SSブログ

大学山岳部のブログから 2015春〜秋 海外登山が多かった [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部を勝手に応援している「大学山岳部のブログから」です。今回目立ったのはフィールドを海外に求めた山岳部が多かったことですね。

同志社大学はネパールのアイチェン峰(6,055m)
 西ネパールのフムラ群チャンワタン山域にある未踏峰アイチェン峰を落としました。9月3日と8日の2回のアタックで日本人隊員5人全員が登頂することができました。登山活動後は地震で被害を受けた地元の方々と交流、支援したようです。
 同志社大は過去には中国登山(のイメージが強い)などで活躍した歴史ある山岳部ですが、最近はネパールの未踏峰に関心があるようです。2010年北西ネパールのチャンラ峰以来5年ぶりです。海外、国内、アルパイン、フリーとジャンルを問わない登山を続けて欲しいと思います。ブログに簡易報告書もアップされています。

神戸大学は中国のタリ峰(6,330m)
 神戸大学は継続して交流している中国の大学と合同で、ラサ北方から東に広範囲に展開する念青唐古拉西山群(ニェンチェンタンラ)のバダリ峰(6,516m)を目指しました。荷揚げ等でヤクが暴れるなどトラブルがあったようで、結局のところバダリ峰を断念。南西稜のピーク、タリ峰に登頂したもの。南西稜は稜線上にラインを引こうとしたものの、困難だったようです。それにしても創部百周年できっちり海外登山を実現させる組織力はすごいと思います。
 チベット内で唯一登山活動を許可された登山隊だったということです。神戸大は元々カンリガルポ山群を考えていたようですが、対象を変えざるを得なかったようです。やっぱり中国国内の政治情勢によって左右されるんですね。

日本山岳会学生部はネパール東部のザニェ2峰(6,318m)

 日本山岳会110周年行事としての登山です。青山学院大、明治大、電気通信大、東京工芸大、専修大、立正大の合同チームです。チーム作りにどのような過程があったのか知りたいですね。

■学習院大山岳部が遭難報告書を
 今年2月に八ヶ岳の阿弥陀岳で部員2人が遭難死しましたが、その事故報告書が9月に出されました。報告書を見ましたが、計画立案時、山行中、内在する各問題点を現役部員が中心となってまとめたようです。報告書内で指摘された問題点は、いつ我が身に降りかかってもおかしくないものだと思います。

 学習院大の報告書ではOBOGとの関係なんかも考えさせられます。OBは現役とどのように向き合うべきなのか…OBから見ると現役の活動はつい貧弱に見えて否定しがちです。「時代も違うのだから」とも考えるのですが、この報告書を読むと、安全への意識の向け方については遠慮していてはだめで、積極的に現役と話し合わなければなあと思います。それが残された者のやることだと思うのです。
 
nice!(9)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 9

コメント 4

同志社大学山岳部

同志社大学の遠征について、取り上げて頂きありがとうございます。今後も様々なジャンルでの登山活動を続けていきたいと思います!
by 同志社大学山岳部 (2015-12-07 11:50) 

RW

大学山岳部というと小生は敷居が高く近付き難いですね~!先人たちの開拓精神に頭が下がる思いです。
(PS)「クイーン」の「ボヘミアン・ラプソディ」、公開いたしました~。「オペラ座の夜」(40年の記念特集です
by RW (2015-12-07 21:41) 

かばたん

同志社大山岳部さん、訪問ありがとうございます。いつも報告を楽しみにしていると同時に活動の充実ぶりに感心しています!今後ともよろしくお願いします。
by かばたん (2015-12-08 21:54) 

かばたん

RWさん、いつもありがとうございます。実際、体育会山岳部は敷居が高いでしょうね(笑)わかります。どうか暖かい目で見守ってあげてください。
ボヘミアン・ラプソディ見に行きます〜。クイーン大好きでした!
by かばたん (2015-12-08 22:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 1