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ROCK&SNOW087 剱岳北方稜線1973年以来の厳冬期第2登だそうです [山の本、TVなどメディア関係]

 剱岳の北方稜線ってどこ?縦走?今年は暖冬だったもん。などというのは簡単。骨のある記録です。厳冬期の北方稜線は1973年の信州大以来の第2登だそうです。

 鈴木啓紀さん1980年生まれ、佐藤勇介さん1979年生まれ、和田淳二さん1975年生まれの3人が2019年12月22日から翌年の1月1日までの11日間でノンデポ完全縦走。

 雪洞テントを利用して、途中でポールのジョイント部が壊れるなどアクシデントも発生。それでも淡々とルートを伸ばして行ってました。素晴らしい。

 囲み記事で田中幹也氏が「隔絶された雪稜に情熱を灯した人々」として、過去の北方稜線の挑戦者たち(僧ヶ岳から剱岳を対象)を綴っています。短いですが、こういうの好きです。

 1957年の法政大学山岳部による極地法による2月下旬入山で4月初旬に本峰という記録。1961年の昭和山岳会はノンデポで立山まで。同じ時期に日大山岳部は3月初旬から4月初旬にかけてなんと西穂高岳まで繋げてしまっている。

 厳冬期は1973年信州大学山岳部が全行程23日間で達成。

 1979年3月には早稲田大学山岳部が黒部横断から北方稜線下降という壮大な計画を実行した。

 いつやるのがベストなのかという疑問に対し、田中氏は「その人の中でモチベーションのもっとも高まる旬をつかまえて、潔く出発できるかどうか。(中略)一生のうちでチャンスが一度きりということもないだろうが、そう多くもないだろう。」と結んでいる。

 なかなか噛みしめる文章だと思う。

 しかしもう少し紙面を割けないものだろうか。4ページかぁ。


ROCK & SNOW 087「ボルダリング最新エリア2020」 (別冊山と溪谷)

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  • 作者: ROCK&SNOW編集部
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: ムック



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コメント 1

U3

こんにちは。
 4ページがいいんだと思います。
 それ以上紙面を割くと却って内容が散漫になってしまうものです。
「ちょっと足りないかな」というのが実はベストだったりするのです。
 わたしも昔「山渓」と「岳人」などで冬期登攀など見ていましたが、冒頭カラーページの特集記事よりも、そうした文字とルート図だけの短い登攀記の方が、文字とルート図の行間を想像で埋めていく良さがあって記憶に残ったものでした。
by U3 (2020-04-24 17:40) 

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