ロジャー・ダルトリーを観た 「トミー」泣けてきた… [アート&ライブ]
高校の頃から大好きだったイギリスのロック・バンド「The Who」のボーカリスト、ロジャー・ダルトリーが来日したので、尼崎のアルカイックホールに観に行きました。
1968年に発表された「トミー」がそっくりそのまま再演され、ピート・タウンシェンドの代わりに弟のサイモンがサイド・ギターを担当、サイモンは声も雰囲気もピートによく似ていました。
昔から「スタジオアルバムをライブで再演するのは無理がないか?」と思っていたのですが、スクリーンの映像が相まって「トミーの世界観」が会場全体を包み込みます。
「Overture」でいきなり涙が滲みます。Tommyのアルバム1枚分聞いて、ラストに「We're not gonna take it」はいいもんです。後半はフーとソロの曲をアレンジも自由に。「The Kids are Allright」はメロディーがせつないな。「Behind Blue Eyes」では大合唱。「Youngman Blues」ではロジャーのマイク・プレーが茶目っ気たっぷりでした。
もはや何の進化もない懐メロの数々。特に前半のTommyはアレンジもほとんど加えていませんでした。「ロックがこんなんで良いのか?」とも思ってしまいますが、多分これでよしなのでしょう(^-^)
きっといまの音楽シーンに居心地の悪さを感じている中高年は懐メロに向かうしかないんでしょうね。私も含めて一人でコンサートに来ている中高年がすごく多く感じました。ほとんどの人が帰りの電車の中でヘッドフォンから流れるTommyを聞いたのではないでしょうか?
ザ・フー:アメイジング・ジャーニー デラックス・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: DVD
コメント 0