学生の時に笹ヶ峰や焼山北面でスキー合宿したり、雨飾山が好きで2度も登ったり、東海谷から高妻山まで縦走したり、頸城は一つ一つの山が個性的で好きな山域です。この山域で登ったことがないのが、妙高山と火打山です。火打山は山スキーでいつか登りたいと思っているので、今回は妙高山に登ることにします。

 夜行バスで長野駅に着いたのはまだ真っ暗な5時過ぎ。第3セクターのしなの鉄道、えちごトキめき鉄道を乗り継ぎ関山駅へ。さらに妙高市の市営バス「妙高めぐりん」に乗って、燕温泉に到着。信越本線がいつの間にか第3セクターに移管されていてびっくりしました。



 「黄金の湯」という野天風呂が道の脇にあったり、硫黄の匂いがそこかしこからして、燕温泉は温泉としての潜在力が高そうだなと思いました。北地獄谷は白くなっていて…



 近づいてみると、やっぱり湯の花ができていました。川一面が白くなるってすごいですね。



 やがて谷から離れ斜面を登っていきます。「胸突き八丁」の看板があって、どんなになるだろうかと警戒したのですが、それほどきつくもなかった。どちらかというとこの辺りは日陰で、石の表面が凍っていて滑りやすかったのが嫌でした。



 天狗堂はちょっとした広場になっていて、赤倉温泉との分岐にもなっています。妙高山を見上げます。



 光善寺池や風穴を経ると鎖場が出てきました。岩にステップが切られているので危なくはありませんが、高度感は結構でます。雨で濡れているとしんどいでしょうね。



 やがて頂上に着きました。目に飛び込んできたのは雪のついた後立山連峰と戸隠の山々。



 北峰に行くと焼山と火打山が見えました。火打が次の目標です。



 東方面(下の写真)は苗場山はわかりましたが、他はわかりませんでした。岩菅山や佐武流山などがあるのでしょうが、あまり注目されず不遇な山々です。眼下にナウマンゾウで有名な野尻湖が見えました。それにしても良いお天気でした。最高です。



 せっかく公共交通機関できているので、下山口は違うところにしたいと思い、赤倉温泉を目指しました。天狗堂から大谷ヒュッテ方面へ。ロープウェーの営業が終わっているので、誰にも会いません。
 ずんずん下っていると「14時半のバスに乗れるかも」と思い出しました。そう思うと、どんどんその気になって、超高級ホテルとして有名な赤倉観光ホテルもスルーして、スキーのゲレンデを直に下ってショートカットして、新赤倉三叉路に14時15分に到着しました。はー、しんど。最近いつも最後に走っているような気がする(笑)

■妙高山 2022/11/5
燕温泉(8:15/11:25)妙高山北峰(11:40/14:15)新赤倉三叉路


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