大学時代の山仲間と越後湯沢の東谷山へ。夏道もないマイナーな山ですが、パウダーが期待できるかもということで期待に胸ふくらませましたが、久しぶりのズタボロ山行となりました。



 国道沿いの駐車地から歩いてトンネルを抜け橋を渡ると切り開きに出ました。まずは尾根上に上がらねばなりません。先行者がいてトレースを辿ります。前日までの雪でラッセルはひざ下くらいあるので、しんどかったはずです。感謝。



 スキー板のサイズ(幅)が影響するのか、中央がやや細めの私の板はトレースの跡をたどっても少しずつ沈むし、摩擦力も弱いのか人より遅れ気味になりました。この時点で「しんど〜」です。



 陽射しが届いてブナの林が樹氷でキラキラしています。きれいだな〜。
 さて東谷山はもうすぐそこですが、藪も濃いし左手に沢筋に滑り込むことにします。一見すると「わ〜、いい斜面!」とワクワクしたのですが、滑って見ると膝くらいのラッセル滑走となって進みません。雪も上の方はさらさらしているように思えたのですが、滑ってみると重たいのです。



 雪が重たいので前につんのめる、テレマークだから前のめりになると途端に転倒してしまう、スキー板が雪面に深く刺さり立ち直りに時間がかかる。とまあそんな感じです。さらにブッシュがまだ十分埋まっていないので、自由にラインどりもできません。
 うまい人はこんな雪でも直線的なラインを颯爽と滑走するのでしょうが、ちょっと私には無理でした。



 林道に合流できたときは、やったーって感じでした。そこからはスイーっと滑って国道に出て無事下山できました。自分の実力のなさを再認識した次第ですが、やっぱり今冬は雪が少ないようですね。どこに行くか迷ってしまいます。友人とはまた2月の連休にどっか行こうと話しましたがね。

 ところで、一度友人がブッシュの下にスキー板を潜り込ませてしまって前に転倒し、抜け出れなくなって2人がかりでなんとか救出する事態になりました。しきりに痛みを訴えていたので「足を骨折していたらヘリを呼ばなあかんかも」と最悪の事態が頭によぎりました。幸い大したことがなかったのですが、やっぱりこういう時パーティーで行動するのは心強いなと思いました。長野など方々でBCの遭難が起きたようです。「低山だから」とか「俺は大丈夫だろう」などと、なんの根拠もない油断をしてはいけないと改めて思いました。気をつけてまいりましょう。

■越後湯沢・東谷山 2024/1/14
国道の駐車地(7:20/10:50)東谷山手前(11:20/14:20)駐車地