ヨセミテの伝説のクライマー「ジョン・バーカー」が死んだ。

 2009年7月5日に自宅のあるマンモスレイクス近くのダイクウォール(25メートルほどの花崗岩の壁)の基部で倒れているのが見つかった。ロープをつけていなかったことからフリーソロをしていたと思われます。

「岩と雪72号」の表紙写真。

 

ジョン・バーカーがミッドナイト・ライトニングを登るところです。1980年2月の出版で、日本のフリークライミングはこの写真から始まったといわれています。

それにしてもロープをつけないで岩を登る「フリーソロ」を今でもやっていたとは・・・ボルトを拒否し、トラディショナルなクライミングを他者にも要求していたジョン・バーカー。スタイルへのこだわりがアメリカのフリークライミングという文化を形作ったと言えるでしょう。まさしく私たちの世代が憧れた「ヨセミテのクライマー」です。

つつしんでご冥福をお祈りします。

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