(上は八丁池の見晴台から万三郎岳方面を望んだ写真です)

 日本海側では雪が本格的に降ってきました。安易に入山できないでしょうから、冬になって天気が安定してきた伊豆半島の天城山へ行くことにしました。伊東駅からバスに乗って天城高原へ。登山口バス停で下車して早速登り出しました。まずは万二郎岳。



 馬酔木のトンネルを抜けたりして次に万三郎岳。おにぎりとソーセージを食べました。



 天城山は全体的に丸太階段が崩れていて、踏み跡があちらこちらにあって、石がゴロゴロしていて、割と荒れた印象です。



 戸塚峠を越えると道はほぼ水平となりました。とっても楽です。ブナの森が続きます。ところどころで大木もあって、ちょっと意外な気がしました。新緑や紅葉の頃はとても綺麗なんでしょう。



 八丁池で休憩します。今日は風が強く、ネックウォーマーや手袋をつけたままです。カップラーメンを食べ、紅茶を飲んで温まろうとしますが、なかなか震えがとまりません。



 今日も富士山が綺麗です。



 最後は旧天城トンネルが突然出てきて、その瞬間、明治大正期にタイムスリップしたかのような感覚に陥りました。ここを着物姿の人や馬が往来した様子を想像します。天城峠まで歩いて良かった。報われました。天城峠のバス停はこれがまた寒かった。

 天城山が日本百名山に選ばれているのはどうしてだろう?海と富士山の展望が素晴らしいと書いてあるが、そうだろうか?当時の「伊豆」は今よりもっと憧れの観光地だったから、山旅としてみるとまあありかなとも思う。しかしなんとなく腑に落ちない。
 深田久弥さんは12月に大室山から天城峠まで歩いて、湯ヶ野に下っている。「あまりの寒さ」に温泉に駆け込んだ記述は、「そうそう」と納得できる話でした。

■伊豆・万二郎岳から天城峠まで(2021/12/4)
天城縦走登山口(8:55/10:45)万三郎岳(11:01/15:15)天城峠バス停