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産女川上流部の沢登りと土砂降り栗駒山 [東京での登山と日常]

 仙台在住の登山仲間が計画していた新人トレーニングの沢登りに入れてもらいました。前夜に仙台で合流し車で須川温泉まで。

 朝起きると快晴です。須川温泉は昨夜ついたときにはわからなかったのですが、旅館すぐのところで温泉が白煙をモクモク出しています。硫黄の匂いも漂います。登山口からしばらくいくと名残ヶ原というひらけたところに出ました。気落ちいい朝です。

名残ヶ原

 左手を見ますと、東北の山々が見えます。たぶん焼石岳です。焼石岳をこの目で見て存在を確かめるのは生まれて初めてです。

焼石岳

 笊森の避難小屋で身支度を整えて、産女(うぶすめ)川へ下っていきます。産女川は沢屋のバイブル「日本百名谷」に収録される名渓でしたが、2008年の岩手・宮城内陸地震で大崩壊が起きて、渓相がすっかり変わってしまったとのこと。今回は上流から一旦下りて登り返す計画です。

笊森の避難小屋から産女川へ下りていく

ミツバオウレン
ミツバオウレン

P8053438.jpg

 降りだしてしばらくした頃に滝が出てきました。懸垂下降をすることにします。新人君はいきなりの懸垂下降に戸惑い気味。別にいじめているわけではありませんよ。

最初の滝を懸垂下降で

 その下はトユ城の滝を降りていき、最後は大きな淵に飛び込みました。新人君は飛び込んだ後、なぜかバタフライを決めていました!バタフライですよ!

トユ状の滝を。最後は飛び込む

オオバギボウシ
P8053450.jpg

快適なナメだ

トンボがたくさん飛んでいた

 本当は大崩壊地を目にしたかったのですが、時間的に10時半をタイムリミットとして引き返すことにします。

階段状のナメ滝

 下ってきた時よりやっぱり登りの方が沢の姿形をよく見ることができます。階段状のナメ滝とか綺麗ですね。

P8053460.jpg

 さて写真はもう源頭部まで飛んでいますが、下りの時に飛び込んだ滝が出てきて、友人が滝下で泳ぎながらホールドを探しましたが断念しました。「では巻こうか」となるのですが、草付きが滑って怖くて躊躇してしまいました。う〜ん、どうしよう。結局細いブッシュをビレー点にしてロープを張ることにしました。ハードな巻きでした。

源流を詰めて笊森避難小屋近くまで

ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ

 さてあとは下山だけですが、せっかく栗駒山まで来たので、私だけ山頂を目指すことにします。歩き始めた途端に雨が降って来ました。

急に雨が降ってきた。山頂も霞む

 そのうち雷がゴロゴロと鳴ってきました。

キンコウカ
キンコウカ

ヒナザクラ
ヒナザクラ

 本当はとても雄大でお花畑も綺麗のでしょうが、とても楽しむ余裕がありません。雷はまだゴロゴロとなっています。それに時々ピカッと稲妻も光るようになりました。山頂に着いても写真を何枚かとったらすぐに下山です。

栗駒山の山頂

 帰りは土砂降りとなりました。道が沢筋のようです。沢登りの装備でよかった〜。

土砂降りだ!

 須川温泉は日帰りの浴場は内風呂は16時まででした。私は5分前に到着したら入れてくれました。700円。乳白色でPH2.2の強酸性ということです。いいお湯だったな〜

 友人らと合流して車を走らせ、あらためて真湯温泉にも入りました。600円。こちらは森の中の露天風呂がいい雰囲気でした。最後は一ノ関まで送ってもらい18時38分の新幹線に飛び乗って21時前に上野駅に到着でした。

 沢登りは産女川の良さの一端を知ることができました。栗駒山の山頂は雨でしたが、ずぶ濡れもまたいい思い出となりました。「神の絨毯」と噂の秋の紅葉の頃に再訪したいものです。

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