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NHK「大雪山〜究極のパウダースノーを滑る〜」を見ました [山の本、TVなどメディア関係]

 NHKの総合とBSで北海道・大雪山を滑る3人のおじさん仲間のドキュメンタリーが放送されました。

 かつてNHKは山岳班が普段から訓練をしていて、山岳モノでは独壇場でした。しかしGoProなど動画撮影機器が発達して、登山者自らが行程そのものを撮影しだすとそのリアリティさにおいて勝てるわけがなく、一時より存在感がありません。

 登山者が動画を撮影し出したのは、タレントのイモトさんがバラエティ番組で世界各国の山に挑戦した頃からでしょうか。ヘルメットなどに備え付けたカメラが行動の一部始終を記録するのですから、映像の質はともかくリアルさにおいてはこれ以上のものはありませんでした。

 さて今回の大雪山の3人は、48歳の登山ガイド、48歳の農家、60歳の元秀岳荘の店長です。農家の人は九州出身で若い時に北海道のスキーに出会い、以来移り住んで農家を始めたとのこと。元秀岳荘の店長は学生の頃にテレマークに出会い、以来国際大会で優勝するレジェンドで、60歳の定年を前に早期退職しました。3人に共通するのは「これからの人生をいかに生きるか」です。

 農家の人が「若いときは優等生だったが、ほかの人に褒められるような生き方を目指すのではなく、自分自信でやることを決められるように生きたい」旨のことを言っていました。モハメド・アリも同じようなことを言っていたなあと思い出しました。

「他人が望む人間ではなく、私は私がなりたい人間になる」

 天候が安定せず、長い間沈殿が続いた山行ですが、最後に好天に恵まれ、それぞれが「最高の一本」のシュプールを描きます。その様子をドローン、スローを駆使して撮影します。パウダーの質感はさすがの映像でした。
 やっぱりドキュメンタリーという形をとった映像はまだまだプロの取材者としての視点が活きてくるなと思いました。まだまだプロの映像表現はバカにしたものではないと思った次第です。

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