黒姫山といえば、私の世代では相撲の力士名として馴染み深いですね(^ ^)。山としては戸隠、高妻山、妙高、火打に囲まれ、今ひとつメジャーになれていないような気がします。穏やかな山容は、この時期に単独で行くにはちょうどいいだろうと出かけました。



 戸隠キャンプ場から20分ほどの大橋登山口から登りだします。大橋林道を歩いているうちに夜が明けて来ました。途中、ピシッと枝が折れる音がしました。明らかに重い何かが枝を折った音です。もしかしてクマ!後ろを振り返りながら静かに、そして足早に立ち去ります。



 やがて新道の分岐に着きました。いよいよ本格的な登山道の始まりです。途中で休んでいると、ピーッと笛の音が聞こえました。おじさんがやって来たので「クマよけですか?」と聞くと「唸り声を聞いたので上を見上げると、木の上でクマがドングリを食べていた。こちらに気がつくと木から降りて来た。しばらく身構えたが、襲って来ず、ゆっくり遠ざかった」と興奮気味に話してくれました。

 枝が折れる音がした場所と同じです。やっぱりあの時、あの場所にクマがいた!それも十数メートルのところに…



 登山道はそのうちブナの林になりました。紅葉がきれいになって来ましたが、先ほどのクマの話が頭から離れません。ドングリが落ちる音でもビクッとして、耳を澄ませることがなんどもありました。



 やがて高妻山が見えて来ました。最初は曇り空でしたが、青空が広がって来ました。岩交じりの稜線に出たと思ったら「しらたま平」の標識。



 戸隠、高妻山、はるか向こうに槍ヶ岳など北アルプスも一望です。後立山の向こうに見えるのは剱岳ではないでしょうか。



 目を下に移すと、紅葉が朝日に照らされています。



 なだらかな稜線を歩いているとようやく黒姫山が間近に迫りました。



■黒姫山 2017/9/30
大橋(5:10/8:25)黒姫山(8:40/9:05)大池(9:10/10:45)大ダルミ(10:50/12:10)古池登山口(12:15/12:40)戸隠キャンプ場

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