週末どこかへ行こうと友人と計画。当初は栗駒山で山スキーの計画でしたが、現地へ行って夜が明けて山を見ると「(スキーには)雪がない」。急遽転進することにし、決めたのがアスピーテラインが開通したばかりの八幡平でした。ですので黒谷地駐車場を出発したのは10時20分と遅めです。





 ピンクのテープが竹竿につけられていてルートは明瞭です。アオモリトドマツの林のなだらかな斜面が続きます。やがて源太森というピークに到着しました。広大な八幡平を眼下にします。



 大深岳や三ツ石山のなだらかな稜線が見えました。かつて沢登りした葛根田川や大深沢はこの辺りのはずです。その時は位置関係を全くわかっていませんでした。



 先ほどの稜線が続くのが岩手山です。荒々しい面が見えます。岩手山を登ったのは去年10月です。もうだいぶ昔のことのようです。



 陵雲荘から一応、頂上へ。結局ここまでステップカットソール(うろこ板)で登ってきました。



 頂上には見晴台がありますが、パッとしません。深田久弥も「特別に峰と称するほど際立ったものではない」と日本百名山に記しています。私たちも記念として登りました。



 最近は鏡沼が春先に見せる「ドラゴンアイ」というのが映えるらしくて人気が高いそうです。私たちは展望台から八幡沼にスキーでおり、陵雲荘でお湯を沸かしてラーメンを食べました。



 小屋の中にいた人たちを談笑してもと来たルートを帰ります。八幡平は真っ平らな地形なので、滑りを重視する人はこのルートは物足りないかもしれませんが、ウロコ板でポクポク歩くのが好きな人(わたし)は、本当に嬉しくて歩いたり滑ったりしているとニヤニヤ笑いがこみ上げて来ます。



 最後はアスピーテラインが見えて終了です。



 アスピーテラインができてお手軽なアプローチに助けられました。日本百名山を読み返すと、深田さんは1月に蒸ノ湯まで5時間かけてシール登高し、帰りは松尾鉱山に下り猛吹雪に見舞われて方向がわからなくなり遭難寸前だったとのこと。季節が違うとはいえ、何となく申し訳ない気持ちにもなりました。

■岩手・八幡平BC 黒谷地駐車場から往復 2023/4/22
黒谷地(10:20/11:15)源太森(11:20/11:45)八幡平(11:55/12:30)陵雲荘(13:15/13:50)黒谷地