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南ア・黄蓮谷右俣3 ヤブ漕ぎなしで稜線へ! [南ア甲斐駒黄蓮谷右俣 2012年8月]

 朝起きて奥の二俣から左に入ります、というか踏み跡をたどっていると自然と導かれます。3段60m滝の手前のナメ滝は右岸の踏み跡をたどりますが、やがてコーナー状のスラブに出てしまいました。15mくらいなのですがハーケンがベタ打ちされています。ロープを出します。個人的には楽しいピッチでした。

コーナーとなったスラブ

 最後の難関は3段60mです。とても大きな滝です。遠望した時にはとても登れそうにないなあと思ったのですが。

3段60mの滝

 1段目の滝は左手から容易に上がれました。

1段目の滝は左手に上がれる

 右岸側にも踏みあとらしきものがあるのですが、私たちは2段目下を左岸側に渡りました。いろんな巻き道があるんでしょう。どれが正解かはわからないのですが…

左岸の樹林帯の踏み跡へ

 そこから踏み跡に導かれるのですが、やがて岩壁に遮られそれを右手から巻くとハイマツが出てきました(T_T)。かすかな踏み跡はあるので20m程強引に進むと、沢筋への下降点を発見!助かりましたヽ(^o^)丿三段60mを高巻きました。もう悪場はないはずです!八ヶ岳がきれいに見えました。

八ヶ岳が谷間から見えた

 ガレ場と草花の入り混じったような踏み跡を忠実にたどります。途中で右手の谷に入っていくと、なんと簡単に稜線に出てしまいました。ヤブ漕ぎなしです。甲斐駒ヶ岳から鋸岳側に少し下りたところです。5分もたたずに登山者で賑わう甲斐駒ヶ岳の頂上に立ちました!

賑わう甲斐駒ヶ岳の頂上

 南アルプス、中央アルプス、御岳、乗鞍、槍・穂高などが一望できました。素晴らしい景色です。↓クリックで大きくなります。

甲斐駒ヶ岳から見た富士山、北岳方面 パノラマ写真

 30分ほど写真をとったり、ビスケットを食べたりして北沢峠に向かいます。13時のバスまで時間はゆっくりあるのですが、気は焦ります。しかし仙水峠までは長かった。仙水峠からは初めこそ溶岩状の石の上を歩きますが、途中からタラタラ道になりました。長衛小屋から車道を歩いて(これがしんどい)北沢峠に到着しました。

 黄蓮谷右俣はロープを出して、ゆっくり行けば快適な登攀が楽しめます。体力的にはだいぶきつかったです。帰宅直後は「こうした沢登りはそろそろ限界かなあ」とちょっと弱気になったのですが、1週間もたつと「欲」が出てきました。「まだまだ行けるやないか」と(^^ゞ。

甲斐駒ケ岳の頂上でバンザイ!

◆南ア・甲斐駒ヶ岳、黄蓮谷右俣沢登り
2012年8月25日~27日
1.尾白川林道ゲート(7:20/8:30)林道終点(8:45/9:00)入渓点(9:00/9:45)ワイヤ滝(/12:30)千丈滝下(/13:30)坊主滝下T.S
南ア・黄蓮谷右俣1 林道~坊主滝まで巻きまくりでした!

2.T.S(6:20/7:10)二俣(7:20/10:10)奥千丈滝中段テラス(10:20/14:30)インゼルT.S
南ア・黄蓮谷右俣2 奥千丈滝はロープを出しました

3.T.S(5:15/8:30)稜線(8:30/8:35)甲斐駒ヶ岳(9:00/12:15)北沢峠

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コメント 2

おやじ

ときおり、拝見しております。おそらく同年代、山とのかかわり方も同様化と勝手に思い込んでいます。今どきの学生山岳部の動向に関心を寄せられている点、大変ご奇特なことと敬服いたします。わたくしも子供と言っていいくらい年の離れた大学山岳部の後輩学生と接触を持ち、たまに簡単な山行に同行したりしております。そこで彼らに悪影響を及ぼすのではないかとかねがね憂慮していたのが、セクシー登山部を名乗るバカたちでしたが、案の定やってくれたのはご承知の通りだと思います。しかし、貴兄からはこれに関してコメントがなく、どのように思われているのか気になっております。小生はやっている内容だけでなく、学生山岳部としてのあり方が重要だと思っており、彼らのような自分たちだけの興味で動き、行き当たりばったりで痕に続く後輩のことを考えない活動は学生山岳部としては危険という評価しか下せません。
by おやじ (2012-10-21 11:51) 

かばたん

おやじさん、コメントありがとうございます。大学山岳部はなんとか生き残ってますね。みんなで応援してあげたいです。
さて那智の滝の事件ですが、当初は私も関心を持って雑誌のコピーをとったりしていたのですが、ネット上に大方の意見が載っているもんですから、記事にするのを見送っているうちに関心を失ってしまいました。
1人が名乗っていた「セクシー登山部」は任意団体のようですから、大学山岳部とは直接関係がないように思いますが、悪影響でも出ているのでしょうか?
起訴猶予とはいえ「礼拝所不敬」の罪に問われた社会的責任は非常に重いと思います。社会的にもいろんな制裁を受けたと思います。しかしだからこそ、出直してまた素晴らしいクライミングを見せてほしいと願っています。

by かばたん (2012-10-28 14:34) 

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