朝起きて奥の二俣から左に入ります、というか踏み跡をたどっていると自然と導かれます。3段60m滝の手前のナメ滝は右岸の踏み跡をたどりますが、やがてコーナー状のスラブに出てしまいました。15mくらいなのですがハーケンがベタ打ちされています。ロープを出します。個人的には楽しいピッチでした。



 最後の難関は3段60mです。とても大きな滝です。遠望した時にはとても登れそうにないなあと思ったのですが。



 1段目の滝は左手から容易に上がれました。



 右岸側にも踏みあとらしきものがあるのですが、私たちは2段目下を左岸側に渡りました。いろんな巻き道があるんでしょう。どれが正解かはわからないのですが…



 そこから踏み跡に導かれるのですが、やがて岩壁に遮られそれを右手から巻くとハイマツが出てきました(T_T)。かすかな踏み跡はあるので20m程強引に進むと、沢筋への下降点を発見!助かりましたヽ(^o^)丿三段60mを高巻きました。もう悪場はないはずです!八ヶ岳がきれいに見えました。



 ガレ場と草花の入り混じったような踏み跡を忠実にたどります。途中で右手の谷に入っていくと、なんと簡単に稜線に出てしまいました。ヤブ漕ぎなしです。甲斐駒ヶ岳から鋸岳側に少し下りたところです。5分もたたずに登山者で賑わう甲斐駒ヶ岳の頂上に立ちました!



 南アルプス、中央アルプス、御岳、乗鞍、槍・穂高などが一望できました。素晴らしい景色です。↓クリックで大きくなります。



 30分ほど写真をとったり、ビスケットを食べたりして北沢峠に向かいます。13時のバスまで時間はゆっくりあるのですが、気は焦ります。しかし仙水峠までは長かった。仙水峠からは初めこそ溶岩状の石の上を歩きますが、途中からタラタラ道になりました。長衛小屋から車道を歩いて(これがしんどい)北沢峠に到着しました。

 黄蓮谷右俣はロープを出して、ゆっくり行けば快適な登攀が楽しめます。体力的にはだいぶきつかったです。帰宅直後は「こうした沢登りはそろそろ限界かなあ」とちょっと弱気になったのですが、1週間もたつと「欲」が出てきました。「まだまだ行けるやないか」と(^^ゞ。



◆南ア・甲斐駒ヶ岳、黄蓮谷右俣沢登り
2012年8月25日~27日
1.尾白川林道ゲート(7:20/8:30)林道終点(8:45/9:00)入渓点(9:00/9:45)ワイヤ滝(/12:30)千丈滝下(/13:30)坊主滝下T.S
南ア・黄蓮谷右俣1 林道~坊主滝まで巻きまくりでした!

2.T.S(6:20/7:10)二俣(7:20/10:10)奥千丈滝中段テラス(10:20/14:30)インゼルT.S
南ア・黄蓮谷右俣2 奥千丈滝はロープを出しました

3.T.S(5:15/8:30)稜線(8:30/8:35)甲斐駒ヶ岳(9:00/12:15)北沢峠

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