも美味しい。八海山を一杯サービスでいただきました。
 今年の雪は例年より2〜3m少なく、3分の1くらいだそうです。

泉屋さんの晩御飯 山菜づくしと魚沼の米

 翌日は5時から朝食をいただき6時に出発。車でアプローチするパーティーはバス停「西谷後」あたりに路上駐車してでそこから出発するのですが、私は清水から伸びる林道をそのままつめていきます。桜坂駐車場を超え井戸尾根を目指します。五合目への急登が待ち構えています。

登山ルートの井戸尾根。五合目への登りが待ち構える

 五合目への登りでスキー板を担ぎます。朝早いため雪は硬くアイゼンが欲しくなります。僕はテレマーク のブーツに合うアイゼンを持っていないのでキックステップで登りました。
 五合目に上がると稜線に朝日がさしていました。

五合目まで登るとニセ巻機山に朝日が射していた

 高度を上げるにつれて周りの山々が眺められるようになります。上信越の山々が累々と連なっている。苗場山だけわかりました。滝雲(そう言っていいのかな?)も見えました。

見晴らしが良くなると上信越の山々が

苗場山が見えました

滝雲が見えた

 森林限界を超えてニセ巻機山へは右から回り込むように登ります。急斜面を登る人が見えています。五合目からはシールで登っても良かったのですが、雪も硬くてあんまりシールが効きそうもなかったし、トレースがしっかりあるのでスキーは担いだままでした。

ニセ巻機山への登りが見える

 急登を登りきるとやっと巻機山の頂上が見えました。

巻機山が見えた

九合目ニセ巻機山

 ニセ巻機山からいったん鞍部まで下ります。避難小屋は屋根が見えましたが、見えている部分が2階だとは想像できませんでした。雪が少ない今年でこれですから、例年はすっぽり雪に埋まっているんでしょうね。

最後の登りを終え振り返る

 巻機山の頂上稜線に立つとカリカリにクラストしています。これまで見えなかった越後三山が見えます。午前10時半ごろに頂上に到着。その先の牛ヶ岳へ行く人もいますが、僕は帰りのバスのこともあるしここから滑走です。

巻機山頂上にはなんにもない

 最初はカリカリ…怖い〜!そこから米子沢源頭へ向けて緩やかな尾根を滑っていきます。ここは快適、とはいっても何度か転びましたが(笑)

米子沢源頭までの快適斜面

 ニセ巻機山まで登り返して急斜面を滑るのですが、ここがまたカリカリでもう横滑りとキックターンの連続でしのぎます。全く滑りを楽しめていない…
 急斜面を終え、しばらく緩やかな斜面が続きますが、今度は雪が重くなってきました。五合目からの急斜面では、ブッシュと激重の雪でズタボロです。
 後ろから来たボーダーの方と「厳しいですね」などと話し、板を担いでやり過ごしました。安全第一です。その後は林道をあっという間に滑り下りて、清水の集落に13時半ごろに着きました。

清水に下山してきた

 すっかり春の風景です。「泉屋」さんに下山報告と荷物を取りに行くと、お茶とお菓子をいただきました。お茶が美味しくて4杯もお代わりしてしまった。生き返りました。お世話になりました。
 「泉屋」さんは高松宮殿下が登山するときに利用したり、民放のドラマ「雪国」で松坂慶子さんが駒子役で(旧建物のときに)撮影に訪れたことがあるそうです。今も大学山岳部OBやワンゲルOBの利用が多いそうです。そう言えば一橋大の小屋が近くにあったはずですね。
 米子沢の沢登りについて聞くと「事故も多くてお薦めしていないんです」と顔を曇らせました。「初心者向け」のイメージがありますが、行った人に聞くと「思ったより傾斜がある」などとしょっぱい話をよく聞いていますので、やっぱりそうかと思いました。巻機山は今回のスキーでよしとしてもいいかもな。
 スキーの滑りを楽しめたかどうかは怪しいですが、巻機山に雪のあるときに登れたのは嬉しいです。お土産にバスの車窓から酒蔵が見えた「高千代」の純米酒新潟県内限定紫(¥1,375)を駅前の川口屋さんで買いました。楽しみだ。

■上越・巻機山 2024/2/18
清水(6:00/10:30)巻機山(11:00/13:30)清水


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月山周辺・村山葉山927峰BC しんどい登り後パウダー [テレマークがうまくなりたい!]

 湯殿山へ行った翌日は、天気が今ひとつの予報。月山の影に隠れがちですが、なかなか立派な山容の村山葉山(むらやまはやま)の北面にある927峰へ行くことにしました。村山市山ノ内の大鳥居に向かい、集落からすぐの駐車地に車を停めました。他に車はありません。

村山葉山の927m峰へ

 最初は日が射していましたが、やっぱり悪くなってきました。

雪が降ってきた

 林道の終点から山の中に入りだし鉄塔に出て548m峰にまできましたが、ここからの「雪の観音郷」と地図に記載されているところはえらく急で、ここは登れないと判断し北東側の尾根まで大トラバースします。

村山葉山 927m峰へ2

 ようやく尾根上に出ました。林道を終点まで行くのではなく、途中から入るのですね。もう少し良く調べて行けば良かった。なんせ前日の晩に決まったものですから。
 割と急でジグザグを切りながら高度を上げますが、ブッシュもあってなかなか難しかったです。
 それと気になるのが、登っていると雪の割れ目ができることです。薄く積もった雪が割れるのです。滑走の時に大丈夫かな。ちょっと心配でした。

村山葉山 927m峰へ3 尾根に出た

 927m峰に着いた頃にはもう汗びっしょり。早々に滑りだします。最初は尾根上を行きますが。ブッシュがうるさくて一度右側の谷に下りますと、いい感じのパウダーで「もう行くしかない」となりました。まあ2人ともあんまり飛ばさないし、2人は離れずに行くことにします。いざという時に頼りになるのはパートナーですから。

 なんとか三枚平(さんまいびら)に出てきたものの沢を渡るのに苦労しました。三枚平に着くと白く広い平らな場所がありました。かつての集落跡で今は離村した跡だそうです。
 平坦であまり滑らなくなりますが、私はウロコ板なのでガシガシ歩いて15時に駐車地に着きました。

村山葉山 927m峰 滑り終えて

 その後はさくらんぼの佐藤錦で有名な東根まで移動し、温泉のこまつの湯に入って、蕎麦屋で二日連続となる「肉そば」を食べて帰りました。肉そばうまいです。

 登りはルートミスで苦労しましたが、滑りはまずまずでした。月山周辺で湯殿山や村山葉山(の麓)で遊べたのはとても楽しかったです。
 月山はまだ登ったことがなく、これまでは絶対スキーで登りたいと思っていましたが、これだけ周辺で楽しめたので、月山は夏山の花のシーズンでもいいかもしれないと思い出しました。

■村山葉山927m峰(2024/2/11)
大鳥居(8:30/12:20)927m峰(12:50/14:50)大鳥居

↓ルートが載っていました。

山スキー百山2

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  • 作者: スキーアルピニズム研究会
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2022/12/17
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出羽三山・湯殿山BC「さすが月山」 [テレマークがうまくなりたい!]

 大学時代の友人と三連休のバック・カントリーの計画を相談します。金曜日の仕事終わりで新幹線に乗って仙台で合流。山形県寒河江(さがえ)市のロードサイドホテルに宿泊します。ビールを飲んだら,
久しぶりだったので話は尽きず、いい感じで酔っ払って寝てしまいました。

湯殿山 モルゲンロート

 翌日は5時半出発で月山スキーの登山口の志津まで行って7時に出発します。モルゲンロートが湯殿山を赤く染めている。湯殿山は出羽三山の一つ。この日の良い天気は12時頃までのはずなので、早めに終えなくちゃ。

 それにしても雪が少ない。去年は交通標識に手が届いたのに…。それでも他のエリアに比べれば雪の量は「さすが月山」ということになる。

交通標識は高く

ブナ

 自然博物園を過ぎて石跳川から左の尾根に上がる。快適な尾根でシールをきかせて高度を上げて行く。若者らのパーティーはさすがに早い。と思ったら、地元のおじさんにも追い抜かれました。ははは。

湯殿山への登り1

 いつのまにか広大なバーンを登るようになりました。

湯殿山への登り2

 湯殿山東面の急斜面にシュープールがいくつもあります。やっぱりあそこを滑るのか。行けるかな〜。

シュプールがたくさんある

 南には朝日連峰、飯豊連峰、吾妻連峰が連なっています。素晴らしいパノラマです。(下の写真)

湯殿山より朝日、飯豊、吾妻方面

 頂上に登ると北には鳥海山が(下の写真)。東北の山々が一望です。

鳥海山と庄内平野

 もちろん月山も。姥ヶ岳方面です(下の写真)。
 頂上で先ほど抜かされたおじさんと話をしていると地元は「大江」だとおっしゃいます。鎌倉時代、幕府の要職を務めた大江広元がこの地域を治めていた由縁の地名です。地元の人にとってはとても誇りに思っている地名なんでしょう。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では栗原英雄さんが演じていました。後半で目が悪くなった人です。

月山

 スキーでありがちですが、滑走している写真はありません。滑るのに必死なので…。
 何回か転倒しましたが、笑える内容でした。怪我がないように。

湯殿山東面を振り返る

 石跳川は所々で雪が割れているので、注意して進みます。途中大休憩をとりました。思ったよりお天気がもちました。ゆっくりコーヒータイムです。ですが段々と雲が空を覆うようになってきました。除雪終点までスキーを滑って終了です。

石跳川は雪が割れている

 満喫しました。「さすが月山」です。

休憩中

■湯殿山 2024/2/10
林道終点(7:00/10:00)湯殿山(10:25/12:15)林道終点


山スキールート212

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  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2018/12/05
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越後湯沢・東谷山BC 雪が足りません… [テレマークがうまくなりたい!]

 大学時代の山仲間と越後湯沢の東谷山へ。夏道もないマイナーな山ですが、パウダーが期待できるかもということで期待に胸ふくらませましたが、久しぶりのズタボロ山行となりました。

国道からトンネル抜けて橋を渡ると切り開きに出た

 国道沿いの駐車地から歩いてトンネルを抜け橋を渡ると切り開きに出ました。まずは尾根上に上がらねばなりません。先行者がいてトレースを辿ります。前日までの雪でラッセルはひざ下くらいあるので、しんどかったはずです。感謝。

林道から尾根に上がる。1150m付近

 スキー板のサイズ(幅)が影響するのか、中央がやや細めの私の板はトレースの跡をたどっても少しずつ沈むし、摩擦力も弱いのか人より遅れ気味になりました。この時点で「しんど〜」です。

ようやく陽射しが当たるように。1420m付近

 陽射しが届いてブナの林が樹氷でキラキラしています。きれいだな〜。
 さて東谷山はもうすぐそこですが、藪も濃いし左手に沢筋に滑り込むことにします。一見すると「わ〜、いい斜面!」とワクワクしたのですが、滑って見ると膝くらいのラッセル滑走となって進みません。雪も上の方はさらさらしているように思えたのですが、滑ってみると重たいのです。

頂上はカットして左手の沢筋に滑り込むが、下山ラッセルとなり苦戦

 雪が重たいので前につんのめる、テレマークだから前のめりになると途端に転倒してしまう、スキー板が雪面に深く刺さり立ち直りに時間がかかる。とまあそんな感じです。さらにブッシュがまだ十分埋まっていないので、自由にラインどりもできません。
 うまい人はこんな雪でも直線的なラインを颯爽と滑走するのでしょうが、ちょっと私には無理でした。

なんとか下山してきた

 林道に合流できたときは、やったーって感じでした。そこからはスイーっと滑って国道に出て無事下山できました。自分の実力のなさを再認識した次第ですが、やっぱり今冬は雪が少ないようですね。どこに行くか迷ってしまいます。友人とはまた2月の連休にどっか行こうと話しましたがね。

 ところで、一度友人がブッシュの下にスキー板を潜り込ませてしまって前に転倒し、抜け出れなくなって2人がかりでなんとか救出する事態になりました。しきりに痛みを訴えていたので「足を骨折していたらヘリを呼ばなあかんかも」と最悪の事態が頭によぎりました。幸い大したことがなかったのですが、やっぱりこういう時パーティーで行動するのは心強いなと思いました。長野など方々でBCの遭難が起きたようです。「低山だから」とか「俺は大丈夫だろう」などと、なんの根拠もない油断をしてはいけないと改めて思いました。気をつけてまいりましょう。

■越後湯沢・東谷山 2024/1/14
国道の駐車地(7:20/10:50)東谷山手前(11:20/14:20)駐車地
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2023-24テレマーク初滑り [テレマークがうまくなりたい!]

20231224湯沢高原スキー場.jpg

 北陸地方は大雪の一週間でした。最初は「雪がふる〜」と喜んでいましたが、あまりの長期化に「もうそろそろやんでくれ」という気持ちに。そして日曜日は天気が回復するということで、新幹線の越後湯沢駅から歩いていける湯沢高原スキー場へ行きました。
 元々こじんまりしたゲレンデの上、まだオープンしているコースは少なかったのですが、それはそれで割り切りテレマークの練習に励みました。

 下の写真は巻機山から朝日岳への稜線です。右には谷川岳、左には八海山も見えてとても渋い山々でした。

20231224湯原高原スキー場から.jpg

 昼食をはさみ9時から13時半まで滑りっぱなしで、さすがに足がパンパンになってきましたので下山します。下山もロープウェイです。
 それから「駒子の湯」という共同温泉に行きました(¥500)。川端康成の「雪国」の舞台となったのが湯沢温泉だということで、浴場の休憩所では東映の雪国の撮影した時の様子などが飾られていました。いいお湯でした。
 越後湯沢駅は楽しいお店がたくさんあって時間つぶしに困りません。牛もつ煮が美味しかったし、日本酒をお猪口で飲み比べ(¥500)しました。いい気分です。

 テレマークは左にカーブする時のフォームの修正に励みました。緩斜面ではできるのですけどね。斜面がきつくなるとどうしても臆病になってしまいます。でもいい初滑りになりました。次は山かな。
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岩手・八幡平BC アスピーテラインでお気軽スキーハイク [テレマークがうまくなりたい!]

 週末どこかへ行こうと友人と計画。当初は栗駒山で山スキーの計画でしたが、現地へ行って夜が明けて山を見ると「(スキーには)雪がない」。急遽転進することにし、決めたのがアスピーテラインが開通したばかりの八幡平でした。ですので黒谷地駐車場を出発したのは10時20分と遅めです。

20230422八幡平登り.jpg

黒谷地湿原からの登り

 ピンクのテープが竹竿につけられていてルートは明瞭です。アオモリトドマツの林のなだらかな斜面が続きます。やがて源太森というピークに到着しました。広大な八幡平を眼下にします。

源太森から八幡平を見下ろす

 大深岳や三ツ石山のなだらかな稜線が見えました。かつて沢登りした葛根田川や大深沢はこの辺りのはずです。その時は位置関係を全くわかっていませんでした。

大深岳や三ツ石山のなだらかな稜線

 先ほどの稜線が続くのが岩手山です。荒々しい面が見えます。岩手山を登ったのは去年10月です。もうだいぶ昔のことのようです。

岩手山が格好いい

 陵雲荘から一応、頂上へ。結局ここまでステップカットソール(うろこ板)で登ってきました。

20230422八幡平へ。バックに陵雲荘jpg

 頂上には見晴台がありますが、パッとしません。深田久弥も「特別に峰と称するほど際立ったものではない」と日本百名山に記しています。私たちも記念として登りました。

八幡平頂上

 最近は鏡沼が春先に見せる「ドラゴンアイ」というのが映えるらしくて人気が高いそうです。私たちは展望台から八幡沼にスキーでおり、陵雲荘でお湯を沸かしてラーメンを食べました。

展望台から八幡沼

 小屋の中にいた人たちを談笑してもと来たルートを帰ります。八幡平は真っ平らな地形なので、滑りを重視する人はこのルートは物足りないかもしれませんが、ウロコ板でポクポク歩くのが好きな人(わたし)は、本当に嬉しくて歩いたり滑ったりしているとニヤニヤ笑いがこみ上げて来ます。

20230422八幡平滑走.jpg

 最後はアスピーテラインが見えて終了です。

八幡平アスピーテライン

 アスピーテラインができてお手軽なアプローチに助けられました。日本百名山を読み返すと、深田さんは1月に蒸ノ湯まで5時間かけてシール登高し、帰りは松尾鉱山に下り猛吹雪に見舞われて方向がわからなくなり遭難寸前だったとのこと。季節が違うとはいえ、何となく申し訳ない気持ちにもなりました。

■岩手・八幡平BC 黒谷地駐車場から往復 2023/4/22
黒谷地(10:20/11:15)源太森(11:20/11:45)八幡平(11:55/12:30)陵雲荘(13:15/13:50)黒谷地
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裏磐梯・猫魔ヶ岳 うろこ板でラウンド [テレマークがうまくなりたい!]

 「もう雪のシーズンも終わりかぁ〜」と思っていたところに、友人が裏磐梯方面へ行くとのこと。連絡をとって金曜の仕事終わりで東京を立ち猪苗代で合流。道の駅で車中泊して、翌朝「星のリゾート猫魔スキー場」へ。リフト券売り場で登山届けを出し(スキー場備え付けの登山届けが必要)、リフトを一本乗ってそこからちょっと登って稜線上へ。さらに雄国沼の休憩所を目指して滑走しますが、下部は薮っぽかったです。

雄国沼休憩舎.jpg

 雄国沼は湖畔沿いで氷結が溶けていました。出会ったテレマーカーと話をすると、やはり今年は雪解けが早いそうです。「年々ですけどね」と話をしていました。
 湖畔沿いを歩いていると右手の稜線近くに小屋が見えたので上がってみました。金沢峠の展望台です。なるほど雄国沼と猫魔ヶ岳が正面に。磐梯山もちらりと顔を覗かせています。いい眺めです。

見晴台から見る雄国沼と猫魔ヶ岳.jpg

 展望台から斜滑降で高度を徐々に下げて湖畔に降り立ちます。真っ白い雪原をうろこのテレマーク板を滑らせながら進むと、それだけで軽やかな気持ちになります。
 キツツキのドラミングの音が聞こえます。冬と違うのが野鳥の鳴き声がそこかしこでしていることです。

雄国沼をバックに.jpg

 猫魔ヶ岳には猫石との鞍部を目指して緩い斜面を選んで進みました。この辺りはブナの森が続いて気持ちが良いです。もしバックカントリーで来るなら猫魔ヶ岳までリフトを使って登って、雄国沼に滑走するのが良いのではないかな。

明るいブナの森.jpg

 12時40分に猫魔ヶ岳の頂上に到着。猫ちゃんの人形が置かれていました。うろこ板でここまで登りました。きっと春の雪と相性がいいのでしょうね。

[わーい(嬉しい顔)]

猫ちゃんがいました.jpg

 一等三角点だけあって展望はとてもよくって、まずは吾妻連峰。左側が西大顚、西吾妻です。グランデコのスキー場も見えます。あそこを登ったのはちょうど1年前のことです。

ちょうど一年前に登った西吾妻.jpg

 もちろん磐梯山は迫力がありすぎ。猪苗代湖も見えました。ここは去年の八月に登りました。なんでそんな暑い時に登ったのだろう?猪苗代駅から磐梯高原バス停まで。よく歩いたもんです。

磐梯山.jpg

 雄国沼の向こうには白き飯豊山。なかなか行くチャンスがなくて。今年こそは行ってみたいです。

雄国沼の向こうは飯豊山.jpg

 頂上からはスキー場側の谷に降りるのですが、急斜面にいっしゅんひるんでしまいましたが、横滑りでアルツ磐梯スキー場のリフトが見える峠まで稜線直下を進んで、そこから谷あいに降りました。気持ちの良い疎林でした。滑るとすぐにゲレンデに合流しました。
 あ〜よかった〜。
「これで今年の山スキーも終わりかな〜」と言うと、友人が「まだ月山も鳥海山もある」と返事。
 はい、そうでした。

■裏磐梯・猫魔ヶ岳 雄国沼ラウンド
猫魔スキー場リフト終点(7:30/9:00)雄国沼休憩舎(9:25/10:15)金沢峠(10:35/12:40)猫魔ヶ岳(13:00/13:30)猫魔スキー場

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月山山麓でテレマーク パウダーに内足が自然にズレた! [テレマークがうまくなりたい!]

 前日は蔵王ライザワールドから蔵王の熊野岳と刈田岳をスキーを履いて登り、その後滑走しました。シールを忘れた友人は仙台の家に取りに帰り(なんと羨ましい距離だこと!)、3人が再度合流して寒河江(さがえ)のモーテルのような宿で快適に過ごしました。
 さてこの日は朝の6時に起きて素早く着替えて出発して月山山麓へ向かいます。林道の終点にはすでに数台車が止まっていて、準備をしている多数のスキーヤーがいました。
 私たちも遅れまいとシールをつけて出発です。

月山 山スキー

 写真で見たことのある標識に手がとどく高さまで雪が積もっていました。それからは「電線下ルート」の名前通り、電線下のトレースを辿り林道をショートカットしました。

電線下ルートでショートカット

 登るにつれ風でトレースが消えているところもありましたが、林道上部に出ることができました。茶店?が何軒かありました。もちろん閉まっています。上部はガスっていて全く見えません。

林道上に出てきた。茶店が何軒かある

 元々は姥ケ岳だけでも登れればと思っていたのですが、風雪が強まってきたこともあって、あっさりと諦めてこの辺りから南面の樹林帯を滑ることにします。

滑走スタート

 傾斜が急になった頃からパウダーとなりました。テレマークターンがきまります。ターンする時に内足が自然と後ろにずれるのです。意識せずとも。こんなにスムーズにズレるのは初めてです。しかも友人らは
「あ、えーなぁ、テレマーク」
「クルージングしてる感じやね」
と口々に言ってくれます。

滑走

 それからは斜面を求める、求める。いい斜面はないかと。
 テレマークの内足のズレを体に覚えこませたい!のですが、じきに沢まで降りてきました。

 左岸を外れないようにトラバースしながら滑ることも多いのですが、私のスキー板はうろこがついていることもあって、友人らに比べると滑りが悪かったです。逆に多少の登りの斜面は当然私の方がスタスタ登れるので、トータルするとあまり変わらないのですけど。

駐車場

 やがて駐車場に戻り車に乗り込んで、道の駅「にしかわ」の水沢温泉へ行くも温泉施設はリニューアル工事中で休みでシュン。
 気を取り直して、この辺りの名物「肉そば」を「ふもと」というお店で食べました。鶏の脂が「ええ塩梅」でした。冷たいお蕎麦って、なんだか新鮮でした。

20230108肉そば.jpg

 それにしても、あの内足のずれる感覚。クルージングするようなふわふわしたん感じ。テレマークの魅力を感じられた瞬間でした。今回の山行は私にとってテレマークの分岐点になるかもしれません笑


■スマホアプリの記録
https://yamap.com/activities/21863309

■月山山麓山スキー 2023/1/8
林道終点(7:40/9:45)月山登山口(9:45/11:15)駐車場
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初めての蔵王 山スキーでスノーモンスター&熊野岳に登頂 [テレマークがうまくなりたい!]

 新春の初登りは東北へ。友人2人と山スキーで蔵王と月山方面へ行く計画です。深夜に友人の車で東京を出発して東北自動車道と東北中央自動車道を順調に飛ばして4時半ごろに待ち合わせ場所のコンビニにつきました。ここで最終的に3人が揃いました。学生時代の仲間です。

 さっそく蔵王ライザワールドまで上がります。ここで友人1人がシールを忘れるアクシデントが発覚しましたがスノーシューを借りてなんとか計画は続行。リフト券2枚を買ってリフトに乗ったら、すぐに周りの木々がスノーモンスターで出迎えてくれました。時期的には早いと思っていたので、感激です。

蔵王ライザワールド モンスターのお出迎えだ

スノーモンスター

 9時過ぎにリフトトップからさっそくシールで歩き出します。私たちの他にも多くの登山者がいますが、スキーとスノーシューと半々くらいでしょうか。スキー率が高いと思いました。

刈田岳への登り。右のピークが刈田岳

 夏山のリフト終点から、まずは刈田岳へ。こんなに頂上直下までリフトが通じているのですから、夏場は観光客が多いのでしょうね。

刈田岳山頂

 刈田岳の頂上に着くと神社に着く巨大なエビの尻尾(もはやこう表現して良いものか疑問ですが)が、風雪の厳しさを物語っています。見下ろすと白くてわかりにくいかもしれませんが「お釜」が見えました。

お釜

 「蔵王」は複数ある各ピークを総称した山名です。ガスっていたら無理かなと思っていたのですが、天気はもっていて最高峰である熊野岳までどうやら行けそうです。左からの風を感じつつ頂上への最短のコースをとって11時半ごろに到着。

熊野岳への登り

 さあシールを剥がして滑走の始まりです。往路は通らず南を向いて斜面をトラバース気味にリフト終点地点を目指します。

滑走

 何度か凹状のところを通過しますが、それほどの難もなく往路のトレースまで戻ることができました。
 今年初めてのテレマークは最初は荷重の仕方すら思い出せず苦労しましたが、最後の方でようやくターンを決めることができたというところです。
 あとはゲレンデを下まで降りて今日のところは終了です。思いもよらずスノーモンスターを見ることができ、百名山の蔵王・熊野岳登頂、それもテレマークで、そして親しい仲間との山行で今日は百点満点と言って良いのではないでしょうか。

下山方面。真ん中は夏リフトの駐車場の建物

 今日は予報では曇りで標高1900メートルあたりで風速6〜7mでしたが、実際のところ下部ではほぼ無風。稜線に上がっても(少し吹き出したな)くらいでした。正月過ぎは風速20mの暴風でリフトなども止まっていたらしいので、風の強さが成否を分けるポイントかもと思いました。

■蔵王・刈田岳と熊野岳 2023/1/7
蔵王ライザワールドリフトトップ(9:15/10:30)刈田岳(10:35/11:30)熊野岳(12:00/13:00)リフトトップ
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