暖冬ですが、クリスマス後の週末は冬型の気圧配置が決まり、日本海側は荒天となることが予想されるので、いつものパートナーさんと八ヶ岳に行くことにしました。実質1泊2日しかできないので、東面の杣添尾根を選びます。

 別荘地の最後は凍結でいったん難儀しましたが迂回してなんとか海の口自然郷の登山者用駐車場に到着しました。10時25分に出発。別荘地内の遊歩道を抜けて南八ヶ岳林道に出ました。



 横岳が見えます。写真に写る林道を曲がってすぐで東屋に到着。そこから樹林帯をひたすら登ります。途中下山してきた男性と話すと「午前5時に出発して11時に稜線に着いたが、風が強くて展望もきかなかった」とのこと。スタスタと軽やかに下りていく姿を見送りながら「日帰りはしんどいなあ〜、そんな元気はないなあ」と思いました。

 

 頭の中には、インターネットで見た森林限界上の写真が眼に浮かぶのですが、なかなか樹林帯を越えられません。13時半になって疲れてきたので、テントを張ることに。2,450mくらいでしょうか?

 パートナーさんはスノーシューを初めて持ってきて、試させてもらったのですが、アイゼンの機能が効いていて、「これは使えそうだ」と直感しました。私も買ってみようかしら。



 天気図をとると日本の南と日本海に弱い高圧部ができているような、でもはっきりしない天気図となりました。「まあ、大崩れはしないだろう」として、寝袋に入ったのですが、夜半から時折突風が吹き荒れました。

 5時半に起きて外を見ると、星の瞬きがいくつか樹林越しに見ることができました。6時半に出発して樹林帯を登っていきます。いいテン場が2つほどありました。

 心配した風もほとんどなく快晴です。ずっと尾根の右側を巻くようなルートをとります。だんだんとラッセルとなりますが、トレースを外さなければ大きく踏み抜くことはありません。やがて尾根上に出たところで、赤岳が眼に飛び込んできました!



 さらに富士山!近いなあ。東面の尾根は朝日を浴びることができて良いですね。西面だとこうはいきません。


 
 やがて森林限界に到着。見上げるは八ヶ岳の稜線のみです。三叉峰の分岐が見えています。



 思ったより時間がかからず、森林限界から20分で分岐に到着しました。



 目指すは横岳です。横岳には梯子が2つかかっていますが、慎重に登れば問題ありません。



 9時10分に横岳に到着しました。阿弥陀岳も見えます。その向こうには南アルプスの山並みも見ることができました。



 さすが人気の稜線とあって、次から次に登山者がやってきます。



 9時半頃に横岳を出発して、テントを回収。12時25分に東屋、13時頃に駐車場に着きました。甲斐大泉の「パノラマの湯」で汗を流し、高速を飛ばすと20時過ぎに大阪に着くことができました。

 杣添尾根はなんの変哲もない尾根ですが、樹林帯が稜線直下まであり、荒天時にも安心なコースだと思いました。次はもう少し手応えのある尾根へと言いたいところですが、これくらいがちょうど良いような気もしてきました。



■八ヶ岳・杣添尾根 2015/12/27-28
1.駐車場(10:25/13:30)テント
2.テント(6:30/8:45)三叉峰(8:45/9:10)横岳(9:30/12:25)東屋(12:25/12:50)駐車場