連休の前半は天気が良いとのこと。しかし今年は例年になく雪が少ないとのこと。
「後立山なら少しは雪が残っているだろう」と、定番コース、爺ヶ岳南尾根から鹿島槍を目指すことにしました。



 午前5時半過ぎに駐車場を出発。柏原新道の入り口には登山案内所が開設されています。長野県警あてにメールで登山届けを出していますが、念のため名前とコースだけを記入して出発です。「雪は少ないが、残っている部分もあるので気をつけてください」と声をかけてもらいました。



 柏原新道は積雪期は通行不可なため、案内板に導かれて爺ヶ岳南尾根へ向かいます。しかし雪があったら楽しい登りなんでしょうが、延々と藪漕ぎが続きます。



 樹間に上部の尾根が見えています。白い筋となっているところがルートになるようですが、そのほかには青々としていますね(>_<)



 2,100m付近でやっとブッシュから雪面に出ることができました。ピッケルとアイゼンを出します。雪面をどんどん登っていきます。高度もどんどん上がってきます。



 赤沢、スバリ、針ノ木、蓮華の山々がとても雄大です。これらの山々は今ひとつ知名度がないですが、いつか行ってみたいです。



 ようやく南尾根とのJPジャンクションピークに到着しました。



 しばらくすると雪はなくなり…ガレガレの踏み跡をたどるようになります。これがまた疲れるんですよね。



 途中で種池山荘ごしに剱岳が見えました。格好いいですね〜



 ひいひい言いながらようやく爺ヶ岳南峰に到着しました。鹿島槍ヶ岳が綺麗な双耳峰を見せてくれました。風もなくとても穏やかな天気です。山でこれほどのお天気にはなかなか恵まれません。本当にラッキーです。





 棒小屋沢の向こうに黒部別山、そして剱岳がそびえています。「岩と雪の殿堂」の名にふさわしい姿です。棒小屋沢の向こうには十字峡、劔沢の幻の大滝があるはずです。

 下の写真のちょうど真ん中のV字谷が劔沢です。



 爺ヶ岳から冷池山荘へは夏道が出ています。



 冷池山荘は見えているのですが、なかなかにしんどいです。「明日この道を登り返さねばならないのか」と早くもマイナス思考してしまいます。
 最後にもう一度雪が出てきて、鞍部から少しの登りで13時にようやく山荘に着くことが出来ました。今回は山小屋泊まりとしたのですが「テントにしなくてよかった」と思わせる疲労度でした(≧∇≦)



 もしかしたら水分不足で熱中症にかかっていたのかもしれません。ノドがカラカラでしたので(^ ^)、山荘ではさっそくビール(大は750円、小は550円)を買って、いい気分になったら昼寝です。
 この日は40人弱が宿泊予定とのこと。私たちは小部屋で単独行の方と相部屋でしたが十分な広さでした。夕食は17時からでご飯とお味噌汁はおかわり自由でした。あすは午前4時にお弁当を頼み鹿島槍アタックです。20時15分に消灯でした。

■北アルプス・鹿島槍ヶ岳 2018/4/29-30
1.柏原新道登山口(5:40/10:50)爺ヶ岳南峰(11:10/13:00)冷池山荘
2.冷池山荘(4:35/6:30)鹿島槍ヶ岳南峰(7:00/8:05)冷池山荘(8:35/10:00)爺ヶ岳南峰(10:25/13:20)柏原新道登山口
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