「単独行者 新・加藤文太郎伝」を読んだ [山の本、TVなどメディア関係]
新田次郎の「孤高の人」で有名な加藤文太郎を谷甲州が描いた作品。書く動機はわかるような気がする。吉田富久をどう描くか、この一点ですね。
自由な発想で北アルプスを縦横無尽に歩いた加藤文太郎の記録はやっぱりすごいと思います。特に昭和5年から6年の「厳冬期の上ノ岳~烏帽子岳縦走」は今も単独で挑戦しようという人はいない。体力だけではなく「気力」がないとできない記録です。
昭和11年1月に加藤文太郎が、昭和24年1月に松濤明が遭難した槍ヶ岳北鎌尾根。今でも国内の積雪期ルートとしてクライマーの憧れのルートです。
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