憧れのクワウンナイ川を遡行する2008年8月 [北海道・クワウンナイ川 2008夏]
「今年はまだクマは出てないけどね。初めての北海道の山がクワウンナイってハードだね」
旭川空港に予約しておいたタクシーの運転手さんはのんびりした口調で、車窓から広大な風景を眺めている僕らに話しかけた。そして、ここ数日雨が降っていないこと。きのう北海道で最低気温が5度くらいまで冷え込んだことを話している。「オホーツク高気圧が張り出しているので、2日間は大丈夫」と信じてはるばる大阪から北海道まで来たんだ。大雪山の上の方は雲がかかっているが、とりあえずお天気は上々。
タクシーは羽衣トンネルを出て清流橋を渡ったところにある駐車場で停まった。飛行機の持ち込みが禁止されているガスコンロのカートリッジをタクシー会社に頼んでいたのだが、見たこともないミニサイズ。ちょっと失敗だ。ザックを背負い、クワウンナイ川右岸につけられた林道を歩きだした。そしておよそ15分後、憧れのクワウンナイ川との対面。支流のポンクワウンナイ川との出合、ここから遡行が始まりました。
涼しいし、明るいし、樹林がきれい・・・上信越の沢をちょっと思い出した。心配した渡渉も膝下くらいの深さで、問題なし。やがて函となった。
右岸につけられた巻き道を行く。それからは延々の川原歩き。高度計をにらみながら、もうそろそろという頃、左手から沢が入り、左岸から煙が見えた。カウン沢の出合です。すでに3人パーティーが焚き火を囲んでいました。僕らもテントを張って、さっそく川虫を餌に釣りをすると、すぐにオショロコマが釣れた。人ずれしていないんだなあ。北海道を実感
塩を忘れたのですが、さっそく焚き火の遠火であぶると、燻製のように焼けました。素晴らしくおいしかった。なんだろう?木の香りでしょうか?山の恵みにただ感謝するばかりです!あっという間に日が暮れて、パートナーはすでにいびきをかいています。ウイスキーでちびちびやりながら焚き火を見ていると、あ~なんて贅沢な時間なんでしょう・・・きのうまで会社でいたことが、ウソのようです。これだけでも来てよかったぁ~。
◆1日目:入山(10:00/16:10)カウン沢出合 2008/8/22
◆2日目:カウン沢出合(5:30/11:50)縦走路(12:05/13:20)トムラウシ(13:40/16:10)ヒサゴ沼避難小屋
◆3日目:ヒサゴ沼避難小屋(5:10/11:50)天人峡温泉
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