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強風の谷川岳 天神尾根をピストン [東京での登山と日常]

 谷川岳は登山する人にとって、ちょっと特別な存在です。でも、数多あるエピソードは一の倉沢衝立岩など岩壁を舞台とします。映画やドラマにもなった小説「クライマーズ・ハイ」でも主人公が登攀するシーンがありました。そんな谷川岳もロープウェイがあって、冬季に日帰りで登ることができるというのです。風が強い予報が出ていますが、行ってみることにしました。初めての谷川岳です。

準備する人がいっぱい 天神平

 新幹線とバス、ロープウェイを乗り継いで天神平(スキー場)で降りると一面の雪景色です。何度も思いますが、関東のこのアクセス充実度はすごいと思います。今回は耐風姿勢をとるかもしれないということで、ストックではなくピッケルを持ってきました。

谷川岳の山頂はガスってる

 スキー場の横を登って行きます。すでに大勢の人が上り下りしているのでトレースはしっかり踏み固められています。
 山頂はやっぱりガスで見えません。下山してきた方に聞くと「風が強くて、途中で引き返してきました」とのこと。え〜!そんなに!たしかに上へ登るにつれてどんどん風が強まってきました。吹き飛ばされるほどではありませんが、よろける場面は何度かありました。

スキーの人もいる

 写真は晴れた一瞬に撮っているので、わかりにくいかもしれませんが、ほとんどガスっていて前方の人が見えたり見えなかったりです。やがて急斜面を登りきると肩の小屋に着きました。ガスの切れ目に標識が見えました。トマノ耳の頂上はあの標識の先にあるはずです。

肩の小屋に到着。あと少しでトマの耳だ

トマの耳に到着。オキの耳が見えた!

 谷川岳は双子峰で「トマノ耳」と「オキノ耳」があります。トマノ耳に登ると、ガスの切れ目に今度は「オキノ耳」が見えました。近いな。よし、「オキノ耳」も登るぞ。

オキの耳はあと少し

 オキノ耳にも登ってもときた道を戻り出すと、先ほど登った「トマノ耳」が見えました。これが格好よかった〜!幻想的な風景です。

トマの耳が見えた!幻想的だ

 それからはどんどん下って行きます。それにしても、まだまだ登って来る人がいます。天神尾根では山スキーの人はいるし、尾根上で早くもテント泊の準備をしているパーティーも複数いたし、雪洞を掘っているパーティーもいました。スキー場横では雪上訓練をしているグループも。豊富な雪とアクセスの良さが羨ましいです。

まだまだ登って来る人がいる

 天神平に着いたら、ガスがやや晴れて、谷川岳の双子峰が見えました。下山後あるあるですね。まあ、風には吹かれたけれど、雪山にきた実感が湧きました。

天神平から谷川岳が全貌を現した。下山後のお約束

 しかし谷川岳というネーム・バリューと天神尾根からの日帰り登山との間に、どうもギャップがあってしっくりきません。西黒尾根から登ったら充実したかな?単独では無理はできないし、コロナ明けでまた来たいと思いました。衝立岩も見てみたいし、この辺りの沢も行ったことがないし。
 深田久弥は人多きゆえにげんなりしていたようですけど、人それぞれに楽しむことができる「近くて良き山なり」(大島亮吉)なのは間違いないですね。

■谷川岳 2022/3/12
天神平(9:35/11:35)トマノ耳・オキノ耳(11:40/13:15)天神平


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