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南ア・鳳凰三山を縦走 夜叉神峠〜青木鉱泉 [東京での登山と日常]

 南アルプスの鳳凰三山はずっと気になっていたのですが、いつも踏ん切れずに置きっぱなしの山でした。東京からだとアプローチが容易なので、週末の二日間で実行に移すことにしました。
 「ドンドコ沢から登って」と思いましたが、火曜日の段階で鳳凰小屋のテン場は満杯で断念。南御室小屋は予約不要とのことなので、逆方向からの縦走としました。

夜叉神峠 展望得られず

 甲府駅9時過ぎのバスに乗って夜叉神峠登山口へ。10時40分頃に出発して、幅1mはあろうかと思う立派な道を1時間ほど登ると夜叉神峠に着きました。展望は得られませんでした。予報では今日は曇り、明日は晴れです。

 「まあ、きょうは南御室小屋に15時には着けばいいか」と思い、辻山に寄ることにしました。下の写真は辻山の展望所から見た鳳凰三山の稜線です。しかし余裕をかましたつけが回ってきます。

辻山から見る砂払岳

 南御室小屋に着くと、「テン場がいっぱいでもう張れない」と言われてしまいます。「えっ?俺どうなるの?」と少しうろたえましたが、「冬季小屋で寝てください」と言われます。料金は2,000円とテン場より1,000円アップ。泊まれたのでホッとしましたが、せっかくテントを担いであがったのにと、少しむなしかった。

南御室小屋はテントいっぱいで張れなかった

 翌日は午前3時半に起きて4時半に出発。樹林帯から砂払岳に着くと一気に展望がひらけます。振り返ると富士山が間近に見えました。

砂払岳までくると一気に展望が開く

 そして左手には白峰三山です。右から北岳、間ノ岳、農鳥岳。あれを縦走したのは2019年北岳バットレスの4尾根を登ったのは2006年だ。年を取るはずだぜ…

白峰三山 右から北岳、間ノ岳、農鳥岳

 しばらくして薬師岳。円い頂上に大勢の人がいました。ご来光をここで迎えた人もいたようです。

薬師岳は丸い頂上

 白い花崗岩の縦走路が美しい。

白い花崗岩の縦走路

 観音岳に着くと甲斐駒ケ岳が地蔵岳を従えて、堂々とそびえている。北アルプスもよく見えます。

甲斐駒ケ岳とオベリスク地蔵岳

 賽の河原に着くと大勢の人がリュックをデポしてオベリスクを登る準備をしています。もちろん最上部には登れません。どこに三角点があるのかわかりませんでした。

賽の河原に着いた

 賽の河原には、お地蔵さんがたくさん並んでいます。安産祈願だそうです。

お地蔵さんとバックに甲斐駒ケ岳

 ウォルター・ウェストンがこのオベリスクを初登攀したのは1904年のこと。ウエストンは当時いくつだったのだろう?いずれにしても冒険に違いない。僕は途中まで登って良しとした(^ ^)

地蔵岳のオベリスクが間近に迫る

 さてこの段階で7時半。12時15分の青木鉱泉のバスに間に合いそうだ。鳳凰小屋から青木鉱泉へのドンドコ沢コースを選んで下ると大きな滝がボンボン出てくる。下の写真は五色滝。

五色滝

 五色滝の後も白糸滝、南精進ヶ滝が出てくる。この間は木の根っこに頼ったり、岩がゴツゴツしていたりして、なかなかの道だと思います。濡れていたらしんどいかもですね。南精進ヶ滝からは平坦になって、砂防ダムをすぎるとまもなくで青木鉱泉に着きました。

青木鉱泉

 円い障子窓が印象的です。日帰り入浴は1,000円。はだか電球の脱衣場も雰囲気が良い。小さなお風呂ですが、蝉の音を遠くに聞きながら、なんだか「ハァー」と心の奥から深い息がもれました。

■南アルプス・鳳凰三山縦走 2022/7/23-24
1.夜叉神峠登山口(10:40/15:05)南御室小屋
2.南御室小屋(4:25/7:05)地蔵岳(7:30/11:10)青木鉱泉


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