さすがに稜線上は夜中じゅう風が吹いてツエルトはパタパタと揺らされ、パートナーさんは「ほとんど寝れなかった…」と嘆いていました。5時に歩きだしてすぐに目印となる大岩の下を通ります。きのうはガスで見えなかった笠ヶ岳方面の山も見えています。



 回り込むと槍ヶ岳に朝日が射してきました。



 ザレ場の踏み跡は、ところどころ薄くなります。詰まっても引き返すとちゃんと踏み跡を見つけることができました。ザレ場を登りきると北鎌平より頂上寄りの稜線につくことができました。ここにもテントが張れそうでした。



 ゴロゴロした岩の上は踏み跡のようなものもなく、適当に稜線通しで登っていきます。



 左手に穂先の取り付き点とされる「カニのはさみ」が見えてきました。



 さあ、ここから「チムニー」を目指すのですが、いっぱいチムニーっぽいのがあってどれがそれなのかわかりません!踏み跡っぽいのがあるので、歩けるところを登ります。



 すると出てきたのが、シュリンゲのかかったチムニーです。「これかな~」



 なんとなく自信がありません。チムニー内はややかぶっているようです。



 ネットの記述で「チムニー右側を登った」とあったので、そちらを私が登ってみると・・・ややしょっぱい内容です。急きょロープを出してパートナーさんに結んでもらいます。

 テラス状のところからさらに右側にシュリンゲがかかっています。そのままパートナーさんがトップで回り込んで行きました。難しくはないのですが、スリップは許されないのでロープは付けたままです。

 本当は「木の杭を見送った後、ルンゼ状のところを行く」と記憶しているので、いま私たちが登っているルートは明らかに違います。でも別に登れるからいいか(^-^)



 最後は祠の真後ろに出てきました。本当は下の写真の右下から上がってくるのですけどね。



 槍ヶ岳の山頂には一般登山者も多くいて、私がヘルメットをかぶって登ってくるのを写真に撮る人もいました。なんとなく照れくさいですが、高校1年の夏に槍ヶ岳に来た時北鎌尾根を登っているクライマーを見て「すごいな~」と感心したのを思い出しました。



◆槍ヶ岳・北鎌尾根
2013年8月17日~19日

1.上高地(6:10/13:30)水俣乗越(13:35/16:10)北鎌沢出合T.S
アプローチの水俣乗越が核心!?

2.T.S(5:10/8:00)北鎌のコル(8:30/14:30)P14千丈沢側巻き途中T.S
トラバース道はわりと明瞭…小槍の岩壁はスゴイ!

3.T.S(5:00/7:45)槍ヶ岳山頂(8:00/8:15)槍ヶ岳山荘(9:00/14:45)新穂高