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西上州・妙義山(相馬岳) 松井田駅からピストン [東京での登山と日常]

 2週連続で夜明け前の上野へいき、5時13分発の高崎行きに乗ります。高崎で信越線に乗り換えて松井田駅まで。7時21分に着いて歩き出しました。駅からいきなり妙義山と浅間山が見えると、いやが応にも気分が上がろうというものです。

駅から妙義山と浅間山が見える

 鳥たちがピーチクパーチク気持ち良さそうにさえずっています。つくしが伸びて広がる手前という感じ。もう2~3日前だったら取ったのにな。この辺の人はつくしを取らないのだろうか?もう十分ほかで取ったのだろうか?

松井田駅から妙義神社の途中、つくしがいっぱいだ

 駅から1時間かけて8時25分頃に妙義神社の入り口に到着。桜がとても綺麗だ。ヘルメットにハーネス装着の2人連れがいた。メインコースを登るのだろうか。というか、やはりそれくらいの構えが必要ということですな。

妙義神社は桜が見頃を迎えていた

 妙義神社の桜は枝垂れ桜が有名なんだろうか?神社に来る道中にも民家ながら立派な枝垂れ桜が植わっていまして、思わず写真を撮ったのですが、神社の枝垂れ桜を見ますとやはりこっちをブログに載せるべきだなと思いまして。枝垂れ桜ってなんだか優雅でちょっとしっとりした印象で好印象です。

妙義神社は枝垂れ桜が良い

 拝殿があるところまで登って家内安全を願ってから、境内左手の林の中の山道に入ります。熊出没や第二見晴付近の鋼製階段、石門周辺で通行止めの標識がある。今回は中間道からタルワキ沢ルートをとって妙義山最高点の相馬岳に登る予定です。

通行止めとなっている鋼製階段が見える

 ちょっと罪悪感もありますが、鋼製階段は踏み跡を通って通過しました。私なんかは「これであかんかな?」と思いますが、「関東ふれあいの道」となると踏み跡ルートは認められないのかもしれない。責任問題にもなるから拙速には決められません。
 そこからすぐでタルワキ沢分岐です。

中間道のタルワキ沢分岐

 「上級コース」ということで注意が呼びかけられているので、素直にヘルメットを被りました。

タルワキ沢の「上級コース」看板

 タルワキ沢はクズ石が散在する雑然とした谷筋を歩くものです。ルートには丁寧に矢印がつけられていて迷うことはありません。と言いたいところですが、下ばかり向いていて一度ルートを外しました…

タルワキ沢の鎖場

 鎖場は岩に立ち込むポイントがありましたが、三点支持ができれば大丈夫でしょう。沢を詰めていきますと、「キレット」「窓」と表現できそうなコルが近づいてきます。

タルワキ沢の詰め。コルはもう少し

 コルから左手の相馬岳を目指します。すぐだと思っていたのですが、意外としっかり登らされました。

相馬岳の山頂

 相馬岳の頂上に登りますと浅間山が見えます。たおやかな山容。左右に稜線を広げています。手前のギザギザは裏妙義と呼ばれる山です。確か連合赤軍は裏妙義を縦走ししてあさま山荘にいたり、立てこもったのではなかったかな。

相馬岳山頂より浅間山をのぞむ

 妙義の向こうに荒船山が見える。荒船山も行ってみたいところで、妙義にするか荒船にするかだいぶ悩んだんですよね。また今度行って見たいところです。荒船山はクレヨンしんちゃんの作者が亡くなったところです。

表妙義の山々 荒船山が背後に見える

 一度鞍部まで戻って天狗岳に登る。こっちの方が水の浸み出しがあったりで下りに注意を要しそうだ。
 登ってまた鞍部に戻ると私含めて3パーティーが揃う。1パーティーは稜線通しにきたが、30メートルの鎖場などがあって必死だったと話していた、もう一人の20歳の男性は「以前表妙義全行程やったのだが、奥の院よりこの先の方が厳しい」と話していた。うらやましいなあと思いながら私が「単独だしピストンで」と話すと、「またくればいいですよ」と慰められた。誰も遭難すると思って遭難しない。単独なら今回のルートで間違っていないと納得した。
 それからはひたすら下る。

高崎から上信電鉄に乗り換える

 13時12分高崎行きに間に合って時間が早いので富岡製糸場へ行ってみることにします。上の写真は上州鉄道。高崎駅でかき揚げそば410円を食べて上州富岡駅へ。往復、入館料含め2200円の切符を買う。それにしても日差しがきついな今日は。

レンガ作りの富岡製糸場

 富岡製糸場は繰糸所(国宝)が素晴らしかった。トラス構造の建物、当時珍しかった窓ガラスが全面に貼られた壁面、繭から糸を紡ぐ実演がなされていてそれはとても繊細で難しくしんどそうだった。こういう地道な仕事を朝から晩までできる人って心底すごいなあと思う。富岡で技術を身につけた工女は地元に戻って各地の経済の発展に勤めたのだとか。

富岡製糸場の繰糸所

操業停止状態のまま保存されている

 あとは割とペンキの塗り替えもないような、よく言えば昔の姿をそのまま残す建物群を見て帰る。女工哀史のイメージがありますが、そのような負の側面はなく、週に一度の日曜日は休み、1日の労働時間も決められていて、極めて近代的な労働環境だったようだ。ただし民営化されるまでは…。

富岡製糸場の桜も見頃

 渋沢栄一はこの製糸場の建設にも関わったそうです。お隣の埼玉県深谷市の出身とあって、渋沢栄一のことに反応する方が多かったです。

グリーン車に乗ってビールをいただきました

 高崎からはJREポイント600ポイント使ってグリーン席に。最近お気に入りの金麦とハイボールで一人お疲れ様会です。
 今日で青春18きっぷも使い切ることができました。座りっぱなしでしんどい部分もありますが、普段はあんまり触手を伸ばさないところにも行くことができて、なかなか思い出深い5回の旅となりました。

■妙義山(相馬岳)松井田駅ピストン
松井田駅(7:25/8:25)妙義神社(8:30/10:25)相馬岳(10:30/12:10)妙義神社(13:20/13:05)松井田駅

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