昨夜は私の寝つきが良かったそうで、パートナーさんは中々寝られなかったとのこと。まあお互い様です。
 昨日に引き続き良いお天気です。6時ごろのご来光です。びっくりしたのが、モデルさんのような人がいてカメラを持った男性が「もう少し左」とか指示していました。こんな人と登山できるなんて、なんて羨ましい…



 さあ間ノ岳に向けて出発です。北岳山荘からピストンする人も多いようです。



 ほぼコースタイム通りで間ノ岳に着きました。人がいっぱいです。3,189m。最近、奥穂高岳と並び日本第3位の高さに認定されたとのこと。



 目を奪われるのが南アルプス南部の山々です。塩見岳が大きくて立派だし、その奥の赤石、荒川の山々も素晴らしい。この「大きさ」は他では味わえないですね、南アルプスだ〜。



 気になるのが農鳥岳へ一旦下って登り返す、この気が重くなるような次の行程です。



 間ノ岳からどんどん下ると広々とした所に出て、農鳥岳が眼前にそびえ立ちます。とっても気持ちが良い所です。近くまで来て見ると、なんだかやり切れそうな気がしてきます。



 農鳥小屋に着くと、いろんな意味で有名な小屋主さんがいました。絶えず若者が話しかけています。一緒にカメラに収まったりして、意外と人気なようでした。



 小屋で栄養補給してさあ登りだします。



 50分ほどで西農鳥手前の小ピークに到着しました。左が西農鳥、真ん中奥のピークが農鳥岳です。



 やっと白峰三山を踏破です。昔は「白根三山」の呼称の方が一般的なようでしたけど、最近は白峰三山と雑誌などで紹介されています。どちらが正解なのかな?



 稜線上はちょっと紅葉の雰囲気が出ています。ナナカマドの実も赤くなっています。もうすぐ葉っぱも燃えるような赤に染まるのでしょう。



 あとは下るだけですが、大門沢分岐からの下りは非常に評判が悪いです。



 噂通りこれはしんどかった。石がゴロゴロ、根っこが露出していて、足の置き場所を考えなければなりませんし、段差が大きいのです。他のパーティーの方も難儀していました。





 大門沢小屋も「布団一枚に2人」状態とのこと。あわよくば小屋泊まり、と思っていたのですが、今夜もツェルトで寝ることにします。食事も簡単に済ませました。

 夜中に雨が降ってきました。雨具を着て6時15分ごろに出発。何度かご覧のような橋を渡り、2度ほど沢を渡りました。雨はそのうちあがり曇り空となりました。発電所からトラックが頻繁に通るため林道を一列になって奈良田まで歩きました。



 長年の課題、白峰三山を縦走できました。縦走は達成感もありますが、他の登山者との兼ね合いがありますね。沢登りのように好きなところにテントを張るわけにもいきません。ルールを意識する必要があります。
 反対にロープを使う山行が減ってきました。体力不足と練習不足で仕方ないけれど、ロープを使うような山行も、もう一回やりたいなあと思います。全ては自分次第なんですけどね。

 この辺り、中央新幹線=リニアの工事が急ピッチで進んでいます。奈良田と広河原の間はまさしくその工事現場に当たるようです。
 あまり大きく変えて欲しくないなあと思います。便利は享受しますが、不便も享受する社会になりつつあるのではないでしょうか。今の若い人はそんな気がするのですが。

■南ア・白峰三山(白根三山)縦走 2019/9/14-16
1.奈良田=広河原(7:00/12:55)肩の小屋(13:25/13:55)北岳(14:30/15:20)北岳山荘
2.北岳山荘(6:20/7:55)間ノ岳(8:30/11:25)農鳥岳(12:00/15:00)大門沢小屋
3.大門沢小屋(6:15/9:25)奈良田

■スマホの記録はこちら


白峰三山[ビデオ]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 1994/06
  • メディア: 単行本




PEAKS特別編集 全国3000m峰 詳細ルートガイド[雑誌] エイムック

  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2016/06/16
  • メディア: Kindle版