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JR笹子から三ツ峠山 秀麗富嶽十二景の本社ヶ丸と清八山は◎ [東京での登山と日常]

 JRの「のんびりホリデーsuicaパス」(2,670円)を使って中央線の笹子駅まで。大菩薩嶺から滝子山まで縦走した時に日が暮れてからこの駅に来たのが懐かしい。あの時は真っ暗で、他に誰も乗客がいなかったけど、今日は6人くらい下車したお客さんがいました。みんな滝子山に行くのかな?

笹子駅の横の道を行く

 駅に沿って歩くとすぐに山道への道標。途端にすごい急登。杉の植林地の杣道のような道をジグザグに乗って行く。ちょうど1時間くらいで庭洞山の頂上に着いた。

庭洞山

庭洞山近くでみたツツジ?

 杉林の中を進んで行くと途中で林道を横断する。テレビアンテナ(ケーブルテレビのものだろうか?)があったし、林道の先で建設中の鉄塔があったりで、この道は元々は作業用の道なのかもしれない。緩やかなところと急登が交互に現れるが、アップダウンは少ないので精神的には楽だ。

鉄塔建設中

ヤセ尾根も出てくる。道標はしっかりしている

 痩せ尾根も出てくる。
 鉄塔がまた建っていて、辺りが切り開かれて展望が良い。大菩薩嶺と滝子山の稜線が見えた。

大菩薩嶺から滝子山の稜線が見える


 あの稜線は良かった。あの日から大菩薩嶺は僕にとって特別な山になった。やがて秀麗富嶽十二景の本社ヶ丸(ほんじゃがまる)。

本社ヶ丸から富士山

 そして清八山。富士山の眺めがとても良い。大月市の秀麗富嶽十二景の選定はハズレがない。

清八山から見る富士山

広い尾根筋もある

御巣鷹山のアンテナ施設が見える

 ここまでくると御巣鷹山のアンテナ施設が近くに見える。少し下って最後の急登は300メートルほどだろうか。
 「晩飯はどこかでビールでも飲んで帰るか」と考えながら登っていると、最近よく見るYoutube「メガジョッキちゃん」の音楽が頭の中で流れていた(笑)。

 やがてアンテナが林立している御巣鷹山に着いた。山頂標識は木にぶら下がっていて「これ?」と拍子抜けするくらい。きっとアンテナ施設があるので、標識が立てられなかったのだろうな。
 そこからなだらかな稜線でつながっているのが三ツ峠山だ。

御巣鷹山から三ツ峠山へ

 三ツ峠山は日本二百名山で、割とすぐ近くまでバスの便もあるそうだ。だからなのか人が多すぎてリュックを下ろす気にならない。

三ツ峠山から下る

 よく整備された階段を降りて行くと富士見荘という営業していない小屋があって、その前で行動食のクッキーなどを食べる。なんだかんだで13時になっているので、下山に取り掛かる。

 三ツ峠山は関西人の私でもロッククライミングのゲレンデとして知っている。社会人山岳会の記録を読んでいると、昔はアブミを使った人工登攀を三ツ峠山で練習したとの記述をよく見かけたからだ。確かにブロックを積み重ねたような岩でハングも多い。この日も新人訓練を兼ねて練習しているようだった。何と言っても富士山をバックに登るロケーションは抜群だなあ。

屏風岩にはクライマーが練習中

 下りの道はしんどかったです。途中で八十八大師というところがあって石仏が並んでいました。三ツ峠山は信仰の山でもあったそうですね。石仏は江戸時代末期のもので、四国お遍路に行けない人のため、お参りすると八十八ヶ所巡りのご利益があるそうです。

八十八大師

 やがて林道になって、地図上で気になっていた達磨石をみる。

下山口にあった達磨石

 昔の水害をきっかけに据え置かれたものらしく、「大日如来」を意味する梵字アーク文字が刻まれていた。駅まで歩いて到着は15時20分頃になった。駅前は何にもなくて役場まで歩いて入口入ったところの自動販売機でコーヒーを飲む。休日出勤の若い役人に不審そうに見られた。

 帰りは富士急行(トーマスの電車だった)に乗って大月へ行く。列車内は外国人観光客でいっぱいだった。大月からJRに乗り換える。
 最寄りの駅の立ち飲み屋でビール大瓶「赤星」とポテトサラダと麻婆豆腐で1,250円。お疲れでした〜

■JR笹子駅から三ツ峠山 2024/4/20
笹子(7:40/10:35)本社ヶ丸(7:45/12:35)御巣鷹山(12:35/12:50)三ツ峠山(13:10/15:20)三つ峠駅

↓笹子駅からしばらくトラックとり忘れましたm(_ _)m。地理院地図を利用して作成。
笹子から三つ峠地図.png
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岩手・花巻で宮沢賢治と鉛温泉を巡り、盛岡で満開の石割桜を堪能 [東京での登山と日常]

 東北の岩手を妻と旅してきました。1日目の訪問地は宮沢賢治ゆかりの花巻です。宮沢賢治は岩手県花巻市に生まれ、農学校の教師を経て農業に転職。37歳で死ぬまでに出版した作品は「注文の多い料理店」のみ。死後に「銀河鉄道の夜」などが評価され、今では誰もが知る作家です。岩手県を「イーハトーブ」と称する理想郷とし、作品にも岩手県の地名が多く出ています。

宮沢賢治記念館 心象世界

 新花巻で新幹線を下車し、タクシーに乗ってさっそく宮沢賢治記念館へ。ホールには略歴の他、科学、芸術、宇宙、宗教、農など6つの分野ごとに資料が集められ展示されています。(たぶん著作権の関係で)一部をのぞき写真撮影はOKでした。

PXL_20240413_023840173.jpg

 今回の旅に際し「銀河鉄道の夜」を青空文庫で再読しました。断片的な事柄が夢のように次々と起こります。めくるめく情景描写が光と色彩にあふれていて、サイケデリックとも表現できそうな、ぶっとびぶりです。すごいな…。小さい時に読んだときに全く意味がわからなかったのも当然、今でもわかりにくい…
 「銀河鉄道の夜」は未完の作品なので、余計にわかりにくいのかもしれません。奉仕の精神、自分だけでなく多くの人が幸せになることが大事だとする宮沢賢治の通念が根底にあるのですね。

宮沢賢治のスケッチ

 記念館では残された原稿や顕微鏡をのぞきながら描いた絵画、チェロ(セロ)弾きの楽譜、友人への手紙など資料、法華経、国柱会への傾倒などの資料が集められて宮沢賢治の実像に迫ろうとします。

アザリアのメンバー 

 NHKが以前、知人の保坂嘉内への恋心があったとの説をとりあげた番組(ETV特集「宮沢賢治 銀河への旅〜慟哭(どうこく)の愛と祈り〜」)を放送していました。なかなか挑戦的な番組だったと思います。素人の私なんか番組を見て「あ〜そうか、それならわかる」と腑に落ちた点がありました。
 そういえばジョバンニがカンパネルラにやきもちを焼くシーンがありました。それにしても知れば知るほど謎が深まる人のように思えます。

早池峰山が見える

 駐車場に戻ると早池峰山が見えました。再びタクシーに乗って(レストラン山猫軒に呼び出しの直通電話あり)花巻市街へ。12時半から予約がとれた「やぶ屋総本店」へ行きました。宮沢賢治もこのお店を「ブッシュ」と呼んでよく訪れ、天ぷらそばとサイダーをよく頼んでいたとか。

やぶ屋総本店店構え

 知らなかったのですが、花巻はわんこそば発祥の地なのです。前の人が終わるのを待って、いよいよ「わんこそば」挑戦です。周りは若い女性グループやカップルで、私みたいなおじさんは挑戦しないようです。給仕の女性も若い人にはおわんのふたをする前に素早くそばをいれますが、私たちには優しかったです。(ちょっと意地悪してほしかった(笑))

わんこそば やぶ屋総本店

 結果は60杯で「小結」でした。まあ思いで作りです。

 この日の宿泊は鉛温泉「藤三旅館」です。ここは宮沢賢治も親戚の関係でよく訪れていたそうです。
 実際のところ鉛温泉は宮沢賢治の「なめとこ山の熊」に出てきて、田宮虎彦の「銀(しろがね)心中」の舞台にもなっています。のちに監督・新藤兼人、主演・音羽信子で映画化もされていてアマゾンプライムで見ることができました。最近では映画「海街diary」のロケ地にもなっていました。

鉛温泉 藤三旅館

 なめとこ山の熊のことならおもしろい。なめとこ山は大きな山だ。淵沢川はなめとこ山から出て来る。なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲かを吸ったり吐いたりしている。まわりもみんな青黒いなまこや海坊主のような山だ。

なめとこ山の熊

 なめとこ山の熊の冒頭部分です。とにかく不思議な文章を書く人だ。

 藤三旅館の呼び物はなんといっても立って入る風呂としては最も深い自噴式の温泉です。風呂場の扉をあけると階下に至る階段があって、真ん中に一つ大きな浴槽があります。(撮影は許可制です。ポスターで勘弁を)

鉛温泉 藤三旅館 白猿の湯

 階段を下りて行って服を脱ぎ、浴槽に入ると「深い…」首までどっぷり浸かります。足元からお湯が勢いよく噴いています。独特の浮遊感というか、経験したことのないなんとも不思議な気持ちで天井を見上げると3階分の吹き抜けになっていて、遠近感を失ってそのままどこかへ連れて行かれそうな不思議な気持ちになりました。

晩御飯

 旅館そのものは歴史あるというか古い設備ですが、全体的によく掃除されていて、従業員の方々も気持ちのよい方ばかりでした。晩御飯は白金豚のしゃぶしゃぶがおいしかったですね。日本酒の七福神、遠野のどぶろく(開拓と開花)とお酒もすすみました。

岩手銀行赤レンガ館

 翌日はホテルのシャトルバスで花巻まで出て、在来線で盛岡に移動です。盛岡ではまず岩手銀行赤レンガ館を見ました。ここが2012年まで使用されていたとは驚きです。

石割桜

満開の石割桜

 歩いて満開の石割桜を見て、駅近くの店「不来方(こずかた)じゃじゃ麺」でじゃじゃ麺を食べました。じゃじゃ麺のイメージが変わる美味しさでした。写真は早く食べたくて写真を撮る前にひとかき混ぜしてしまいました。すみません。
 16時過ぎの新幹線で帰路につきました。上野の「よし寿司」で寿司を食べて帰宅です。

不来方じゃじゃ麺 盛岡

 宮沢賢治のゆかりの地をいろいろと巡って楽しかったです。わんこそばと鉛温泉をプラスして肉付けした感じですが、結果的に良かったと思います。盛岡も桜が満開で石割桜がとてもきれいでした。またどこかへ行きたいものです。たまには普通の旅もいいものです。


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西上州・妙義山(相馬岳) 松井田駅からピストン [東京での登山と日常]

 2週連続で夜明け前の上野へいき、5時13分発の高崎行きに乗ります。高崎で信越線に乗り換えて松井田駅まで。7時21分に着いて歩き出しました。駅からいきなり妙義山と浅間山が見えると、いやが応にも気分が上がろうというものです。

駅から妙義山と浅間山が見える

 鳥たちがピーチクパーチク気持ち良さそうにさえずっています。つくしが伸びて広がる手前という感じ。もう2~3日前だったら取ったのにな。この辺の人はつくしを取らないのだろうか?もう十分ほかで取ったのだろうか?

松井田駅から妙義神社の途中、つくしがいっぱいだ

 駅から1時間かけて8時25分頃に妙義神社の入り口に到着。桜がとても綺麗だ。ヘルメットにハーネス装着の2人連れがいた。メインコースを登るのだろうか。というか、やはりそれくらいの構えが必要ということですな。

妙義神社は桜が見頃を迎えていた

 妙義神社の桜は枝垂れ桜が有名なんだろうか?神社に来る道中にも民家ながら立派な枝垂れ桜が植わっていまして、思わず写真を撮ったのですが、神社の枝垂れ桜を見ますとやはりこっちをブログに載せるべきだなと思いまして。枝垂れ桜ってなんだか優雅でちょっとしっとりした印象で好印象です。

妙義神社は枝垂れ桜が良い

 拝殿があるところまで登って家内安全を願ってから、境内左手の林の中の山道に入ります。熊出没や第二見晴付近の鋼製階段、石門周辺で通行止めの標識がある。今回は中間道からタルワキ沢ルートをとって妙義山最高点の相馬岳に登る予定です。

通行止めとなっている鋼製階段が見える

 ちょっと罪悪感もありますが、鋼製階段は踏み跡を通って通過しました。私なんかは「これであかんかな?」と思いますが、「関東ふれあいの道」となると踏み跡ルートは認められないのかもしれない。責任問題にもなるから拙速には決められません。
 そこからすぐでタルワキ沢分岐です。

中間道のタルワキ沢分岐

 「上級コース」ということで注意が呼びかけられているので、素直にヘルメットを被りました。

タルワキ沢の「上級コース」看板

 タルワキ沢はクズ石が散在する雑然とした谷筋を歩くものです。ルートには丁寧に矢印がつけられていて迷うことはありません。と言いたいところですが、下ばかり向いていて一度ルートを外しました…

タルワキ沢の鎖場

 鎖場は岩に立ち込むポイントがありましたが、三点支持ができれば大丈夫でしょう。沢を詰めていきますと、「キレット」「窓」と表現できそうなコルが近づいてきます。

タルワキ沢の詰め。コルはもう少し

 コルから左手の相馬岳を目指します。すぐだと思っていたのですが、意外としっかり登らされました。

相馬岳の山頂

 相馬岳の頂上に登りますと浅間山が見えます。たおやかな山容。左右に稜線を広げています。手前のギザギザは裏妙義と呼ばれる山です。確か連合赤軍は裏妙義を縦走ししてあさま山荘にいたり、立てこもったのではなかったかな。

相馬岳山頂より浅間山をのぞむ

 妙義の向こうに荒船山が見える。荒船山も行ってみたいところで、妙義にするか荒船にするかだいぶ悩んだんですよね。また今度行って見たいところです。荒船山はクレヨンしんちゃんの作者が亡くなったところです。

表妙義の山々 荒船山が背後に見える

 一度鞍部まで戻って天狗岳に登る。こっちの方が水の浸み出しがあったりで下りに注意を要しそうだ。
 登ってまた鞍部に戻ると私含めて3パーティーが揃う。1パーティーは稜線通しにきたが、30メートルの鎖場などがあって必死だったと話していた、もう一人の20歳の男性は「以前表妙義全行程やったのだが、奥の院よりこの先の方が厳しい」と話していた。うらやましいなあと思いながら私が「単独だしピストンで」と話すと、「またくればいいですよ」と慰められた。誰も遭難すると思って遭難しない。単独なら今回のルートで間違っていないと納得した。
 それからはひたすら下る。

高崎から上信電鉄に乗り換える

 13時12分高崎行きに間に合って時間が早いので富岡製糸場へ行ってみることにします。上の写真は上州鉄道。高崎駅でかき揚げそば410円を食べて上州富岡駅へ。往復、入館料含め2200円の切符を買う。それにしても日差しがきついな今日は。

レンガ作りの富岡製糸場

 富岡製糸場は繰糸所(国宝)が素晴らしかった。トラス構造の建物、当時珍しかった窓ガラスが全面に貼られた壁面、繭から糸を紡ぐ実演がなされていてそれはとても繊細で難しくしんどそうだった。こういう地道な仕事を朝から晩までできる人って心底すごいなあと思う。富岡で技術を身につけた工女は地元に戻って各地の経済の発展に勤めたのだとか。

富岡製糸場の繰糸所

操業停止状態のまま保存されている

 あとは割とペンキの塗り替えもないような、よく言えば昔の姿をそのまま残す建物群を見て帰る。女工哀史のイメージがありますが、そのような負の側面はなく、週に一度の日曜日は休み、1日の労働時間も決められていて、極めて近代的な労働環境だったようだ。ただし民営化されるまでは…。

富岡製糸場の桜も見頃

 渋沢栄一はこの製糸場の建設にも関わったそうです。お隣の埼玉県深谷市の出身とあって、渋沢栄一のことに反応する方が多かったです。

グリーン車に乗ってビールをいただきました

 高崎からはJREポイント600ポイント使ってグリーン席に。最近お気に入りの金麦とハイボールで一人お疲れ様会です。
 今日で青春18きっぷも使い切ることができました。座りっぱなしでしんどい部分もありますが、普段はあんまり触手を伸ばさないところにも行くことができて、なかなか思い出深い5回の旅となりました。

■妙義山(相馬岳)松井田駅ピストン
松井田駅(7:25/8:25)妙義神社(8:30/10:25)相馬岳(10:30/12:10)妙義神社(13:20/13:05)松井田駅

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奥久慈男体山から袋田の滝へ 青春18きっぷで山旅 [東京での登山と日常]

 茨城県北部の奥久慈の男体山(なんたいさん)。JRだと上野から西金(さいがね)まで片道だけで3,080円かかりますが、ここは青春18きっぷを使って行ってみることにしました。上野5時11分発の快速でまずは水戸まで。水戸と郡山を結ぶ水郡線に乗り換えます。関西人の私はこの路線のことを全く知りませんでした。西金に着いたのは8時40分でした。

西金に8時40分着

 ここから登山口の大円地(おおえんじ)までアスファルトの道を1時間ほど歩きます。菜の花が咲き鳥たちの楽し気なさえずりで、なんとものどかな雰囲気です。

春の里山の雰囲気

スミレ

大円地のトイレと駐車場

 大円地にはモンベルのフレンドショップのお蕎麦屋さんがあったそうですが、先を急いでいるのでトイレだけ済ませてさっそく「健脚コース」に突入します。大円地から初めて男体山が見えたのですが、絶壁を要する山容に「こんなとこ登れるんかな?」とやや不安になりました。

奥久慈男体山

 健脚コースは急登で鎖場が続きます。礫がたくさん入っていてホールド豊富で見た目より硬くて快適です。すれ違いもありますし下りはしんどいと思います。

奥久慈男体山 健脚コース

奥久慈男体山 健脚コース 鎖場

 ぐんぐん高度を上げて空が大きくなったころひょっこり稜線上に出ました。

奥久慈男体山 東屋

奥久慈男体山 頂上

 東屋が立っていてあとで休憩することにします。まずは山頂へ。断崖絶壁の山だけあって展望はすこぶるよかったです。名も知らない山々が累々と続いています。

奥久慈男体山

 山頂には駅でみかけた中学生くらいの男子3人と引率役の男性がいました。彼らは車で登山口まで行ったので、ここで追いついたと考えると、まあまあなペースです。先ほどの東屋に戻ってパンを食べ、袋田の滝までの後半戦の縦走に入ります。

奥久慈男体山標識

 縦走コースにも標識はしっかりしていて迷うことはありませんが、特にご報告することもない地味な縦走です。

奥久慈男体山 入居山

奥久慈男体山 カタクリ

奥久慈男体山  チョウチョ

 アップダウンをいくつか繰り返して月居(つきおれ)山から下りると鐘楼や石仏がある鞍部につきました。石仏わきから階段をあがると運慶作と言われる観音像があるお堂があって、なおも階段をあがって小さいピークに登りきると今度は一気に階段を下ります。ゴーッという音が谷あいから聞こえてきて、その滝のスケールが推し量れるというものです。

袋田の滝

 そして突然袋田の滝を見下ろすことになりました。滝は数段で最後は一気に落ちています。写真で見ていたより明らかに水量が多いようです。きっとここ数日の雨の影響でしょう。300円払えば観瀑台から眺めることができるのですが、下山路から滝を見下ろしてきたばかりなのでそのまま下山しました。お土産屋さんなどを横目で見ながら道路にでます。水戸行きの電車は13時57分の次は15時57分でこのまま駅まで歩くと時間を持て余すことになります。風呂でも入りたいと思いましたが、徒歩ではどうやら難しそうです。今思い返せばお土産屋さん近くのホテルに日帰り温泉がありました。さっさと入ればよかった。

奥久慈男体山 袋田駅

 まあなんにもない駅で時間待ちするのも贅沢な時間という気もします。のんびり過ごして帰路につきました。

■奥久慈男体山から袋田の滝へ縦走 2024/3/31
JR西金(8:45/10:45)奥久慈男体山(10:55/13:05)入居山(13:05/13:45)袋田の滝(13:50/14:35)JR袋田駅
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