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前穂北尾根を登攀する「浮き石には気をつけよう…」090906 [前穂北尾根 2009夏]

午前3時に起床。昨夜のうちに用意してもらった小屋のお弁当を食べてから出発です。まだ夜が明けていない午前4時前、涸沢ヒュッテから外に出て空を見上げるとオリオン座が山の稜線から顔をのぞかせています。驚くほど近くて大きいオリオン座でした。

すでに5・6のコルへ向かうライトが見えます。さらに後ろからガイドらしき3人パーティーが追い越して行きました。道を熟知しているようで、ものすごい速さでした。私たちのようにときどき踏み跡を見失うことがありません。「踏み跡は緑の斜面脇にずっとある」ことがわかると、私たちも高度をあげていきます。夜明け前一度休憩しました。正面に見える奥穂高岳の堂々とした姿に見とれます。なんの音もしません。風もありません。じっと夜明けを待っています。

夜明け前の奥穂高岳

やがて夜があけました。槍ヶ岳が見えました。

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5・6のコルへは涸沢から1時間半で着きました。眼下には上高地や奥又白の池、視線を上にずらすと雲海が広がっていました。

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猿が奇声をあげて枝を揺らせています。写真の真ん中にいるのが猿です。大きいのから小さいのまでうじゃうじゃしています。岩稜歩きはお手の物、岩場をスルスルと軽く登っていきます。

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「そろそろ出よか」と北尾根の登攀開始です。写真は5・6のコルからの5峰です。

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「5峰は涸沢側につけられた踏み跡が明瞭…」とはよく聞く話ですが、途中から奥又白側にルートをとります。ここまでは快適だったのですが、私が大きな岩に左足を乗せた瞬間、大きな岩が落ちてしまいました!「え~こんな大きな岩が・・・」驚きと恐怖が私たちを襲います。

ヒエ~!マジでこわい!

それからはホールドもスタンスも信用することができません。2人とも完全に打ちのめされた気分です(@_@;)

   前穂北尾根 2009年9月5日~6日

◆1日目  上高地(7:10/10:00)横尾(10:30/13:20)涸沢ヒュッテ

前穂北尾根0 「上高地は若い女性ハイカーが増えたなあ…」

◆2日目  涸沢(3:55/5:25)5・6のコル(5:40/9:50)前穂高岳(10:50/15:40)河童橋

    続きは前穂北尾根2 「4峰はルート複雑、難しい…」

    前穂北尾根3 「3峰は快適!大展望を楽しむ」

前穂高岳


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