音羽三山から龍門岳へ 静かな山歩きでした [関西の沢と岩と雪]
体力維持のためにどこかに行こうと、前々から考えていた音羽三山から龍門岳を経て吉野山口に縦走するコースへ。JR桜井からのバス(8:12)に乗り遅れたので、タクシーで下居(おりい)へ(1600円くらい)。紅葉シーズンとあって今日は談山神社への臨時バスが出るそうです。「今は長谷寺の紅葉がいいらしい」と運転手さんが教えてくれました。
下居からは音羽山観音寺の道標に案内されながら登るのですが、これがまた結構な急登でした。コンクリート道でふくらはぎが痛くなり、「まだかまだか」と上を見上げてはハアハア言って、ようやく音羽山観音寺に着きました。
明日のお勤めのためブルーシートがかけられているのが残念でしたが、ご本尊で眼病霊験の観音菩薩様も見させていただきました。県の天然記念物「お葉つき銀杏」の落ち葉が境内を敷き詰めとても綺麗でした。
音羽山観音寺は尼寺とのことで、現在もお二人の尼僧とお手伝いさんがいるそうです。お堂前では、お三人の可愛い人形が来る人を迎えて居ました(^ ^)
お寺から伐採地につけられた道を登ると万葉展望台に。葛城山と金剛山、奈良盆地が見えました。奥高野の山々も見渡せます。ルート中見渡しがいいのはここだけでした。
展望台から一度沢筋に降りて、本来の登山道に合流し一登りで音羽山の山頂に到着です。植林帯で展望はなし。さっさと経ヶ塚山へ行きます。
経ヶ塚山は灯篭のようなものがあります。この山も展望なし。
経ヶ塚山からは急な下り道で、途中木々の切れ間に次に登る熊ヶ岳が見えました。なかなか立派な、面構えがいい山容ですね。
音羽三山は割とアップダウンが激しいですね。急な登りや下りが出てきて、平坦な縦走路をイメージしていたのですが、全然違いました。笹をかきわけるようにして熊ヶ岳頂上へ。
熊ヶ岳からまた下ると大峠に到着。下の写真で向かって右へ行くと不動滝、談山神社です。
峠には「女坂伝承地」との石碑が立っています。神武天皇が宇陀の豪族を得て大和に入った神話に絡む場所のようです。神話についてもっとよく知っていれば面白いのでしょうね。
石碑の裏側から伸びる道を行きますが一気に道案内の道標がなくなります。竜在峠に思わず行きそうになって危ないところでした。また倒木の多い部分がありました。「急なトラバース」道となると、道は細いし滑りそうです。
それでも三津峠に到着し龍門岳へ最後の登りです。ここで音羽山観音寺以来初めて人に出会いました。上市から登ってこられたそうです。反射板や鉄塔を超えるとようやく龍門岳の祠に出合いました。
さあそこから下る一方です。ここで砂利に滑って転び、左手から流血してしまいました。痛い〜。龍門寺跡を見てすぐ龍門の滝です。龍門寺は今昔物語の久米仙人の修行の場として出て来るとのことで、今は礎石が発掘されて残っています。
家に帰って久米仙人について調べたら、学校で読んだことがあるメジャーな話でした。「女性の太ももの輝くような白さを見て空から落ちた」という部分だけですけどね。多感な時期でした(^ ^)
そこからすぐで家並みが現れ、畑仕事をしている人の姿があちらこちらで見受けられました。吉野山口神社のすぐ脇を伊勢街道が走っています。拝殿前の灯籠は徳川吉宗が寄進したとのこと。のんびりとした田舎町ですが、なにやら歴史上の逸話に事欠かないのです。
問題はここからです。近鉄の大和上市駅までは土曜日ならスマイルバスというコミュニティバスがあるのですが、13時16分と16時16分の2本だけです。現在の時刻は14時ちょうど。仕方ないですね、大和上市まで歩くとしましょう(^ ^)。1時間ほど歩きましたが、上市の街並みはレトロ感あふれていて、退屈しませんでした。吉野町の商工会青年部が色々と催しをしているようですね。駅に着くとすぐの15時11分発阿部野橋行き急行に乗ることができました。
■音羽三山〜龍門岳〜大和上市 2016/11/27
下居(8:35/9:10)音羽山観音寺(9:20/10:00)音羽山(10:00/11:10)大峠(11:20/12:35)龍門岳(12:35/14:00)吉野山口神社(14:00/15:05)大和上市駅
下居からは音羽山観音寺の道標に案内されながら登るのですが、これがまた結構な急登でした。コンクリート道でふくらはぎが痛くなり、「まだかまだか」と上を見上げてはハアハア言って、ようやく音羽山観音寺に着きました。
明日のお勤めのためブルーシートがかけられているのが残念でしたが、ご本尊で眼病霊験の観音菩薩様も見させていただきました。県の天然記念物「お葉つき銀杏」の落ち葉が境内を敷き詰めとても綺麗でした。
音羽山観音寺は尼寺とのことで、現在もお二人の尼僧とお手伝いさんがいるそうです。お堂前では、お三人の可愛い人形が来る人を迎えて居ました(^ ^)
お寺から伐採地につけられた道を登ると万葉展望台に。葛城山と金剛山、奈良盆地が見えました。奥高野の山々も見渡せます。ルート中見渡しがいいのはここだけでした。
展望台から一度沢筋に降りて、本来の登山道に合流し一登りで音羽山の山頂に到着です。植林帯で展望はなし。さっさと経ヶ塚山へ行きます。
経ヶ塚山は灯篭のようなものがあります。この山も展望なし。
経ヶ塚山からは急な下り道で、途中木々の切れ間に次に登る熊ヶ岳が見えました。なかなか立派な、面構えがいい山容ですね。
音羽三山は割とアップダウンが激しいですね。急な登りや下りが出てきて、平坦な縦走路をイメージしていたのですが、全然違いました。笹をかきわけるようにして熊ヶ岳頂上へ。
熊ヶ岳からまた下ると大峠に到着。下の写真で向かって右へ行くと不動滝、談山神社です。
峠には「女坂伝承地」との石碑が立っています。神武天皇が宇陀の豪族を得て大和に入った神話に絡む場所のようです。神話についてもっとよく知っていれば面白いのでしょうね。
石碑の裏側から伸びる道を行きますが一気に道案内の道標がなくなります。竜在峠に思わず行きそうになって危ないところでした。また倒木の多い部分がありました。「急なトラバース」道となると、道は細いし滑りそうです。
それでも三津峠に到着し龍門岳へ最後の登りです。ここで音羽山観音寺以来初めて人に出会いました。上市から登ってこられたそうです。反射板や鉄塔を超えるとようやく龍門岳の祠に出合いました。
さあそこから下る一方です。ここで砂利に滑って転び、左手から流血してしまいました。痛い〜。龍門寺跡を見てすぐ龍門の滝です。龍門寺は今昔物語の久米仙人の修行の場として出て来るとのことで、今は礎石が発掘されて残っています。
家に帰って久米仙人について調べたら、学校で読んだことがあるメジャーな話でした。「女性の太ももの輝くような白さを見て空から落ちた」という部分だけですけどね。多感な時期でした(^ ^)
そこからすぐで家並みが現れ、畑仕事をしている人の姿があちらこちらで見受けられました。吉野山口神社のすぐ脇を伊勢街道が走っています。拝殿前の灯籠は徳川吉宗が寄進したとのこと。のんびりとした田舎町ですが、なにやら歴史上の逸話に事欠かないのです。
問題はここからです。近鉄の大和上市駅までは土曜日ならスマイルバスというコミュニティバスがあるのですが、13時16分と16時16分の2本だけです。現在の時刻は14時ちょうど。仕方ないですね、大和上市まで歩くとしましょう(^ ^)。1時間ほど歩きましたが、上市の街並みはレトロ感あふれていて、退屈しませんでした。吉野町の商工会青年部が色々と催しをしているようですね。駅に着くとすぐの15時11分発阿部野橋行き急行に乗ることができました。
■音羽三山〜龍門岳〜大和上市 2016/11/27
下居(8:35/9:10)音羽山観音寺(9:20/10:00)音羽山(10:00/11:10)大峠(11:20/12:35)龍門岳(12:35/14:00)吉野山口神社(14:00/15:05)大和上市駅
奈良・桜井周辺の山はついに登れなかったことが悔やまれます。樹氷の高見山が憧れだったのですが・・。音羽三山の存在、初めて知りました。
by RW (2016-11-28 05:56)
高見山の樹氷もいいですね〜。桜井周辺はさすがに古代日本のまつりごとが行われていただけあって、歴史の重みを感じました。
by かばたん (2016-12-01 07:28)