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Alpinist41 テロがあったアルジェリアでクライミングする勇気ある? [山の本、TVなどメディア関係]

Alpinist41

 アメリカのクライミング雑誌「Alpinist41」です。特集は前号に引き続き「アイガー」です。表紙は映画「アイガー・サンクション」のクリント・イーストウッドがロープをナイフで切断するシーンです!

 今回は1939~2012の記録を収録しています。47ものルートを写真上に実線で記しています。そして今井通子さんらのJECCチーム、長谷川恒夫さんにも触れています。

 さて今回の記事で一番気になったのが、アルジェリア・ホガール山地(Hoggar Mountains)の辺境クライミングです。アルジェリアといえば先月武装組織に日本人10人を含め多数の死傷者が出た事件が起きたばかりです。

 2011年2月、2週間のクライミング旅行なのですが、「テロ」がある国にわざわざ行くことについて、パートナーの女性を説得するのに苦労したようです。当たり前だと思うのですが(^^ゞ。というか、結局一緒に行くのがスゴイ!

 現地ガイド、料理人、ドライバーを雇って安全を担保し、初登攀も含め5.11から5.12のルートを楽しく登っています。心配されたテロや誘拐も会わなかったのですが、後日筆者のクライマーは同じ頃アラブ・アフリカが大変なことになっていたことを知ります。

 2011年といえばリビアやヨルダン、エジプトで政権崩壊が相次いだ「アラブの春」のころです。最近ではマリにフランス軍が軍事介入しイスラム勢力と対峙しています。多くのアラブとアフリカの国が「新しい国」の形を見いだせていません…

 「山に登っていられるのは平和だから」

 当たり前のことをかみしめてしまう昨今です。


 


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