赤城山を登る際に「絶対やろう」と決めていたことがあります。ワカサギの穴釣りです!。滋賀県の余呉湖でもワカサギ釣りはありますが、氷上の穴釣りは聞いたことがありません。そもそもなかなか」凍結しません。



 赤城山の麓の大沼はまるでテント村のような賑やかさです。



 赤城山を登り終えてからレンタル釣り具を湖畔の「バンディ塩原」というところに借ります。時間は午後1時過ぎ。午後3時までに終えないといけないということで、店のお母さんは「テント(を借りるのは)はもったいない」とのニュアンス。ある意味良心的です。

 入漁料700円、道具一式(釣り竿、エサ(さし虫)、ハサミ、網、腰掛け椅子)1500円、合計2200円です。



 時間もないので、ドリルで穴を開けるのは省略して、すでに先客が開けた穴に網をつっこみ氷をすくいます。穴をほじくる具合です。時間がたつとすぐに氷が張り出すのですね。



 そしてさし虫をハサミで切って小さい針につけ穴の中に投入。しかし糸の出し方などが意外と難しく、それも極寒の中でやっているので根気も続きません…「ダメだ」
 こうなったら氷上の風景を観察してみよう。



 テントはなんだか繭の中の幼虫のようです。カタツムリテントというそうです。前日は160匹釣った人も今日は7匹だけだったとのこと。こうした人たちは魚群探知機を駆使して、タナを計っているとのこと。本気度が違います。



 氷上で寝転ぶ少年。気持ちわかるわ〜



 氷上を歩く人たち。



 穴釣りは15時までに終了しなければなりません。私はというと30分もつかどうかというところでした(笑)。それでも本当に体験できてよかった。
 次にもしやるんだったらワカサギ釣りの道具や魚の習性も勉強して、テントも立てて取り組むべしだと思いました。
 お店に戻って群馬の煮込み麺「お切込みうどん」(900円)を食べて、15時15分のバスで帰りました。



 このブログの表題「雑多なこけ」はイギリスの児童文学作家アーサー・ランサムの本から引用しています。少年少女の冒険小説で全12冊あり、子供の頃夢中で読み続けました。この中に「長い冬休み」というタイトルの本があって、凍結した湖を舞台にしているのです。確か登場人物の一人がおたふく風邪になって、学校に戻れなくなって、極北を目指して…その後どうなったんだっけ?
 あの本もう一度読みたくなってきました。


長い冬休み(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/07/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)