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映画「ノルウェイの森」 読後感がよみがえりました [日常]

 村上春樹の「ノルウェイの森」は1987年に発表されました。当時の学生たちは、赤と緑の表紙が印象的なこの本を読んだかどうかが、ある種のステータスになっていたような気がします。

 ヴェトナム人のトラン・アン・ユン監督の映像は透明感があってとてもきれいでした。ロケ地となった兵庫県の砥峰高原は狂おしいほどの「青さ」でした。

 20年以上前に読んだ本の内容を思い出せずにいました。でも、映画「ノルウェイの森」を観終わったあとは、「あの読後感」がよみがえって、学生時代のことをあれやこれやと思い出させるのです。

 なぜかわからないのですが、村上春樹の世界は既視感があるような気がします。それは「1Q84」でも感じたことでした。

 青春の頃は、人の死のことを一番覚えている頃なのかもしれません。生死の一線を越えた友人はその頃のままの姿で私の中にいます。生死を分けたのは単なる偶然。ではなぜ自分は死なずに生きているのか…等々。

 それにしてもワタナベが機中で「ノルウェーの森」を聞いたのは37歳。とっくに彼の年齢を越えてしまったとは…残酷だなあと思います。


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